防御力皆無だけど攻撃力はあるから平気しょっ!

被害妄想過剰主義

そして転生

ある日、空は晴天!雲ひとつなし!いつも家の前にいるリア充もいない!素晴らしいその日、俺は何かの間違いで……死んでしまった。
「いや、おかしくないですか神様よぉぉ!」
俺は目の前にいる神ことスエラに怒りをぶちまける。
「ひぃ……!本当に申し訳なく思っています!え〜っと……雅人まさとさん…?」
この神ことスエラははっきり言って神とは言えない程に臆病だ。別に神に偉さを求めている訳では無い……が、しかし何か一言言った度にヒィッはないだろ。ヒィッは。
「その……別に僕の手違いって訳では無いんですけど……」
「はぁぁぁ?!どう考えたって手違いだろ!」
俺の死因。それは当たり前だが生前に遡る。俺はちゃんと信号を守っていた。赤信号、皆で渡れば怖くないという言葉を擬人化した様な子供達が俺の目の前を通り過ぎていく。俺はそんな馬鹿なことはしない。何故なら清く正しいからだ!しかし、その清く正しい行いを嘲笑うかのようにトラックは大きな音を立てながら俺に………。そして死んだのだ。絶対何かの手違いだろ!
「ひぃっ……わ、分かりました!何かの手違いと認めます………じゃあ…お決まりかとは思いますが……異世界…に、お送り致しますかね……」
「詫び……とか言う奴?」
「ひぃっ………あ、はい………このあと選択肢が出てくるとは思いますが……ちゃんと、考えて選択してくださいね?では、頑張ってください!」
そうして俺の視界は暗転した。

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