宇宙人に転生した私、万能パワーで無敵に宇宙を大冒険!

ゆにこーん / UnicornNovel

53話 事件の予感!

「お怪我は……大丈夫ですの?」

 ヤバい、カワイすぎる……。
 とんでもない美少女が現れてしまった。

 金色のくるくるヘアーに、ツヤツヤ綺麗な黄色のお肌。
 長いまつげにパッチリな瞳。
 スラリとした体形だけど、出るところはちゃんと出てる。
 お姫様? この子はお姫様なのかな?

「ダメだニャ……ソーラがおかしくなってル」

「カワイイ女の子ですからね……」

「あの……こちらの方は一体どうしましたの?」

「気にしなくていいナ」

「ちょっと正気じゃないだけですから、正気に戻すので少々お待ちを」

 まったく、こんなにカワイイ女の子がいるなら先に教えてよね!
 知ってたらパスタなんて食べずに、最初から全力で探しに──。

「ソーラッ!!」

「うひゃいっ!?」

 なに? 何事!?

「ソーラ、しっかりしてください!」

「あ……チコタン」

 一体何が……そうだ!
 パスタを食べてたんだ、そしてこの子がぶつかってきたんだった。

「あの、大丈夫ですの?」

「ゴメンゴメン、大丈夫だよ。そっちこそ大丈夫だった?」

「ええ、お怪我がなくて何よりですわ」

 おお、話し方までお姫様っぽい。
 仕草もおしとやかで私好みだ。

「二人とも怪我がなくてよかったミャ」

「そうですね、派手にぶつかっていましたから」

「本当に申し訳ございません、ワタクシの不注意ですわ」

「気にしないで、こっちも助かったからね」

「助かった? よく分かりませんが……無事でよかったですわ」

 この子がぶつかってくれなかったら窒息してたもん。
 のどもスッキリ、うちゅカワイイちゃんとも出会えたし。
 なんだかいい予感がするね。

「それにしても、ずいぶんとお急ぎだったようですが」

「そうでしたわ! ワタクシ急いでおりましたの!!」

「そうなのかニャ? 引き止めちゃったかナ?」

「いえ、ぶつかったのはこちらですから。それではワタクシはこれで──」

「見つけたぞ! 逃げ回るのもそこまでだ!!」

 おや、何やら見覚えのある宇宙人が登場だ。
 ラハルにいたヴェーゼの連中、あいつらに似た悪顔の宇宙人。
 なんだか嫌な予感がするね。

「そんなっ、もう追いつかれましたの!?」

「さあ、俺達と一緒に来てもらおうか!!」

 これはいきなり事件の予感!

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