宇宙人に転生した私、万能パワーで無敵に宇宙を大冒険!

ゆにこーん / UnicornNovel

46話 真のヴェーゼ本部

「「「真のヴェーゼ本部!?」」」

「どういうこと? 本部はここじゃないの?」

「はい、ここは本部ではございません」

 まさかの事実発覚、そもそもここが本部じゃなかっただなんて。

「ずっとここが本部だと思っていました……」

「それじゃあ、本物の本部はどこにあるのかナ?」

「順を追って説明いたしますね。まず宇宙には全部で七つ、ダークマターの波があります。それぞれ第一から第七ウェーブと呼ばれております。これはご存知ですよね?」

「うん、チコタンに教えて貰ったよ」

「では、波ごとにダークマターが集中する中心惑星があるのはご存知でしたか?」

「え……それは知らない」

「私も知りませんでした」

「ボクも知らなかったニャ」

 中心惑星……そんな星があるんだね。

「ヴェーゼ内でも一部の者しか知らない情報ですから、皆様は知らなくて当然です。さて、すでに察しているかもしれませんが、真のヴェーゼ本部はその中心惑星にあります。ダークマターに満ちた巨星でございます」

「私の体もその中心惑星にあるんだね、そこにいけば体が取り戻せるってことだ」

「その通りでございます、しかし簡単な話ではございません。中心惑星にはダークマターの適性を持った者が多く集まっています。有する戦力はラハルの比ではございません」

 なるほど……ダークマターが集まる星だから、ダークマターを使える宇宙人も沢山集まってるってことか。

「特にヴェーゼの最高幹部は恐ろしい存在です。強力なダークマターの力により、惑星全体を支配しております」

「最高幹部……強そうだニャ……」

「惑星全体を支配……ソーラのダークマターより強力かもしれませんね……」

 ゴミクズとは比べ物にならない強敵ってことだね。
 うーん……これは大変そうな話だ。

「各ウェーブの中心惑星は“ユニオン”、そしてユニオンを支配する最高幹部は“ユニオンマスター”と呼ばれています。ユニオンマスターは全宇宙でトップクラスのダークマターの使い手です。十分な注意が必要です」

 ユニオンとユニオンマスターか、なんだか凄そうな響きだ。

「だからって諦める気は全くないけどね」

 最高幹部? 上等じゃない。
 確かに強敵っぽいけど、そんなの関係ないよね。

 誰が相手だろうと、絶対に体を取り戻すんだから!

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