闇鍋スキルの乱法師

西洋躑躅

第五話:ステータスを見てみよう

「はぁ……ようやく人心地ついたぜ」

衛兵達を巻いた後、俺は神に教えられた店へと向かい、身に着けていた装備を売って出来た金を使って身なりを整えた。

現在の服装はこの世界の一般人と同じ物でチュニックに皮ズボン、その上から魔術師っぽいローブという出で立ちだ。

ちなみに下取りしたのは胴、腰、腕、脚の装備だけでありホッケーマスクとチェーンソーは残してある。
ホッケーマスクは何かあった時に顔を隠す為、チェーンソーは純粋に武器として強そうだからという理由である。

「RPGのお約束、あの手のネタ装備って無駄に高いんだな。おかげでそこそこ金は溜まったけど」
『見た目は兎も角、性能自体はどれも良かったからね。あの装備なら30レベルくらいの敵までなら簡単に倒せたのに。勿体ない』
「例え基本性能が良くても外観の性能が劣悪過ぎんだよ。第一装備でゴリ押ししてたらアンタの望みは叶わないんじゃないか?」
『ハッ!確かに』

神と会話しながら俺は通りを歩いて行く。

「そういや、今さっきレベルがどうこう言ってたが、もしかしてこの世界はゲームみたいにレベルやステータスがあるのか?」
『あぁ、あるよ。ステータスの他にスキルツリーもね。君にはレベルを上げてスキルポイントを集めて、どんどんランダマイザの力を解放していって貰わなきゃ』
「善処するよ。ところでステータスやスキルツリーの確認方法は?」
『開けとかオープンとか、適当に念じれば良いよ』

なるほど、簡単で良いがそこまで簡単だと何かの拍子に間違えて開いてしまいそうだな。

「ま、とりあえずやってみるか」

俺は頭の中でステータス開けと念じて見ると、目の前に半透明のウィンドウが現れた。

【名前】ジャイアント・モリ
【職業】乱法師
【Lv】1
【HP】120/120
【MP】150/150(+70)
【物攻】361(+350)
【物防】10(+2)
【魔攻】26(+20)
【魔防】28(+15)
【敏捷】12
【幸運】4

まず真っ先に名前の欄に目が行ってしまったが、気になるのはそこではない。

「この乱法師って」
『あぁ、君も知ってるだろうけど森 乱丸の仇名だよ。それ自体が職業っぽいのとランダマイザという力を扱う君を表すにはピッタリな名前なんじゃないかと思ってね』
「なんで森 乱丸の仇名なんて知ってるんだお前、異世界の神様だろ」

そうツッコミを入れつつも、その答えが返ってきたところで別に有益な事がある訳でも無い為、俺はとっとと次の質問に移る。

「各種ステータスはまぁ分かるとして、この括弧の中の値は装備による加算か?。だとして括弧の横にある数値は装備も合算した値か?」
『その通りだよ。物攻の361から補正値の350を引いた11が君の実際の物攻の値さ』
「なるほど、しかしチェーンソーのおかげで物攻だけぶっ飛んでるな」

現状ステータスに補正が入るような装備はチェーンソーと魔術師のローブしか身に着けておらず、ホッケーマスクは胸元にしまってある。

それとチェーンソーは装備はしているが、ローブの内側に隠すように背負っているため、背中が不自然に盛り上がってしまっている。
さっき衛兵に追いかけらたばかりだというのに堂々と背負って歩く訳にもいかない為、多少怪しくともこっちの方がマシのはずだ。

とりあえずステータスを確認し終えた俺は神のガイドに導かれながら次なる目的地、ギルドへと向かうのであった。

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