村人に転生したら、モンスターと会話できるようになってた。村人ライフしながらモンスター図鑑をつくろう!目指せモンスターキング!!
7話 罵詈雑言がなぜか感動へと
そんなに険しい道ではない森の道や平原の道をたどりながら、
僕があの神殿から出てきてここまで到達した道を戻っていくだけで、
ジムラ村に到達した。
ジムラ村にはたくさんの人々が何事かと家々から出てきた。
そして彼らはこちらを見て罵詈雑言を吐き捨てるのだ。
「なんだ。おめーは村人じゃねーか、この村にはな勇者様が必要で、村人はいらなねーんだよ」
そう叫んだのは酒場のおっさんだった。
酒場から出てきたときにもわかったが、
彼はぐてんぐてんによっぱらっている。酒はあるが食料がないという感じだろう。
「村人ごときがもどってくんじゃねーよ」
「村人しね」
「村人なんて意味ないんだよ」
「おいらたちは村人だけど意味がないんだよ、だから、勇者様」
「勇者がいれば、ヤバースィン王国から脱退できるんだよ、力には力だよ」
「村人なんて、村人なんて」
彼らが僕にした仕打ちを忘れたわけではない、
僕はこの世界に突如召喚された。
僕にだって人生があり、
現実世界での人生計画だってあった。
あのままいけば動物園で働いて、
動物たちのために生きたかった。その夢を村人たちが奪う権利などない、
そして僕にも村人たちの希望を失わせる権利はないのだ。
「みなさん、食料をもってきました。アカトウモロコシとヤママメと、メトメです。10個の馬車にたんまりのせてきたので、自由にとってください、ただし村長と話があります。あとゴブリン3体たちも入れてくれる権利をもとめます。この作物は彼らゴブリンたちの贈り物です」
「「「「……」」」」
その場が凍り付いた。
こいつは何を言っているのだ?
ゴブリンはモンスターだぞ?
そのような顔をしている。
「ふぉふぉ、ついにモンスターに化かされおったか、追い出せ」
だが村長の発言に、その場にいる村人たちはうなずかない。
「お前たち、あやつはモンスターに化かされておってな」
「でも、あの馬車の隙間から見えるのはアカトウモロコシだぞ、すげーうまいんだぞ」
それは肉やのおばさんだった。
「そ、それは真か」
今までのやりとりから村長も信じるしかないようだ。
「村長、神父、あなたたちが僕をこの世界に呼び出したのは結構、僕には不思議な力があります。それをすべて教えるわけにはいきませんが、あなたたちが飢えで苦しみ、ときたまゴブリンたちに食べ残しを上げていることも知っています」
僕は一区切りうつと。
「ゴブリンたちはあなたたちと交易をします。村長よ、彼らが求めるのは、あなたたちの宣伝力です。あなたたちがゴブリンたちが作った食料品をあなたちが売り込む、その収益の一部のゴブリンにあげればいいのです。ゴブリンはあなたがたが思っているほど、欲深くはないのです」
「それとあなたたちのゴミも求めております」
付け加えた内容に、
村長たちは唖然としている。
「ごみだと? 食べ残しのことか」
「そうです」
「その食べ残しをどうするんだ」
「商売にかかわるので申し上げません」
「なるほど、お互い様か、よかろう、すべて受けてたとう、できれば今すぐにでも村人たちに食材を配りたい」
「自由に取っていってください」
ゴブリンたちがアカトウモロコシをつかんで、子供たちに配ったり、
子供たちはゴブリンとは言葉は通じないけど、ジェスチャーで意思疎通を図ったり。
大人たちはそんな一生懸命なゴブリン3名たちを見て、
何を思ったのか、
1人また1人とゴブリンに泣きながら会釈したり、
その緑色の右手を握りしめたり。
かくしてジムラ村は滅びずにはすんだのであった。
僕と3人のゴブリンたちは村長宅にお邪魔している。
村長は葡萄酒のようなボトルをもってくる。
だが葡萄酒ではなくてそれは葡萄のジュースであったようだ。
「さきほどそこのお嬢ちゃんがくれたミックス野菜ジュースじゃが、あれはすごくおいしい、あれは近くの村でも交易品となるであろう、と、商売の前置きはおいておいて」
なぜか村長に村長宅の外に案内される。
そこには無数の村人たちがいた。
お腹が膨れたのか幸せそうな顔をしている。
その誰しもが、
にこにこしており、
そしてその顔には申し訳ない表情が浮かべられていた。
「村長として代表として謝らせてえいただく、本当に申し訳ない、お主にも人生があろう、その人生をきりとって召喚しておいて、村人職業だからいらないって、本当にわしぃたちは何様じゃと何度も思った。勇者様がこればすべては変わるそうおもっていた。じゃがそのまえに、わしぃらが変わらねばならぬ、お主に勇気をもらった。村人殿、わしぃらと協力してヤバースィン王国をなんとかしよう、たくさんの苦しめられている村人たちを助けよう、どうかこの手を握ってくれ」
言葉の通じないザバンドがなぜかその右手を握っており、
さらにテナンドにカナードネも、
僕はにかりとわらって、
3人のゴブリンの上から手を握った。
「僕には戦闘チートとか、最強パワーとか無双スキルとかそういうのないですけど、僕にあるのはこうしていろいろなつながりを繋がりとして繋がらせることくらいです。僕には不思議な力があるとしか言えませんが、きっと何かの役にたてるでしょう」
「すまぬ」
村長は涙を流していた。
それもぼろぼろに泣いているのものだから、
僕としては少しだけ決まずい、
なぜ僕がモンスターと会話できることをあえて言わないのか、
それはどこにヤバースィン王国の耳と目があるのかわからないから。
僕はこうみえて、歴史小説も好きだったりする。
なのでそういうやりとりの知識はあるのだが、
まぁなんとかなるだろう。
その日は今後の方針について村長たちと会話することとなり、
ゴブリンたちは葡萄ジュースを飲んで満足そうにしている。
僕があの神殿から出てきてここまで到達した道を戻っていくだけで、
ジムラ村に到達した。
ジムラ村にはたくさんの人々が何事かと家々から出てきた。
そして彼らはこちらを見て罵詈雑言を吐き捨てるのだ。
「なんだ。おめーは村人じゃねーか、この村にはな勇者様が必要で、村人はいらなねーんだよ」
そう叫んだのは酒場のおっさんだった。
酒場から出てきたときにもわかったが、
彼はぐてんぐてんによっぱらっている。酒はあるが食料がないという感じだろう。
「村人ごときがもどってくんじゃねーよ」
「村人しね」
「村人なんて意味ないんだよ」
「おいらたちは村人だけど意味がないんだよ、だから、勇者様」
「勇者がいれば、ヤバースィン王国から脱退できるんだよ、力には力だよ」
「村人なんて、村人なんて」
彼らが僕にした仕打ちを忘れたわけではない、
僕はこの世界に突如召喚された。
僕にだって人生があり、
現実世界での人生計画だってあった。
あのままいけば動物園で働いて、
動物たちのために生きたかった。その夢を村人たちが奪う権利などない、
そして僕にも村人たちの希望を失わせる権利はないのだ。
「みなさん、食料をもってきました。アカトウモロコシとヤママメと、メトメです。10個の馬車にたんまりのせてきたので、自由にとってください、ただし村長と話があります。あとゴブリン3体たちも入れてくれる権利をもとめます。この作物は彼らゴブリンたちの贈り物です」
「「「「……」」」」
その場が凍り付いた。
こいつは何を言っているのだ?
ゴブリンはモンスターだぞ?
そのような顔をしている。
「ふぉふぉ、ついにモンスターに化かされおったか、追い出せ」
だが村長の発言に、その場にいる村人たちはうなずかない。
「お前たち、あやつはモンスターに化かされておってな」
「でも、あの馬車の隙間から見えるのはアカトウモロコシだぞ、すげーうまいんだぞ」
それは肉やのおばさんだった。
「そ、それは真か」
今までのやりとりから村長も信じるしかないようだ。
「村長、神父、あなたたちが僕をこの世界に呼び出したのは結構、僕には不思議な力があります。それをすべて教えるわけにはいきませんが、あなたたちが飢えで苦しみ、ときたまゴブリンたちに食べ残しを上げていることも知っています」
僕は一区切りうつと。
「ゴブリンたちはあなたたちと交易をします。村長よ、彼らが求めるのは、あなたたちの宣伝力です。あなたたちがゴブリンたちが作った食料品をあなたちが売り込む、その収益の一部のゴブリンにあげればいいのです。ゴブリンはあなたがたが思っているほど、欲深くはないのです」
「それとあなたたちのゴミも求めております」
付け加えた内容に、
村長たちは唖然としている。
「ごみだと? 食べ残しのことか」
「そうです」
「その食べ残しをどうするんだ」
「商売にかかわるので申し上げません」
「なるほど、お互い様か、よかろう、すべて受けてたとう、できれば今すぐにでも村人たちに食材を配りたい」
「自由に取っていってください」
ゴブリンたちがアカトウモロコシをつかんで、子供たちに配ったり、
子供たちはゴブリンとは言葉は通じないけど、ジェスチャーで意思疎通を図ったり。
大人たちはそんな一生懸命なゴブリン3名たちを見て、
何を思ったのか、
1人また1人とゴブリンに泣きながら会釈したり、
その緑色の右手を握りしめたり。
かくしてジムラ村は滅びずにはすんだのであった。
僕と3人のゴブリンたちは村長宅にお邪魔している。
村長は葡萄酒のようなボトルをもってくる。
だが葡萄酒ではなくてそれは葡萄のジュースであったようだ。
「さきほどそこのお嬢ちゃんがくれたミックス野菜ジュースじゃが、あれはすごくおいしい、あれは近くの村でも交易品となるであろう、と、商売の前置きはおいておいて」
なぜか村長に村長宅の外に案内される。
そこには無数の村人たちがいた。
お腹が膨れたのか幸せそうな顔をしている。
その誰しもが、
にこにこしており、
そしてその顔には申し訳ない表情が浮かべられていた。
「村長として代表として謝らせてえいただく、本当に申し訳ない、お主にも人生があろう、その人生をきりとって召喚しておいて、村人職業だからいらないって、本当にわしぃたちは何様じゃと何度も思った。勇者様がこればすべては変わるそうおもっていた。じゃがそのまえに、わしぃらが変わらねばならぬ、お主に勇気をもらった。村人殿、わしぃらと協力してヤバースィン王国をなんとかしよう、たくさんの苦しめられている村人たちを助けよう、どうかこの手を握ってくれ」
言葉の通じないザバンドがなぜかその右手を握っており、
さらにテナンドにカナードネも、
僕はにかりとわらって、
3人のゴブリンの上から手を握った。
「僕には戦闘チートとか、最強パワーとか無双スキルとかそういうのないですけど、僕にあるのはこうしていろいろなつながりを繋がりとして繋がらせることくらいです。僕には不思議な力があるとしか言えませんが、きっと何かの役にたてるでしょう」
「すまぬ」
村長は涙を流していた。
それもぼろぼろに泣いているのものだから、
僕としては少しだけ決まずい、
なぜ僕がモンスターと会話できることをあえて言わないのか、
それはどこにヤバースィン王国の耳と目があるのかわからないから。
僕はこうみえて、歴史小説も好きだったりする。
なのでそういうやりとりの知識はあるのだが、
まぁなんとかなるだろう。
その日は今後の方針について村長たちと会話することとなり、
ゴブリンたちは葡萄ジュースを飲んで満足そうにしている。
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