END OF THE WORLD

さいぞう

四話

ひひひ。
さっきの奴は物凄くびっくりしておったのう。

砂かけて道を惑わすのが、楽しいのじゃが…
何か人間達の様子がおかしいの…









ほう。てめえか。
砂かけばばあ?てのは。

ただのババアじゃねえかよ。










なんじゃ?お主、ワシが見えとるのか?











ばあさんよ。
この島国はな、悪魔が制圧したんだよ。
その様子じゃ、知らななさそうだな。











ほうか。
所々、骸が転がっておったのは…











部下にも食わせねえとな。
餌なんて食ったら棄てるだろ。











ほうか。
で、ワシに何の用じゃ。











この島国の全てを壊せ。
それが命令だ。











全て自然。
命は取らぬ、

悪魔か。ワシは命は取らぬ。

主らが命を奪ったのは、必然。
喰うのも必然じゃ。

じゃがな。
因果を無視することは赦さぬ。











意味わかんねえ。
とりあえず消えろよ。









ワシは汚いばあさんじゃ。

お前はワシを若返らしてしもうたの…ブチブチ…

命の因果を無視とは…
ワシの抱える因果も無視…











なんだこいつは…
ババアから、美人に?

あ?ああ?うわああああ…











守るべきものは守れ。小僧。

男前な顔をしておったのにの…

残念じゃのう…





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