一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...
歌姫 来蘭 6
完全にトリップした...
こんな感覚は初めてだった...
そうちゃんのドラミングは本当に心地よくて、ベースとバスドラムは完全に一心同体で、溶け合うようだった。
陽介くんの歪んだ奥行きのあるギターは、ダークな世界観を表現しながらも華があったし、優輝くんの悲しげで寂しげなピアノは圧巻だった。
しかしながら、それらをわたしの歌が完全に引っ張った実感があった。
4人共みな、放心状態だった...
頬を伝った涙に、それぞれが気がつくのは、少し経ってからだった。
「すごい詞だな...」
まず口を開いたのは優輝くんだった。
「来蘭ちゃんのことだから、すごいのを乗せて来るだろうとは思っていたけど、遥か上を行かれたな...」
そう言って笑い出した。
「完全になんかが降りてきたでしょ来蘭ちゃん?」
陽介くんも優輝くんにつられて笑う
「来蘭の歌に引き込まれたよ...ほんともう笑うしかないくらいすごかった」
そうちゃんもそう言って呆れたように笑ってる
「すごい曲ができちゃったな...ってか今のテイク、一発録りで録りたかったー」
頭を抱える優輝くん
「いやいや、この曲はまだまだこれからもっと化けるよ」
ギラギラした目をして陽介くんが言う
「そうだな、今のテイクはただもう来蘭に引っ張られるままにだったから、細かいとこ合わせて行こう!」
と言うそうちゃんの発言に、それぞれが冷静になってくる。
やっぱりそうちゃんは、ここでもリーダーシップを発揮する。
「そうちゃんここでもキャプテンだね」
ってわたしが言うと
「おいしいとこはいつも奏太が持ってくよなぁ」
と、不満顔で言う優輝くんに陽介くんが
「ばーか、俺なんか物心ついた時からずっと、奏太になんでも持ってかれる人生なんだぞ?」
なんて言う
「陽介お前、人聞きの悪いこと言うなよー!」
そうちゃんが反論する
「好きな子、おいしいとこ、いっつも奏太がかっさらってくんだよなぁー、まぁそれももう慣れたけどな」
って笑う陽介くんに優輝くんが近寄り、心から労うように肩を叩き、バーカウンターを指差して
「飲むか...」
とか寸劇してる姿に、私は笑い転げた。
こんな感覚は初めてだった...
そうちゃんのドラミングは本当に心地よくて、ベースとバスドラムは完全に一心同体で、溶け合うようだった。
陽介くんの歪んだ奥行きのあるギターは、ダークな世界観を表現しながらも華があったし、優輝くんの悲しげで寂しげなピアノは圧巻だった。
しかしながら、それらをわたしの歌が完全に引っ張った実感があった。
4人共みな、放心状態だった...
頬を伝った涙に、それぞれが気がつくのは、少し経ってからだった。
「すごい詞だな...」
まず口を開いたのは優輝くんだった。
「来蘭ちゃんのことだから、すごいのを乗せて来るだろうとは思っていたけど、遥か上を行かれたな...」
そう言って笑い出した。
「完全になんかが降りてきたでしょ来蘭ちゃん?」
陽介くんも優輝くんにつられて笑う
「来蘭の歌に引き込まれたよ...ほんともう笑うしかないくらいすごかった」
そうちゃんもそう言って呆れたように笑ってる
「すごい曲ができちゃったな...ってか今のテイク、一発録りで録りたかったー」
頭を抱える優輝くん
「いやいや、この曲はまだまだこれからもっと化けるよ」
ギラギラした目をして陽介くんが言う
「そうだな、今のテイクはただもう来蘭に引っ張られるままにだったから、細かいとこ合わせて行こう!」
と言うそうちゃんの発言に、それぞれが冷静になってくる。
やっぱりそうちゃんは、ここでもリーダーシップを発揮する。
「そうちゃんここでもキャプテンだね」
ってわたしが言うと
「おいしいとこはいつも奏太が持ってくよなぁ」
と、不満顔で言う優輝くんに陽介くんが
「ばーか、俺なんか物心ついた時からずっと、奏太になんでも持ってかれる人生なんだぞ?」
なんて言う
「陽介お前、人聞きの悪いこと言うなよー!」
そうちゃんが反論する
「好きな子、おいしいとこ、いっつも奏太がかっさらってくんだよなぁー、まぁそれももう慣れたけどな」
って笑う陽介くんに優輝くんが近寄り、心から労うように肩を叩き、バーカウンターを指差して
「飲むか...」
とか寸劇してる姿に、私は笑い転げた。
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