一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

加奈との生活 3

上履きに履き替えようと靴箱を開けると、今日も一通手紙が入ってる。
わたしより先に手紙を取り出す加奈。
宛名の文字と、封筒の柄から
「今日は女子からか...」
と手紙をわたしに渡す。

「最近女子率高いなー」
ちょっと余裕そうなそうちゃんの発言に

「いや、今朝はバスの中で藤南高の男に手紙もらってるから、ドローだから」

「なにっ?!」

いや待って、ドローってなに?
そうちゃんと加奈で男女比競ってる...
チョットイミガワカラナイ...

「あ、そうだ、そうちゃん!今日わたしバイトの面接だから、バンドの練習ちょっと遅れるね」

「吉井先輩に紹介してもらったライブハウスのバイトの面接?」

「そう!」

「心配だから一緒に行くってー!ってか、俺も雇ってくんないかなー」

「1人で大丈夫!そうちゃんは来ないで!」
って言ったら、横で加奈がお腹抑えて笑ってる。
教室着いてもまだそうちゃんと加奈は、2人でやいやい言い合ってる側で、わたしはもらった2通の手紙に目を通していた。

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