一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...
奏太と優輝
部室である第二音楽室に入ると、優輝がもう来てて、自分のキーボードやらノートパソコンやらをせっせとセッティングしていた。
「おつかれーっす!」
と声をかけると、優輝が気がついて
「奏太くん、陽介くん、待ってたよ!」
「なんか随分とやる気じゃん!っていうかさ、俺たちタメなんだから呼び捨てでいいよ?優輝ー」
って陽介が言うと
「あぁ、うん、わかったよ...奏太、陽介」
「なんかぎこちないな」
と陽介が笑うと 
「僕、友達居たことないからさ、呼び捨てとかしたことないんだよ...」
優輝はバツが悪そうに笑った。
「ってゆーか来蘭ちゃんは?」
「今日あいつ部活欠席ー」
「え?どうかしたの?来蘭ちゃん!」
「なんかクラスの女子たちにタピろーって誘われてたからさ、行っておいでって行かせたんだよ」
「なんだそうゆうことか...何かあったのかと思った...でも今日来蘭ちゃん来ないのか...残念だな...」
分かりやすくがっかりする優輝...
「あからさまながっかりだね」
と笑う陽介に、優輝も苦笑いする。
よし、それならと、優輝が意を決したように
「来蘭ちゃんが僕の曲で気に入ってくれた曲があって、その曲の歌詞を書いてみたいと言ってくれたんだ。僕はその曲を4人で作って文化祭までに完成させたいと思うんだ。一緒にやってくれないかな?」
俺と陽介は、もちろんだ!と言った。
来蘭のためなら、どんなことだってやるさ俺は...
まずは聞いてくれと、その曲を聞かされた。
確かにせつなくていい曲だった。
優輝は陽介に、この曲のコード譜を渡した。
「コードは弾けると言っていたから、まずはコード譜を書いてきたんだ。そこからどう弾いて行くかは、なるべく陽介に任せたい」
「テンポについては決めかねてるんだ。まだ来蘭ちゃんがどんな詞を書いてくるかわからないっていうのもあって、ミディアムテンポにするのか、あえてテンポアップさせるのか...そのへんは一緒に考えてくれないか?奏太?」
「わかった!」
「しかしすごいな!普通はさ、初めてバンドやる時って、コピーから始めるものだけど、いきなりオリジナル曲だもんなー」
と陽介が言うから
「そうゆうもんなの?」
と聞いたら
「おれのアニキなんかはそうだったよ」
と陽介は言う
「いやでも、単純にバンドとしての練習で、なんかのアーティストのコピーというか、カバーみたいなのもやろうよ!」
優輝が前のめりに言う
「なにやるかー?」
「僕はやっぱり来蘭ちゃんにベースを弾きながら歌わせたいんだ。だから、来蘭ちゃんの歌声が生かせる曲がいいかなと思うだけどどう思う?陽介にも奏太にもよく聴くアーティストや、やってみたい曲もあるだろうから、選択肢を限らせてしまうかもしれないんだけど、バンドとして魅せる!聴かせる!ならば、そうゆうことも考える必要があるとは僕は思うんだ。」
「いや、もっともだと思うよ優輝!ってかすごいな!なんかもうプロデューサーだな優輝!」
と俺が言うと
「俺も優輝の言う通りだと思うよ!うちアニキがバンドやってて、ライブとか見に行くけど、やっぱり客観的にそのバンドの魅せ方を分かって演ってるバンドは人を惹きつけるから、動員数が上がってくもんなぁ...客観的な視点を持てなくて、ただ自分たちの演りたいことだけ演ってるバンドは、ただの〈ピーー〉野郎集団だよ!」
いつの間にか居た吉井先輩が、絶妙なモザイク音を入れてくれた...
「いやぁ、優輝も陽介もいいこと言うわー」
と、しきりに関心してる。
「吉井先輩!ドンピシャなモザイク音あざっす!」
吉井先輩をよいしょしといた。
「おつかれーっす!」
と声をかけると、優輝が気がついて
「奏太くん、陽介くん、待ってたよ!」
「なんか随分とやる気じゃん!っていうかさ、俺たちタメなんだから呼び捨てでいいよ?優輝ー」
って陽介が言うと
「あぁ、うん、わかったよ...奏太、陽介」
「なんかぎこちないな」
と陽介が笑うと 
「僕、友達居たことないからさ、呼び捨てとかしたことないんだよ...」
優輝はバツが悪そうに笑った。
「ってゆーか来蘭ちゃんは?」
「今日あいつ部活欠席ー」
「え?どうかしたの?来蘭ちゃん!」
「なんかクラスの女子たちにタピろーって誘われてたからさ、行っておいでって行かせたんだよ」
「なんだそうゆうことか...何かあったのかと思った...でも今日来蘭ちゃん来ないのか...残念だな...」
分かりやすくがっかりする優輝...
「あからさまながっかりだね」
と笑う陽介に、優輝も苦笑いする。
よし、それならと、優輝が意を決したように
「来蘭ちゃんが僕の曲で気に入ってくれた曲があって、その曲の歌詞を書いてみたいと言ってくれたんだ。僕はその曲を4人で作って文化祭までに完成させたいと思うんだ。一緒にやってくれないかな?」
俺と陽介は、もちろんだ!と言った。
来蘭のためなら、どんなことだってやるさ俺は...
まずは聞いてくれと、その曲を聞かされた。
確かにせつなくていい曲だった。
優輝は陽介に、この曲のコード譜を渡した。
「コードは弾けると言っていたから、まずはコード譜を書いてきたんだ。そこからどう弾いて行くかは、なるべく陽介に任せたい」
「テンポについては決めかねてるんだ。まだ来蘭ちゃんがどんな詞を書いてくるかわからないっていうのもあって、ミディアムテンポにするのか、あえてテンポアップさせるのか...そのへんは一緒に考えてくれないか?奏太?」
「わかった!」
「しかしすごいな!普通はさ、初めてバンドやる時って、コピーから始めるものだけど、いきなりオリジナル曲だもんなー」
と陽介が言うから
「そうゆうもんなの?」
と聞いたら
「おれのアニキなんかはそうだったよ」
と陽介は言う
「いやでも、単純にバンドとしての練習で、なんかのアーティストのコピーというか、カバーみたいなのもやろうよ!」
優輝が前のめりに言う
「なにやるかー?」
「僕はやっぱり来蘭ちゃんにベースを弾きながら歌わせたいんだ。だから、来蘭ちゃんの歌声が生かせる曲がいいかなと思うだけどどう思う?陽介にも奏太にもよく聴くアーティストや、やってみたい曲もあるだろうから、選択肢を限らせてしまうかもしれないんだけど、バンドとして魅せる!聴かせる!ならば、そうゆうことも考える必要があるとは僕は思うんだ。」
「いや、もっともだと思うよ優輝!ってかすごいな!なんかもうプロデューサーだな優輝!」
と俺が言うと
「俺も優輝の言う通りだと思うよ!うちアニキがバンドやってて、ライブとか見に行くけど、やっぱり客観的にそのバンドの魅せ方を分かって演ってるバンドは人を惹きつけるから、動員数が上がってくもんなぁ...客観的な視点を持てなくて、ただ自分たちの演りたいことだけ演ってるバンドは、ただの〈ピーー〉野郎集団だよ!」
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