一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

彼氏彼女 4

「こうゆうこと話すの初めてだね...」

そうちゃんが、家族のことを話してくれたのは、すごく嬉しかった。
なんとなく、わたしのこともそうちゃんに知って欲しくて私の家族のことを少し話した。

「わたしは一人っ子なんだ...」

「そうだろうなと思ってた」
いつのまにかそうちゃんの脚の間にわたしはすっぽりと収められてて、後ろから抱きしめながらそうちゃんは笑った。

「えっ?一人っ子だと思ってた?なんで?自分勝手とかワガママとかだったりする?わたし?
一人っ子のイメージってだいたいそう言われるから嫌なんだ...」

「自分勝手とかワガママだなんて思ったことはないよ?
ただこう、芯が強いのは来蘭から感じる。
今一人っ子って聞いて腑に落ちた。
多分生まれた時から一人だから、一人で切り開いてくるしかなかったんだろうなって思ったら、もっと来蘭のことが愛しくなった...」
って耳にkissするそうちゃん...
「んんっ...」
声が出てしまったわたしをそうちゃんがブレザーで隠す...
「そんな声出しちゃダメでしょ」
とわたしを叱る...
「だってそうちゃんが...」
いつもとちがう口調にゾクッとする...
「ここ学校だよ?悪い子だなぁ...」 
さらに叱るそうちゃんに、身体が熱くなる。
なにこれ...わたしどうしちゃったの?
「来蘭、うなじがピンク色に染まってる...すごい甘い匂いがする...」
そう言ってそうちゃんは私のうなじに唇を添わせた...
吐息と共に声が漏れる...
わたしはたまらずに振り返り、唇を求めた...


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