一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

彼氏彼女 2

「来蘭ー、今日のHR、球技大会のこと決めるんだったよな?」

「うん...そう...」

「ん?どした?」

「わたし運動全然ダメだから...すごい憂鬱...」
って沈んでたら、そうちゃんが笑う。

「よし、練習しよ!俺と陽介で教えてやるから心配しなくていいよ」

そうだった!
そうちゃんと陽介くんは、元バレー部だった!しかもキャプテンと副キャプテン!

うちの学校は、元女子校だからなのかグラウンドがないのだ。体育館は校舎内と校舎外にひとつづつと、人工芝のテニスコートがあるだけなので、体育祭というイベントがないかわりに、球技大会が毎年行われる。
バレーボールとバスケットボールとドッチボールのチームをクラスの男女別に1チームづつ作り、1年から3年まで分け隔てなく対戦して行く。3年に1年は歯が立たないと思いきや、結構番狂わせが起こって、なかなか盛り上がる一大イベントなのだ。

ん?そうちゃんと陽介くんが教えてやるってことは...わたし、バレーボールチームに入れってこと?
確かにバスケットボールやドッチボールよりかはましだけど...

HRが始まり、わたしとそうちゃんは前に出て、チーム分けの進行をした。
運動が苦手な部類の人たちは、ドッチボールチームを希望する傾向があり、バレー、バスケを希望する人が足りなくて困ったけど、そこはそうちゃんのさすがの采配で、キレイに男女共にチーム分けが出来た。
長谷川先生の出番など全くなく、居眠りしてるくらいだった...

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