一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

屋上 5

〈来蘭side〉

「美味かったー!」
そうそうちゃんに言われて、ホッとしながら自分のお弁当の蓋を閉じた。
2つのお弁当箱をランチバッグにしまうと、そうちゃんがごろんと寝転がって、わたしのひざに頭を乗せた。

「来蘭の匂い、俺好き...」
そう言ってわたしのひざで目を閉じるそうちゃん...そんなそうちゃんが愛おしくって、思わず頭を撫でていた...

「このまま午後の授業サボっちゃうか?」
とか言うから
「だーめ!」
と言って下を向いたら、そうちゃんの両手がすうっと伸びて、わたしの両頬に触れて、そうちゃんの顔が下から近づいて来て、チュっとkissされた...

「そうちゃんはkiss魔だよね...」
と言うと、またわたしのひざに頭を乗せたそうちゃんは、いたずらっ子のように笑った。

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