一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

屋上 4

来蘭の後ろに座り、しょげたままうなだれる来蘭を俺の足の間に入れて、後ろからぎゅっとして言った
「来蘭には怒ってないよ、ばかだなぁ...
あの男には腹立つけど...」

うなだれてた来蘭が顔を上げて、ゆっくりと俺の顔がある方を振り返った...
来蘭がゆっくりと瞬きするから、たまらずに唇に触れてしまった...
次の瞬間、絶対来蘭に怒られると思って覚悟したら、来蘭のくちびるが俺の唇に触れた...
予想外のことに、思考回路が停止する。

すると、前を向いてしまった来蘭が
「水色...」
とだけ言うから
「ん?」
意味が分からず聞き返す
「今日のパンツの色...あの人に知られて、そうちゃんが知らないんじゃ嫌だから...」

そのまま後ろにぶっ倒れた...
降参です...
俺の足の間に居た来蘭が
「恥ずかしい」
と小さく言った。
俺は起き上がって、もいちど後ろからぎゅっとした...

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