一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

手紙 9

来蘭を無事に電車に乗せてから学校へと急いだ!

第2音楽室...
良かった!まだ明かりが付いてる!先輩たちまだ居る!

息を切らしながら防音扉を開くと、爆音で演奏している最中だった。
吉井先輩が俺に気がついて、歌うのを止めた。楽器隊の先輩たちも俺が目に入り、演奏を止めた。

「どうした?」
廣瀬先輩が驚いてる。

「練習中すいません。先輩たちに、折り入ってお願いしたいことがありまして戻って来ました。少し時間頂けますか?」

菊池先輩たちも吉井先輩たちも、楽器を置いてくれた。

俺は、来蘭の机に入っていた紙切れと、靴箱にはいっていた手紙を先輩たちに見せ、事情を話し、明日の放課後、来蘭を守って欲しいとお願いした。ただしあくまでも来蘭自身に乗り越えさせてやりたいから、来蘭に気がつかれないようして欲しい旨も伝えた。
先輩たちは快く引き受けてくれた。

廣瀬先輩においては
「ふざけんな馬鹿野郎!俺の来蘭を傷つけるやつは、男だろうと女だろうと許さねぇからな!」
と、怒りをあらわにするほどだった。
(〈俺の来蘭〉ではないけどな、廣瀬パイセン)


決戦は明日だ。


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