一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

手紙 2

正直言って、こんな風に靴箱に手紙が入っていたことなんて一度や二度ではない。
だから大して驚いたりもしない。

「そんな顔をするなよ、来蘭...」
と、来蘭の顔を覗き込んだ。
 
「.......」
来蘭はだまってる。

「おいで、来蘭」
と、来蘭の手を引いて、あのテトラポットに連れて行った。

ふたりでテトラポットに並んで座った。
来蘭はずっと押し黙っている。
そんな来蘭を、まずはぎゅうっと抱きしめた。
抱きしめながら優しく語りかけた。

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