一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...

来亜子

2日目の朝 奏太side

〈奏太side〉

なんかもう5時前からパッチリ目が覚めてしまった...俺はジジイか!!
なんか悶々するから、海岸走ってくるかー

昨日、来蘭といろんな話しをしたテトラポットが目に入ってくる。
あのテトラポット、〈俺と来蘭の大切な場所〉になったな...

早く来蘭に会いたい。

あいつ身体はもう大丈夫なのかな...
満員電車に長い時間乗って来るんだろ?
大丈夫なのかよ

そんなこと考え始めたら、もう居ても経ってもいられなくなってきた。
駅まで迎えに行こう!!



まだかな...大丈夫かな...


あ!!来蘭来た!!
やっぱりちょっとぐったりしてるな...大丈夫か?
駅まで迎えに来て良かった。

身体が心配で迎えに来た事を伝えると、来蘭はうつむいてしまった...どうした?
ん?俺のブレザー掴んでる

朝イチからこれかよー
もー俺、身が持たないよー

「かわいいな、来蘭」
息をするより自然に口から出ていた。
すると来蘭は、かわいいわけないとか言ってる。
自分のことかわいいって自覚がないのかよ!!
これからの学校生活、先が思いやられるよ...
他の奴らが来蘭の可愛さに気がつき始める前になんとかしないと!

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