七色ゲーム

ことひろ

1話無色プレイヤー

「何だよ。てめぇ。」

 俺はこいつからいじめられていた。
これはあるゲームが起こる前の話だ。
ああ、もうこんな奴早くどこか行けばいい。俺が知らないどこかへ。

 ふぅ。やっとどこか行ったか、全く何なんだこいつは。
ん、何かメールか?
俺の元に謎のメールが届いた。 

「何だよ。ゲームか。よく分からんがあんまり得意じゃないのに。」

 と言いつつ、俺はこのメールを開く。

「おめでとうございます。あなたの色は無色です。」 

 何だ?この変なアナウンスは。これがゲームの仕様なのか。
とりあえず、ルールはどんな感じだ。
 
 ゲームのルールその1
同じ色のプレイヤーを攻撃出来ない。
 
 ゲームのルールその2
このゲームでの戦いでは絶対に殺してはいけない。殺したら、ペナルティーが発生。

 ゲームのルールその3
このゲームを知らない人に教えてはいけない。これまた、ペナルティーが発生。

 ゲームのルールその4
自分の色のポイントが無くなるとゲームオーバ。ただし、救済モードの場合ポイントが無くならない。

 ゲームのルールその5
対戦形式はそれぞれに任せる。ただし、ルール2通り殺し禁止。

 ゲームのルールその6
これは重要である。このゲームはやめる事が出来ないが、ゲームマスターがすべてのプレイヤーのアカウント停止する事が出来る為、自動的にやめさせられる。

 多いなルール。しかしゲームマスターがこのゲームをやめさせる権利があるのかよ。
ゲームマスターはどこにいるのか?やめさせられた場合どうなるのか。 
 とりあえず、ゲームの参加者は一体何人だ?
 8人か。まあ、始まったばかりだからな。
しかしこのゲームのクリアってあるのか。

 「おい、もう少しで授業始まるぞ。未月。」
 「ああ、ごめん、新吾。ちょっと気になるゲームがあって...」

 待てよ。ルールに他人に教えてはいけないって無かったっけ。
 
 「いや、ただのゲームさ。」
「ふーんただのゲームねー。」

ん、何か表情が変わったような気がするけど。

「まあいいや。お前今日、学校終わったらちょっと遊ぼうぜ。」
「まあ暇だからいいけど。」

 一応、承諾だが。暇かったら帰るけど。
そして、学校のチャイムがなり、いつもの授業が始まる。
 学校が終わって直ぐに友達のところに行った。

 うーんここに来いって言われて来たが、どこにいるのか?何か薄暗い部屋だな。
まあいいや。とりあえずゲームの確認だ。
 このゲームの名前が気になるな。七色ゲームね。全く何なんだ?
 ゲーム参加者は…ん、さっきより増えている。それに表示が違う。
 
 赤10 青15 緑5 黄20 白30 紫50
 無色1

 無色1?これってどういう事だ?俺1人でどうすればいい。直ぐにゲームオーバーじゃないか。
 さっき見落とした項目があったな。それも見ておくか。
 
 赤:火 青:水 黄:土 緑:風 白:光
紫:闇 無色:解析不能

 これって魔法みたいな物か?
無色が解析不能はどういう事だ?

 「そうか。お前だったのか。無色のプレイヤーは。ハハハ。」
 「お前は、新吾か。お前ゲームの事を知っているのか?」 
 
 それを聞くと、なぜかニヤリと笑った。

「俺はな、紫のプレイヤーだ。お前みたいな弱い無色プレイヤーがいるなんてよ。」
 「それがどうした。」

まだ笑っている。いつもの新吾じゃない。

「無色プレイヤーはな、力が無いプレイヤーなんだ。お前に勝ち目は無い。さっさとポイントをよこすんだ。」

 こいつはもう、俺の知っている奴じゃない。
 
 「無色のプレイヤーだから弱いのか?ならば俺と勝負だ。新吾。俺に力があるという所証明してやる。」

と、新吾に向けて言った。 
さて、俺はこいつに勝てるのか?
 



 



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