初めて姉弟になった二人の甘い関係
全部夏の暑さが悪い
神埼綾音と早坂桜が会う三時間前。
「やっと終わった~」
「って美代はただ寝ていただけでしょ」
六時間目の授業が終わり、残りホームルームを残すだけとなった教室。
ここ、海院高校はどこにでもあるような普通の公立高校だ。
男子の制服は赤のブレザーにワイシャツ、下はグレーのスラックスである。
女子も赤のブレザーにブラウス、下はグレーのスカートである。
男子はネクタイ、女子はリボンを締めている。
色が学年ごとに違い、一年生は赤と黒のストライプ、二年生は黄色と黒のストライプ、三年生は青と黒のストライプである。
そこで綾音の親友の美代が後ろの席で突っ伏して疲れきっている。
美代は高校二年生の女子だ。
身長は百五十後半と女子の平均的な身長である。
髪も肩にかかるぐらいのミディアムボブであり、色はダークブラウンが少し入っている黒髪である。
よく手入れされているので枝毛とかはないが、暑さのせいで少しべたついている。
少し釣り目なので怖い印象を抱かれやすい美代だが、性格はかなりフレンドリーで誰とでも仲良くなれる。
本人は薄い唇がコンプレックスと言っていたが綾音的にはそれも美代の魅力だと思い可愛いと思う。
胸は残念ながらスレンダーで寄せればBと言っている美代だがあれは絶対にAしかない。
体も全体的華奢で手足も細く、胸以外は完璧な女子高生だ。
一方の神崎綾音は美代よりも少し身長が高く、百六十前半である。
髪はギャルのように盛り上げている。髪もブリーチをしプラチナブロンド色になっている。
髪をほどけば肩甲骨と腰の中間まで長いだろう。
綾音も綾音でブリーチしているので頻繁に美容室に行って毛先を整えている。
目はまん丸で可愛らしく、唇もふっくらと厚い。
運動はしていないため、手足には筋肉がついておらず細い。
胸は平均的な大きさでCである。
それでも自分より胸が大きいのが許せないのか、綾音の胸を見る美代の目が怖い。
胸に比例してお尻も肉付きがあり安産型である。
逆に美代はお尻にあまりに肉がついていないので羨ましい。
それを言うと睨まれるので直接は言わないが。
「だって午後の授業とかマジだるいじゃん。っていうかご飯食べた後に授業するのが間違っているっていうの。これは寝たあたしじゃなくてこの時間帯に授業を行うようにした文部科学省が悪いよね」
ついに美代は居眠りしていた理由を文部科学省に押し付けた。
なかなか傲慢な考え方である。
「確かに眠くなるけど、寝てたら赤点取っちゃうよ」
綾音はこんな見た目でも美代よりは真面目だ。
綾音だって午後の授業は確かに眠い。
でも寝て平常点を下げられるのも嫌だし、そのせいでテストで悪い点数を取り夏休みが補習になる方が嫌だ。
「なにその見た目で真面目ぶってんの」
「見た目は関係ないでしょ」
文部科学省の次は綾音に文句を言ってきた。
綾音は思わず、声を荒げて反論する。
確かに見た目はギャルで馬鹿そうな顔をしているが、今まで赤点を取ったことがない。
逆に美代はいつも赤点ギリギリである。
「美代こそ知的そうな髪してるのに馬鹿なの」
「あれ、あたし褒められた?」
「ダメだ……完全に馬鹿だ」
美代がなぜか嬉しそうに頬を赤く染めている。
こいつには皮肉が通じないのだろうか。
綾音は親友が馬鹿すぎてため息をこぼす。
「それにこの暑い環境の中で勉強するのは良くないと思うな。エアコンつけて涼しくすれば体力の消耗だって抑えられるのに。やっぱりあたしじゃなくて学校側が悪い」
美代はさらに学校側に文句を言っているが、この意見だけは綾音も賛同する。
眠くなるか眠くならないかは置いといて、こんな暑い教室で勉強しても効率は悪いと思う。
暑さで体力が消耗し集中力がきれて勉強に集中できないのが本音だ。
綾音も全教室にエアコンをつけるべきだと思っている。
職員室だけではなく。
「確かにその通りよね。こんなに暑かったら覚えるものも覚えられないし」
「でしょ」
美代の肯定されたのが嬉しかったのか、美代が綾音の顔に顔を近づけてくる。
「暑いから近づかないで」
「うわっ、親友とは思えない言葉ね。美代の心は傷ついた」
「はいはい」
美代が大げさに胸を押さえて傷ついたポーズをとっているが綾音は軽くあしらう。
これも二人のお約束であり、美代は全然傷ついていない。
その後、適当な会話をしていると担任の先生、二十八歳女性独身の大林がやって来てホームルームが始まった。
「やっと終わった~」
「って美代はただ寝ていただけでしょ」
六時間目の授業が終わり、残りホームルームを残すだけとなった教室。
ここ、海院高校はどこにでもあるような普通の公立高校だ。
男子の制服は赤のブレザーにワイシャツ、下はグレーのスラックスである。
女子も赤のブレザーにブラウス、下はグレーのスカートである。
男子はネクタイ、女子はリボンを締めている。
色が学年ごとに違い、一年生は赤と黒のストライプ、二年生は黄色と黒のストライプ、三年生は青と黒のストライプである。
そこで綾音の親友の美代が後ろの席で突っ伏して疲れきっている。
美代は高校二年生の女子だ。
身長は百五十後半と女子の平均的な身長である。
髪も肩にかかるぐらいのミディアムボブであり、色はダークブラウンが少し入っている黒髪である。
よく手入れされているので枝毛とかはないが、暑さのせいで少しべたついている。
少し釣り目なので怖い印象を抱かれやすい美代だが、性格はかなりフレンドリーで誰とでも仲良くなれる。
本人は薄い唇がコンプレックスと言っていたが綾音的にはそれも美代の魅力だと思い可愛いと思う。
胸は残念ながらスレンダーで寄せればBと言っている美代だがあれは絶対にAしかない。
体も全体的華奢で手足も細く、胸以外は完璧な女子高生だ。
一方の神崎綾音は美代よりも少し身長が高く、百六十前半である。
髪はギャルのように盛り上げている。髪もブリーチをしプラチナブロンド色になっている。
髪をほどけば肩甲骨と腰の中間まで長いだろう。
綾音も綾音でブリーチしているので頻繁に美容室に行って毛先を整えている。
目はまん丸で可愛らしく、唇もふっくらと厚い。
運動はしていないため、手足には筋肉がついておらず細い。
胸は平均的な大きさでCである。
それでも自分より胸が大きいのが許せないのか、綾音の胸を見る美代の目が怖い。
胸に比例してお尻も肉付きがあり安産型である。
逆に美代はお尻にあまりに肉がついていないので羨ましい。
それを言うと睨まれるので直接は言わないが。
「だって午後の授業とかマジだるいじゃん。っていうかご飯食べた後に授業するのが間違っているっていうの。これは寝たあたしじゃなくてこの時間帯に授業を行うようにした文部科学省が悪いよね」
ついに美代は居眠りしていた理由を文部科学省に押し付けた。
なかなか傲慢な考え方である。
「確かに眠くなるけど、寝てたら赤点取っちゃうよ」
綾音はこんな見た目でも美代よりは真面目だ。
綾音だって午後の授業は確かに眠い。
でも寝て平常点を下げられるのも嫌だし、そのせいでテストで悪い点数を取り夏休みが補習になる方が嫌だ。
「なにその見た目で真面目ぶってんの」
「見た目は関係ないでしょ」
文部科学省の次は綾音に文句を言ってきた。
綾音は思わず、声を荒げて反論する。
確かに見た目はギャルで馬鹿そうな顔をしているが、今まで赤点を取ったことがない。
逆に美代はいつも赤点ギリギリである。
「美代こそ知的そうな髪してるのに馬鹿なの」
「あれ、あたし褒められた?」
「ダメだ……完全に馬鹿だ」
美代がなぜか嬉しそうに頬を赤く染めている。
こいつには皮肉が通じないのだろうか。
綾音は親友が馬鹿すぎてため息をこぼす。
「それにこの暑い環境の中で勉強するのは良くないと思うな。エアコンつけて涼しくすれば体力の消耗だって抑えられるのに。やっぱりあたしじゃなくて学校側が悪い」
美代はさらに学校側に文句を言っているが、この意見だけは綾音も賛同する。
眠くなるか眠くならないかは置いといて、こんな暑い教室で勉強しても効率は悪いと思う。
暑さで体力が消耗し集中力がきれて勉強に集中できないのが本音だ。
綾音も全教室にエアコンをつけるべきだと思っている。
職員室だけではなく。
「確かにその通りよね。こんなに暑かったら覚えるものも覚えられないし」
「でしょ」
美代の肯定されたのが嬉しかったのか、美代が綾音の顔に顔を近づけてくる。
「暑いから近づかないで」
「うわっ、親友とは思えない言葉ね。美代の心は傷ついた」
「はいはい」
美代が大げさに胸を押さえて傷ついたポーズをとっているが綾音は軽くあしらう。
これも二人のお約束であり、美代は全然傷ついていない。
その後、適当な会話をしていると担任の先生、二十八歳女性独身の大林がやって来てホームルームが始まった。
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