自重を忘れた少年は貴族になる

時雨古鷹

転生者とは

 いま転生者について詳しく話していいものかフィルは考え大まかにはなすことにした。

「転生者とは転生したものに与えられる称号だよ」

 この説明でわかったのだろうかうなずいていた。そしてある本題に入った。

「最上位神様御願いがあるのですがよろしいでしょうか?」

 ずっと最上位神様と言われるのもなぁま御願いは聞いとくわ。

「陛下、いままでどうりに接してくれていいですよ。それでお願いとはなんですか?」

「ちょっとまってくれ、誰かシーラを連れてこい」

 メイドが呼びにいっている間宰相が威圧を受けてみたいと言ったので一割ほどの威圧を放った。宰相の顔は一瞬で青ざめ5秒とたたずに気絶した。それもそうだあの貴族に放った威圧より強かったのだから。

「誰か此奴を医務室に運んでいけ」

 そう国王が命令するではないか。大変そうなメイドさんのためにヒールをかけてあげることにした。

「運ばなくて大丈夫ですよ、俺がなんとかしますから。『状態異常解除』」

 即席でつくった魔法で回復した宰相はまだ青ざめていた。そこにシーラがきた。

「フィル、シーラを嫁にもらってくれんか?」

 率直に言われてしまったー!シーラさまもなんか言ってー!
 その願いが届いたかのようにクスッとシーラが微笑むと説明した。

「私はあの時本当にもうこれで死ぬのかと思っていました。護衛の人たちが一人また一人と倒れていくなかフィル様は助太刀にきてくださいました。中級魔法のファイアボルトを打ち込み、神の如き早さで敵を切り刻んでいく。そのことに感銘を受けました。そして見たことのない魔法、聖女様しか使えないはずのパーフェクトヒール、そのことに私は惚れました。だから私を婚約者にしてください」

 あちゃーこれは完全に俺の敗北だ。

「陛下、わかりました。おうけいたしましょう」

 すると国王は思い出したように言ってきたた。

「フィル君、君は高等魔法学院にいくのかね?」

「はい行きますよ」

「わかったこちらから説明しておこう」

 いまになって気づく国王の本名をしらなかったと。教えてもらおうかと口を開いたとき、伝令の兵士が走ってきた。かなり急いでいるようだ。

「もうしあげます!王都に魔人が現れました!」

 皆絶望していた。それもそうだ魔人と言えば二百年前に現れて世界が滅びかけたのだ。それを救ったのは異世界から召喚された勇者だった。

「国王陛下、俺に任せてください。必ず魔人を殺してきます」

 そういって窓から飛び降りていった。もう二度と同じ過ちを繰り返さないために……

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