禁断のアイテム『攻略本』を拾った村人は、プロデューサーのシナリオを壊せるのだろうか?
第75話・地下13階の毒地帯。
『ガァン!サァーーー。』とギャランは盾で、二足歩行のトカゲモンスター『リザードメイジ』を殴り倒しました。
圧倒的はパワーとスピードねぇ。人型モンスターでも容赦なく倒してるし、ほとんど、三人だけでも問題ないんじゃないの?
飛んで来た魔法攻撃さえも簡単に避けるか、盾でキチンとガードしています。三人共、脳筋なのに、戦闘センスはズバ抜けて高いです。地下9階でもモンスターを圧倒しています。
「モンスターと聞いたけど、ほとんど骸骨野郎か、トカゲの亜人系じゃないかよ。これなら人間相手に戦ってるのと大して変わらねぇな!さっさとぶっ殺すぞ!」
三人共、職業は剣士か戦士で、剣と盾のバランス型なのね。剣技は使わないけど、使い方を知らない訳じゃないでしょうね?
「ねぇ、三人共。何で剣技を使わないの?レベル50近くあるなら、1発で通常攻撃の5倍ぐらいのダメージを与えられるわよ。出し惜しみしてないで使ってもいいのよ。」
「おい、聞いたか、バロン!はっはは。コイツ、素人だぞ。強力な剣技は硬直時間が長いんだよ。小技も与えるダメージが低いから、結果的に普通に剣を振っていた方が安全に勝てるんだよ。常識だぜ!」
なるほどね。私の場合は詠唱中が硬直時間になるのね。剣士は硬直時間が使用後にあって、私は使用前にあるという事ね。だとしたら、タイミングを合わせれば、隙が無くなるんじゃないの?
「ねぇ、あなた達が剣技を使ったすぐ後に、私が強力な魔法で敵を攻撃すれば、敵が怯むから、使用後の硬直が解けるぐらいの時間は稼げるんじゃないの?私じゃなくても、三人で交互に剣技を使えば敵を怯ませ続けると思うし、一度ぐらいはやってみない?」
「なっ!おい、バロン、アラン。ちょっと集まれ。」
『ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ。』
ギャラン、バロン、アランの三人は、エミィに聞こえないように輪になって話し込んでいます。
「やべぇ、闘技場は個人戦だから思いつかなかったぜ!どうする?行けるんじゃないのか?」
「待て待て、この辺は雑魚だからもっと奥の方で使うんだ。いま使ったら、あの女の言う事を聞いたみたいでムカつくじゃねえか。」
どうやら、使う事は決定したようですが、まだその時ではないようです。ぶっつけ本番で上手く行くとは思えませんが、練習するつもりがない相手にいくら『練習しよう。』と言っても時間の無駄です。今は放って置く方が無難な答えです。
『ドォスン!ドォスン!』と落石でも起こっているのでしょうか。大きな音が近づいて来ました。
地下9階のボスモンスターは『地竜』と呼ばれる翼の無い大型ドラゴンです。ゴツゴツした砂岩のような皮膚は頑丈そうです。
『名前・地竜。種族・ドラゴン。レベル30。HP3500。MP不明。攻撃力290。魔力276。敏捷220。』
あれが地竜ね。攻撃力は高いけど、HPは大した事ないのよね。さっさと倒してもらいましょう。
「範囲攻撃のサンドブレスに気をつけるのよ!砂が目に入ったら、しばらくは何も見えないから、絶対に喰らったりしないでよね!」
おいおい、デケェな!四頭引きの馬車並みじゃねぇかよ!倒し甲斐はありそうだが、接近戦は分が悪いな。
ギャランは、自分達が攻撃しようと地竜に接近すると、地竜のサンドブレスと尻尾攻撃のコンビネーション技がやって来ると予想しているようです。だとしたら、遠距離から攻撃するしか方法はありません。
「遠距離剣技で倒すぞ!使うのは、斬空波と斬空乱波だけで十分だろう。女は危ないから下がっていろよ。斬空乱波!」
『ザァシュ!ザァク!ザァン!』
ギャラン達の攻撃力は武器も合わせると、400近いです。10発も当てられれば、地竜を倒す事が出来ます。あっという間に地竜は地に倒れると、灰になって消えました。
「はっ!弱過ぎてガッカリだな。さっさと次の階に下りようぜ!」
これが俺達三人のコンビネーション技か?凄えじゃないか!どんなモンスターでも楽勝だぜ。
脳筋三人が地下10階に続く階段を下りて行きました。三人の姿が見えなくなると、パラパラとエミィは本を取り出して読み始めました。
地下9階まではランク3程度のモンスターで、次の地下10階からランク4のモンスターに代わるのね。要するに同じ姿のモンスターでも、前よりは少しだけ強くなって登場するのよね?見た目は同じだけど、レベルが違うという意味だと思うけど、この『攻撃パターンの変化に注意』が気になるわね。
「まあ、ランク4ぐらいは気にする必要はないわね。地下13階のランク5から注意しましょう。」
エミィは本をアイテムボックスに収納すると、三人の後を追いかけて行きました。
エミィの予想通りに地下10階、地下11階のボスモンスターを軽々と脳筋奴隷は倒して進みます。そして、地下12階のボスモンスター『スケルトンキング』と、その仲間達『スケルトンナイト』『スケルトンファイター』『スケルトンメイジ』を倒すと、地下13階の階段を下りて行きました。
「おい、ここから先はちょっと気配が違うな?なんか今までと違って息が苦しくないか?」
エッ〜と、確か、地下13階にはポイズンスライムが沢山いて、そいつらの所為で毒が充満しているらしいから、ポイズンスライムを全部倒すか、急いでボスを倒して次の地下14階に下りるしかないのよね。この場合は二手に分かれて、急いでポイズンスライムを倒した方が、ボスモンスターと戦いやすいはずよ。
「この先には毒を作り出すポイズンスライムが沢山いるのよ。それで呼吸が苦しくなるの。とりあえず全部のポイズンスライムを倒せば毒は消えるはずよ。階段を下りたら、二手に分かれて、急いで倒しましょう。」
「へぇ〜、流石に詳しいんだな。よし、俺と女、バロンとアランで進むぞ!HPがヤバそうになったら、とりあえずはHP回復薬で凌ぐしかないだろうな。勿体ねぇから毒消し薬なんか飲むんじゃねぇぞ!治っても、すぐに毒になるだけだからな。よし、10分以内に全滅させてやるぜ!」
へっ!意外と頼りになる女だぜ。顔はまあまあだから、23番目の俺の女にしてやってもいいかな。
ふぅ〜、一々『何で、そんなこと知ってんだ?』とか聞いて来ないから、楽だけど。アイツら絶対にエッサの報告書は読んでないわね。まあ、ここのボスを倒せば、ランク5の国宝クラスの武具が手に入るし、頑張るしかないわね。
圧倒的はパワーとスピードねぇ。人型モンスターでも容赦なく倒してるし、ほとんど、三人だけでも問題ないんじゃないの?
飛んで来た魔法攻撃さえも簡単に避けるか、盾でキチンとガードしています。三人共、脳筋なのに、戦闘センスはズバ抜けて高いです。地下9階でもモンスターを圧倒しています。
「モンスターと聞いたけど、ほとんど骸骨野郎か、トカゲの亜人系じゃないかよ。これなら人間相手に戦ってるのと大して変わらねぇな!さっさとぶっ殺すぞ!」
三人共、職業は剣士か戦士で、剣と盾のバランス型なのね。剣技は使わないけど、使い方を知らない訳じゃないでしょうね?
「ねぇ、三人共。何で剣技を使わないの?レベル50近くあるなら、1発で通常攻撃の5倍ぐらいのダメージを与えられるわよ。出し惜しみしてないで使ってもいいのよ。」
「おい、聞いたか、バロン!はっはは。コイツ、素人だぞ。強力な剣技は硬直時間が長いんだよ。小技も与えるダメージが低いから、結果的に普通に剣を振っていた方が安全に勝てるんだよ。常識だぜ!」
なるほどね。私の場合は詠唱中が硬直時間になるのね。剣士は硬直時間が使用後にあって、私は使用前にあるという事ね。だとしたら、タイミングを合わせれば、隙が無くなるんじゃないの?
「ねぇ、あなた達が剣技を使ったすぐ後に、私が強力な魔法で敵を攻撃すれば、敵が怯むから、使用後の硬直が解けるぐらいの時間は稼げるんじゃないの?私じゃなくても、三人で交互に剣技を使えば敵を怯ませ続けると思うし、一度ぐらいはやってみない?」
「なっ!おい、バロン、アラン。ちょっと集まれ。」
『ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ。』
ギャラン、バロン、アランの三人は、エミィに聞こえないように輪になって話し込んでいます。
「やべぇ、闘技場は個人戦だから思いつかなかったぜ!どうする?行けるんじゃないのか?」
「待て待て、この辺は雑魚だからもっと奥の方で使うんだ。いま使ったら、あの女の言う事を聞いたみたいでムカつくじゃねえか。」
どうやら、使う事は決定したようですが、まだその時ではないようです。ぶっつけ本番で上手く行くとは思えませんが、練習するつもりがない相手にいくら『練習しよう。』と言っても時間の無駄です。今は放って置く方が無難な答えです。
『ドォスン!ドォスン!』と落石でも起こっているのでしょうか。大きな音が近づいて来ました。
地下9階のボスモンスターは『地竜』と呼ばれる翼の無い大型ドラゴンです。ゴツゴツした砂岩のような皮膚は頑丈そうです。
『名前・地竜。種族・ドラゴン。レベル30。HP3500。MP不明。攻撃力290。魔力276。敏捷220。』
あれが地竜ね。攻撃力は高いけど、HPは大した事ないのよね。さっさと倒してもらいましょう。
「範囲攻撃のサンドブレスに気をつけるのよ!砂が目に入ったら、しばらくは何も見えないから、絶対に喰らったりしないでよね!」
おいおい、デケェな!四頭引きの馬車並みじゃねぇかよ!倒し甲斐はありそうだが、接近戦は分が悪いな。
ギャランは、自分達が攻撃しようと地竜に接近すると、地竜のサンドブレスと尻尾攻撃のコンビネーション技がやって来ると予想しているようです。だとしたら、遠距離から攻撃するしか方法はありません。
「遠距離剣技で倒すぞ!使うのは、斬空波と斬空乱波だけで十分だろう。女は危ないから下がっていろよ。斬空乱波!」
『ザァシュ!ザァク!ザァン!』
ギャラン達の攻撃力は武器も合わせると、400近いです。10発も当てられれば、地竜を倒す事が出来ます。あっという間に地竜は地に倒れると、灰になって消えました。
「はっ!弱過ぎてガッカリだな。さっさと次の階に下りようぜ!」
これが俺達三人のコンビネーション技か?凄えじゃないか!どんなモンスターでも楽勝だぜ。
脳筋三人が地下10階に続く階段を下りて行きました。三人の姿が見えなくなると、パラパラとエミィは本を取り出して読み始めました。
地下9階まではランク3程度のモンスターで、次の地下10階からランク4のモンスターに代わるのね。要するに同じ姿のモンスターでも、前よりは少しだけ強くなって登場するのよね?見た目は同じだけど、レベルが違うという意味だと思うけど、この『攻撃パターンの変化に注意』が気になるわね。
「まあ、ランク4ぐらいは気にする必要はないわね。地下13階のランク5から注意しましょう。」
エミィは本をアイテムボックスに収納すると、三人の後を追いかけて行きました。
エミィの予想通りに地下10階、地下11階のボスモンスターを軽々と脳筋奴隷は倒して進みます。そして、地下12階のボスモンスター『スケルトンキング』と、その仲間達『スケルトンナイト』『スケルトンファイター』『スケルトンメイジ』を倒すと、地下13階の階段を下りて行きました。
「おい、ここから先はちょっと気配が違うな?なんか今までと違って息が苦しくないか?」
エッ〜と、確か、地下13階にはポイズンスライムが沢山いて、そいつらの所為で毒が充満しているらしいから、ポイズンスライムを全部倒すか、急いでボスを倒して次の地下14階に下りるしかないのよね。この場合は二手に分かれて、急いでポイズンスライムを倒した方が、ボスモンスターと戦いやすいはずよ。
「この先には毒を作り出すポイズンスライムが沢山いるのよ。それで呼吸が苦しくなるの。とりあえず全部のポイズンスライムを倒せば毒は消えるはずよ。階段を下りたら、二手に分かれて、急いで倒しましょう。」
「へぇ〜、流石に詳しいんだな。よし、俺と女、バロンとアランで進むぞ!HPがヤバそうになったら、とりあえずはHP回復薬で凌ぐしかないだろうな。勿体ねぇから毒消し薬なんか飲むんじゃねぇぞ!治っても、すぐに毒になるだけだからな。よし、10分以内に全滅させてやるぜ!」
へっ!意外と頼りになる女だぜ。顔はまあまあだから、23番目の俺の女にしてやってもいいかな。
ふぅ〜、一々『何で、そんなこと知ってんだ?』とか聞いて来ないから、楽だけど。アイツら絶対にエッサの報告書は読んでないわね。まあ、ここのボスを倒せば、ランク5の国宝クラスの武具が手に入るし、頑張るしかないわね。
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