禁断のアイテム『攻略本』を拾った村人は、プロデューサーのシナリオを壊せるのだろうか?
第73話・王様の説得。
『チュンチュン。チュンチュン。』と鳥達の鳴き声が聞こえ来ました。今日も清々しい朝がやって来ました。
「はぁ〜、全然寝れなかったわ。隣で殺人鬼が寝てるのに、寝れる訳ないでしょうが。」
「くぅ〜、かぁ〜。くぅ〜、かぁ〜。」
エミィは目の下にクマを作って疲れているようです。逆にルナの方は温かいベッドの中で熟睡しています。牢獄の冷たい地面に一晩寝た経験があれば、安物の毛布2780Gでも最高級毛布に早変わりです。
はぁ〜、眠い。エッサに部屋を別々にして欲しいと頼んでも、『大丈夫だべぇ。人は死んでも、生き返るべぇ。死んだように見えて、別の場所で別人になって平気で生きているべぇ。』とか訳の分からない事を言うし、どうしたらいいのよ?
エッサは本が無くなっている事にとっくに気づいているはずです。それでも、すぐにエミィに聞いて来ないのは、本の中身を見られてしまったと動揺しているからでしょう。下手に聞いて、逆に質問攻めに遭ってしまうと、返答に困ってしまいます。おそらくは部屋で対応策を考えているはずです。
◆
エミィめ!貧相な身体でオラを誘惑して、本を奪い取るなんて、あの泥棒猫め。しかも、ロックタに1日で変な称号を与えるなんて、オラを無能だと馬鹿にしているべぇか!
確かに、エッサは無能かもしれません。このままだと、エミィがパーティーリーダーに選ばれる日がやって来るかもしれません。でも、その前に大至急解決しないといけない問題がありました。
「何人もいる凄腕の奴隷達を襲撃するよりも、王様を説得した方が早そうだべぇ。あの女好きの王様なら、ルナとエミィを連れて行けば、意外と簡単に説得出来そうなんだな。1人じゃ無理でも、2人を姉妹か双子だと言えば、落ちるはずだべぇ。」
くっふふふふ。色仕掛けで頼めば、奴隷達よりもオラ達の方が地下迷宮探索に向いていると分かるはずだべぇ。身体は正直なんだべぇよ。でも、ルナとエミィはまあまあの顔だから、そこが不安だべぇ。
エッサは何とか王様から、地下迷宮探索の許可をもらうつもりです。出来れば探索の独占権がもう一度欲しいところですが、それは難しそうです。
「最低でも2週間だべぇ。2週間あれば地下19階まで行けるはずだべぇ。」
エッサはまだ、サブキャラクターになる事を諦めていません。世界を救うよりも、目先の幸せです。
◆
「なんじゃ、また来たのか?どっちが牢獄から余が助けてやった女なんじゃ?」
どっちもどっちの顔なので、王様はどっちがルナか分かりません。現在、エッサ達3人は、昨日のお礼を言いに、強引にお城にやって来たようです。
「王様のお陰で助かったんだな。それでどうしてもルナが直接お礼したいと、双子の妹のエミィと一緒に来たんだな。2人とも王様の近くに行って、お礼をするんだな。」
うわぁ〜〜、この王様、私のお父さんと同じぐらいの歳だよ。しかも私が妹なんて聞いてないわよ。妹なら可愛い系でやらないと駄目じゃない。
「ありがとうございます!王様のような聡明で素敵な方に助けられるのなら、牢獄に入れられた事も幸せです。あぁ〜、なんて素敵な王様なんでしょう。」
いいべぇよ、ルナ。その調子だべぇ。昨日の夜の失敗も、無駄じゃなかったべぇな。
ルナはスリスリと、王様の右膝に頬擦りしています。でも、まだ押しが弱いです。もう一押し足りません。
うわぁ〜〜、絶対にやりたくないわねぇ。よく平気であんな事できるわね?まあ、人の事は言えないけどね。
「エミィよ、どうしたんだ?余の左膝は空いてあるぞよ?」
「えっ!うっうっ!私なんかが王様の膝に頬擦りするなんて、畏れ多くて出来ません!お許しください!」
うっうっ、想像しただけで吐きそうになっちゃった。今だけは我慢しないとね。
「構わぬ。余の左膝にキスする事を許そう。さあ、好きなだけキスするが良いぞ!」
嫌!絶対に嫌!許してください。
エミィは一歩も動こうとしません。流石に王様もおかしいと思い始めていました。
「王様、お許しください。エミィはエッサの恋人でして、エッサが見ていては、気まずくて出来ないようです。玉座の後ろならば、誰にも見られないと思うので、私と妹で今以上のお礼が出来るはずです。さあ、エミィも行きましょう。」
ルナは左手で王様を、右手でエミィを引っ張って、玉座の後ろに連れて行きました。
いいべぇよ!いいべぇよ!ナイスべぇよ!誰も見てないから、好きにしていいんだべぇよ。
『カチャカチャ。カチャカチャ。』
「こら、余の身体に何をするつもりじゃ?ああ!ああ!この程度で余が屈服すると思っているのか。ああ!ああ!この蛮族どもめ。2人がかりで余の身体を蹂躙しようとするとは、おのれ恥を知れ。」
ふぅ〜、何とかなりそうだべぇ。あとは延長料金を交渉にして、探索の独占権をもらえれば上出来だべぇ。うんだぁ。長くなりそうだから、オラは帰るんだな。お疲れ様なんだな。
「はぁ〜、全然寝れなかったわ。隣で殺人鬼が寝てるのに、寝れる訳ないでしょうが。」
「くぅ〜、かぁ〜。くぅ〜、かぁ〜。」
エミィは目の下にクマを作って疲れているようです。逆にルナの方は温かいベッドの中で熟睡しています。牢獄の冷たい地面に一晩寝た経験があれば、安物の毛布2780Gでも最高級毛布に早変わりです。
はぁ〜、眠い。エッサに部屋を別々にして欲しいと頼んでも、『大丈夫だべぇ。人は死んでも、生き返るべぇ。死んだように見えて、別の場所で別人になって平気で生きているべぇ。』とか訳の分からない事を言うし、どうしたらいいのよ?
エッサは本が無くなっている事にとっくに気づいているはずです。それでも、すぐにエミィに聞いて来ないのは、本の中身を見られてしまったと動揺しているからでしょう。下手に聞いて、逆に質問攻めに遭ってしまうと、返答に困ってしまいます。おそらくは部屋で対応策を考えているはずです。
◆
エミィめ!貧相な身体でオラを誘惑して、本を奪い取るなんて、あの泥棒猫め。しかも、ロックタに1日で変な称号を与えるなんて、オラを無能だと馬鹿にしているべぇか!
確かに、エッサは無能かもしれません。このままだと、エミィがパーティーリーダーに選ばれる日がやって来るかもしれません。でも、その前に大至急解決しないといけない問題がありました。
「何人もいる凄腕の奴隷達を襲撃するよりも、王様を説得した方が早そうだべぇ。あの女好きの王様なら、ルナとエミィを連れて行けば、意外と簡単に説得出来そうなんだな。1人じゃ無理でも、2人を姉妹か双子だと言えば、落ちるはずだべぇ。」
くっふふふふ。色仕掛けで頼めば、奴隷達よりもオラ達の方が地下迷宮探索に向いていると分かるはずだべぇ。身体は正直なんだべぇよ。でも、ルナとエミィはまあまあの顔だから、そこが不安だべぇ。
エッサは何とか王様から、地下迷宮探索の許可をもらうつもりです。出来れば探索の独占権がもう一度欲しいところですが、それは難しそうです。
「最低でも2週間だべぇ。2週間あれば地下19階まで行けるはずだべぇ。」
エッサはまだ、サブキャラクターになる事を諦めていません。世界を救うよりも、目先の幸せです。
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「なんじゃ、また来たのか?どっちが牢獄から余が助けてやった女なんじゃ?」
どっちもどっちの顔なので、王様はどっちがルナか分かりません。現在、エッサ達3人は、昨日のお礼を言いに、強引にお城にやって来たようです。
「王様のお陰で助かったんだな。それでどうしてもルナが直接お礼したいと、双子の妹のエミィと一緒に来たんだな。2人とも王様の近くに行って、お礼をするんだな。」
うわぁ〜〜、この王様、私のお父さんと同じぐらいの歳だよ。しかも私が妹なんて聞いてないわよ。妹なら可愛い系でやらないと駄目じゃない。
「ありがとうございます!王様のような聡明で素敵な方に助けられるのなら、牢獄に入れられた事も幸せです。あぁ〜、なんて素敵な王様なんでしょう。」
いいべぇよ、ルナ。その調子だべぇ。昨日の夜の失敗も、無駄じゃなかったべぇな。
ルナはスリスリと、王様の右膝に頬擦りしています。でも、まだ押しが弱いです。もう一押し足りません。
うわぁ〜〜、絶対にやりたくないわねぇ。よく平気であんな事できるわね?まあ、人の事は言えないけどね。
「エミィよ、どうしたんだ?余の左膝は空いてあるぞよ?」
「えっ!うっうっ!私なんかが王様の膝に頬擦りするなんて、畏れ多くて出来ません!お許しください!」
うっうっ、想像しただけで吐きそうになっちゃった。今だけは我慢しないとね。
「構わぬ。余の左膝にキスする事を許そう。さあ、好きなだけキスするが良いぞ!」
嫌!絶対に嫌!許してください。
エミィは一歩も動こうとしません。流石に王様もおかしいと思い始めていました。
「王様、お許しください。エミィはエッサの恋人でして、エッサが見ていては、気まずくて出来ないようです。玉座の後ろならば、誰にも見られないと思うので、私と妹で今以上のお礼が出来るはずです。さあ、エミィも行きましょう。」
ルナは左手で王様を、右手でエミィを引っ張って、玉座の後ろに連れて行きました。
いいべぇよ!いいべぇよ!ナイスべぇよ!誰も見てないから、好きにしていいんだべぇよ。
『カチャカチャ。カチャカチャ。』
「こら、余の身体に何をするつもりじゃ?ああ!ああ!この程度で余が屈服すると思っているのか。ああ!ああ!この蛮族どもめ。2人がかりで余の身体を蹂躙しようとするとは、おのれ恥を知れ。」
ふぅ〜、何とかなりそうだべぇ。あとは延長料金を交渉にして、探索の独占権をもらえれば上出来だべぇ。うんだぁ。長くなりそうだから、オラは帰るんだな。お疲れ様なんだな。
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