禁断のアイテム『攻略本』を拾った村人は、プロデューサーのシナリオを壊せるのだろうか?
第46話・レベルの発見者。
『ガヤガヤ。ガヤガヤ。』といつものように夜の酒場は大勢の人で賑わっています。エッサも明日の探索の為に、本を読んで準備しています。
「弓使いじゃなくて、狩人だべぇか。王都に売ってある弓で一番攻撃力が高いのが、64だべぇか?値段も3000Gと安いけろ。でも、一番安い木の矢10本で10Gとか、意外と矢代がかかるんだべぇなぁ。」
最低でも使うなら鉄の矢・攻撃力+10は必要だべぇ。値段は10本100Gはちょっとどうかと思うんだな。とりあえず明日の朝にルナちゃんに会ったら、弓矢から剣に変更してもらうべぇ。うんだぁ。そっちの方が安上がりだべぇ。
「はぁはぁ。やっと見つけたぞ!あっちこっちウロウロしやがって!」
息を切らせた門番さんが酒場にやって来ました。どの門番さんか分かりませんが、どうやら朝からエッサの事を探していたようです。
「すいません!もうすぐで調査は終わる予定なので牢獄だけは勘弁してくだせぇい。」
エッサは別にサボっている訳ではありません。朝から王都の中を歩いて、パーティーメンバーを探していました。商人で狩人のルナと明日の探索を約束すると、今度は古代遺跡の調査に出掛けました。
古代遺跡の調査は毎日のようにやっています。今日も地下5階から先に進んで、地下6階を調べて来ました。それに各階のモンスターのHP量を調べたり、ボスモンスターが落とす武具の種類も名前から性能まで報告書にはキチンと記載していました。
「何の事だ?今日は王様からの書状を預かって来た。ゴォホン!いいか、この場にいる者は、よく聞くんだぞ。」
エッサも含めて、酒場にいる全員が静かに門番の話を聞こうとしています。王様の言葉は王都の住民にとっては神のような言葉です。神聖な王様の言葉は聞き逃しては天罰が下ってしまいます。つまりは牢獄行きです。
「エッサよ、この度のレベルの発見ご苦労であった。お主のレベル発見によって我が国は他国よりも優位な立場になれるだろう。エッサには報酬として、20万Gと兵士長クラスの特別職を授与する。それと、呉々もレベルの事は他言無用でお願いしたい。他国に知られた場合は、お主に厳正な処罰を下さなくてはならなくなる。呉々も注意するように。以上だ。牢獄に行きたくない者は今日の出来事は忘れないように。」
門番さんは仕事を終えると帰って行きました。残されたのは王様からの書状と、レベルの事を知り合いに話してしまって後悔しているお客さん達だけでした。
「マスター!また、喋ったんだべぇなぁ!」
マスターは厨房の中に急いで戻って行きました。精霊の水飲み場の鉱石もそうですが、マスターに話すと何でもかんでも王様の耳まで簡単に届きます。きっとエッサが知らない間に酒場の客達のレベルを聞きまくったのでしょう。
「まあ、どんなに頑張って隠しても、その内にレベルを見る方法も他国に普及するべぇ。時間の問題だべぇなぁ。仕方ないべぇ。諦めるしかないぺぇさぁ!」
問題があるとしたら、兵士長クラスの権限だべぇ。要するに王様の家来として、オラの事を管理すると言われているようなもんだべぇ。古代遺跡の調査はもしかすると、採用試験のようなものかもしれねぇべぇ。
「王様から書状を貰うと称号を獲得するようだから、またステータスを確認して見るべぇ。」
『名前・エッサ。職業・王都の魔法剣士。称号・王都の貢献者。レベルの発見者。レベル25。HP1540。MP484。攻撃力126。魔力136。敏捷231。』
やっぱりだべぇ。レベルは変化してないけど、職業が魔法剣士から、王都の魔法剣士になってるべぇ。完全に王様の持ち物扱いだべぇ。全体的にステータスもちょっと上がっているようだべぇなぁ。
「エッサ、おめでとう!良かったじゃねぇか!これは店からのサービスだ。遠慮なく食べるんだぞ。あっはははは。良かったなぁ。みんなも食べていいからなぁ〜。」
マスターのザックさんが、エッサのテーブルにホールサイズのイチゴのケーキを持って来ました。笑って誤魔化していますが、口が軽過ぎるザックさんには、二度と重要な情報は話しません。
「弓使いじゃなくて、狩人だべぇか。王都に売ってある弓で一番攻撃力が高いのが、64だべぇか?値段も3000Gと安いけろ。でも、一番安い木の矢10本で10Gとか、意外と矢代がかかるんだべぇなぁ。」
最低でも使うなら鉄の矢・攻撃力+10は必要だべぇ。値段は10本100Gはちょっとどうかと思うんだな。とりあえず明日の朝にルナちゃんに会ったら、弓矢から剣に変更してもらうべぇ。うんだぁ。そっちの方が安上がりだべぇ。
「はぁはぁ。やっと見つけたぞ!あっちこっちウロウロしやがって!」
息を切らせた門番さんが酒場にやって来ました。どの門番さんか分かりませんが、どうやら朝からエッサの事を探していたようです。
「すいません!もうすぐで調査は終わる予定なので牢獄だけは勘弁してくだせぇい。」
エッサは別にサボっている訳ではありません。朝から王都の中を歩いて、パーティーメンバーを探していました。商人で狩人のルナと明日の探索を約束すると、今度は古代遺跡の調査に出掛けました。
古代遺跡の調査は毎日のようにやっています。今日も地下5階から先に進んで、地下6階を調べて来ました。それに各階のモンスターのHP量を調べたり、ボスモンスターが落とす武具の種類も名前から性能まで報告書にはキチンと記載していました。
「何の事だ?今日は王様からの書状を預かって来た。ゴォホン!いいか、この場にいる者は、よく聞くんだぞ。」
エッサも含めて、酒場にいる全員が静かに門番の話を聞こうとしています。王様の言葉は王都の住民にとっては神のような言葉です。神聖な王様の言葉は聞き逃しては天罰が下ってしまいます。つまりは牢獄行きです。
「エッサよ、この度のレベルの発見ご苦労であった。お主のレベル発見によって我が国は他国よりも優位な立場になれるだろう。エッサには報酬として、20万Gと兵士長クラスの特別職を授与する。それと、呉々もレベルの事は他言無用でお願いしたい。他国に知られた場合は、お主に厳正な処罰を下さなくてはならなくなる。呉々も注意するように。以上だ。牢獄に行きたくない者は今日の出来事は忘れないように。」
門番さんは仕事を終えると帰って行きました。残されたのは王様からの書状と、レベルの事を知り合いに話してしまって後悔しているお客さん達だけでした。
「マスター!また、喋ったんだべぇなぁ!」
マスターは厨房の中に急いで戻って行きました。精霊の水飲み場の鉱石もそうですが、マスターに話すと何でもかんでも王様の耳まで簡単に届きます。きっとエッサが知らない間に酒場の客達のレベルを聞きまくったのでしょう。
「まあ、どんなに頑張って隠しても、その内にレベルを見る方法も他国に普及するべぇ。時間の問題だべぇなぁ。仕方ないべぇ。諦めるしかないぺぇさぁ!」
問題があるとしたら、兵士長クラスの権限だべぇ。要するに王様の家来として、オラの事を管理すると言われているようなもんだべぇ。古代遺跡の調査はもしかすると、採用試験のようなものかもしれねぇべぇ。
「王様から書状を貰うと称号を獲得するようだから、またステータスを確認して見るべぇ。」
『名前・エッサ。職業・王都の魔法剣士。称号・王都の貢献者。レベルの発見者。レベル25。HP1540。MP484。攻撃力126。魔力136。敏捷231。』
やっぱりだべぇ。レベルは変化してないけど、職業が魔法剣士から、王都の魔法剣士になってるべぇ。完全に王様の持ち物扱いだべぇ。全体的にステータスもちょっと上がっているようだべぇなぁ。
「エッサ、おめでとう!良かったじゃねぇか!これは店からのサービスだ。遠慮なく食べるんだぞ。あっはははは。良かったなぁ。みんなも食べていいからなぁ〜。」
マスターのザックさんが、エッサのテーブルにホールサイズのイチゴのケーキを持って来ました。笑って誤魔化していますが、口が軽過ぎるザックさんには、二度と重要な情報は話しません。
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