禁断のアイテム『攻略本』を拾った村人は、プロデューサーのシナリオを壊せるのだろうか?
第12話・村人ではない者。
「おりゃー!おりゃー!当たったら、死んじまうぞぉー!」
ブゥンブゥンと剣をデタラメに振り回しながら、エッサは人垣が薄い場所に突っ込んで行きます。この先を真っ直ぐに進めば森の中に隠れる事が出来ます。エッサの狙い通りに死にたくない、5〜6人の村人が逃げるように道を開けてくれました。
「何してるんだぁー!そいつを逃せば、次は仲間を一杯連れてやって来るぞぉ〜!何としても捕まえて殺すんだぁ〜!」
エミィの父ちゃんのゴンゾウが、逃げるエッサの背中を狙って、力一杯、竹槍を投げ付けました。
『ヒューーー、ドォス!』
「うぐぅ!」
竹槍の軌道が左に少し逸れた事で、背中には直撃しませんでした。けれども、エッサの左脇腹を僅かに削り取ってしまいました。
ふぅ〜、ふぅ〜、痛い!絶対に血が出ているやつだぁ。でも、傷口は見ちゃいけねぇ。見たら心が折れしまうぅ。オラはみんなを傷付けたくねぇのに、酷えよぉゴンゾウさん!
「はぁはぁはぁ。もう少しの辛抱だぁ。」
このまま森の中に入れば隠れられる。流石にみんなも、そこまでは追って来ないはず。でも、もしも、森の中まで追いかけて来たら?森の中にはモンスターがいるのに、そんな所にみんなを連れて行くのは出来ねぇ!オラは、どうしたらいいんだぁ〜?
「いや、構わねぇ!どうせ、死んだ村人の代わりは、キャラクターデザイン様が作り直してくれるぅ〜!どうせなら、さっき2、3人ぶっ殺していても良かったんだぁ〜!行くどぉ〜!死にてぇーい奴はオラについて来い!」
エッサは西の森を目指して走ります。ご丁寧にマップデザイン様が用意した入り口から入るつもりはありません。デザイン様にも色々あるらしくてぇ〜、マップデザイン様はオラのような村人は作らねぇらしい。何でも担当があるらしいんだぁ〜。神様も大変だなぁ!
『ズゥボォ。ガサガサ、ガサガサ、ガサガサ。』
「痛たたたた!傷口に葉っぱ当たって痛ぇ〜よぉ〜。何でオラが何でこんな目に遭わないといけないけろ?きっとキャラクターデザイン様がオラがいないなったから、代わりのオラを新しく作ったのが原因だべぇ!プロデューサー様にこってりと、しぼられたらいいんだべぇ。」
そんなに奥までは行かなくていいけろ、心配なのは、モンスターよりも村人だぁ〜。その辺の茂みに隠れていれば、モンスターは絶対に通路しか通らないからいいけど、村の衆は草の根分けて、オラを探しそうな勢いだったからなぁ〜。
「ぐぅ〜〜〜。はぁ〜〜、腹減ったなぁ〜。これから、オラはどうすればいいんだぁ〜?この本に載っている冒険者のように、モンスターを倒して、お金とか、アイテムとか、経験値を手に入れて、宿屋暮らしをしないといけないんじゃろうかぁ〜?はぁ〜〜、嫌じゃのぉ〜。」
本の通りなら、畑を耕す必要はないし、一日中遊んでいても、朝・昼・晩と飯も食えるし、最高だったんじゃがのぉ〜。それにこの辺のモンスターはレベル16〜18だから、オラには到底倒せないし、このままじゃ飢え死にしてしまうのぉ。
「普通に考えたら、レベルが低いモンスターがいる場所に移動するしかないんじゃろなぁ〜。はぁ〜〜、オラは外に一度も出た事ないのに、これも全てはキャラクターデザインの岩田の所為だなぁ〜!プロデューサー様は岩田をマップデザイン様と交代させるべきだぁ!うんだぁ、うんだぁ!絶対にそうするべきだぁ〜。」
ぐぅ〜〜〜。とりあえずは今日はここで寝るしかねぇ。明日の事は明日考えるべぇ。
ブゥンブゥンと剣をデタラメに振り回しながら、エッサは人垣が薄い場所に突っ込んで行きます。この先を真っ直ぐに進めば森の中に隠れる事が出来ます。エッサの狙い通りに死にたくない、5〜6人の村人が逃げるように道を開けてくれました。
「何してるんだぁー!そいつを逃せば、次は仲間を一杯連れてやって来るぞぉ〜!何としても捕まえて殺すんだぁ〜!」
エミィの父ちゃんのゴンゾウが、逃げるエッサの背中を狙って、力一杯、竹槍を投げ付けました。
『ヒューーー、ドォス!』
「うぐぅ!」
竹槍の軌道が左に少し逸れた事で、背中には直撃しませんでした。けれども、エッサの左脇腹を僅かに削り取ってしまいました。
ふぅ〜、ふぅ〜、痛い!絶対に血が出ているやつだぁ。でも、傷口は見ちゃいけねぇ。見たら心が折れしまうぅ。オラはみんなを傷付けたくねぇのに、酷えよぉゴンゾウさん!
「はぁはぁはぁ。もう少しの辛抱だぁ。」
このまま森の中に入れば隠れられる。流石にみんなも、そこまでは追って来ないはず。でも、もしも、森の中まで追いかけて来たら?森の中にはモンスターがいるのに、そんな所にみんなを連れて行くのは出来ねぇ!オラは、どうしたらいいんだぁ〜?
「いや、構わねぇ!どうせ、死んだ村人の代わりは、キャラクターデザイン様が作り直してくれるぅ〜!どうせなら、さっき2、3人ぶっ殺していても良かったんだぁ〜!行くどぉ〜!死にてぇーい奴はオラについて来い!」
エッサは西の森を目指して走ります。ご丁寧にマップデザイン様が用意した入り口から入るつもりはありません。デザイン様にも色々あるらしくてぇ〜、マップデザイン様はオラのような村人は作らねぇらしい。何でも担当があるらしいんだぁ〜。神様も大変だなぁ!
『ズゥボォ。ガサガサ、ガサガサ、ガサガサ。』
「痛たたたた!傷口に葉っぱ当たって痛ぇ〜よぉ〜。何でオラが何でこんな目に遭わないといけないけろ?きっとキャラクターデザイン様がオラがいないなったから、代わりのオラを新しく作ったのが原因だべぇ!プロデューサー様にこってりと、しぼられたらいいんだべぇ。」
そんなに奥までは行かなくていいけろ、心配なのは、モンスターよりも村人だぁ〜。その辺の茂みに隠れていれば、モンスターは絶対に通路しか通らないからいいけど、村の衆は草の根分けて、オラを探しそうな勢いだったからなぁ〜。
「ぐぅ〜〜〜。はぁ〜〜、腹減ったなぁ〜。これから、オラはどうすればいいんだぁ〜?この本に載っている冒険者のように、モンスターを倒して、お金とか、アイテムとか、経験値を手に入れて、宿屋暮らしをしないといけないんじゃろうかぁ〜?はぁ〜〜、嫌じゃのぉ〜。」
本の通りなら、畑を耕す必要はないし、一日中遊んでいても、朝・昼・晩と飯も食えるし、最高だったんじゃがのぉ〜。それにこの辺のモンスターはレベル16〜18だから、オラには到底倒せないし、このままじゃ飢え死にしてしまうのぉ。
「普通に考えたら、レベルが低いモンスターがいる場所に移動するしかないんじゃろなぁ〜。はぁ〜〜、オラは外に一度も出た事ないのに、これも全てはキャラクターデザインの岩田の所為だなぁ〜!プロデューサー様は岩田をマップデザイン様と交代させるべきだぁ!うんだぁ、うんだぁ!絶対にそうするべきだぁ〜。」
ぐぅ〜〜〜。とりあえずは今日はここで寝るしかねぇ。明日の事は明日考えるべぇ。
コメント