ゼロからはじめる島津大河誘致

郭隗の馬の骨

第37話「進撃開始」

フウイの進撃がついにはじまりました。
島津義弘が猫ずきであったという伝承から猫動画を掲載したり、島津義弘に多大に影響を与えたとされる島津日新斎の弱い立場に対する哀れみと敬意を扱った記事を紹介したり、何か話題になることでそれが島津と結びつくならそれを話題として提供していました。
一方そのころ20Kの主はフウイの発言にいいねとリツイートをすることで側面支援を始めました。
その効果はその日のうちにでました。
フォロワー数が1日当たり2桁の伸びだったのが3桁超えをゆうに上回るようになったのです。
また、いいねやリツイートも目に見えて大幅に増えていきました。
パソコンからチャイムがひっきりなしに流れてきます。
休む暇はありません、なぜならそうした文章の羅列の中には質問や疑問、さらに対話が出来そうな人を見つけるために必要な情報が宝の山のように眠っているからです。
いままである意味優雅に(実際には閑古鳥が鳴いているのですが)すごしていたフウイはパンにマヨネーズがついただけの質素な食事をとりながらパソコンを打ち続けていました。
フウイはうれしく思いました。
今まで先の見えない籠城戦だったのが強力な援軍が到着したのです。
20Kの主に大きな助力に感謝とツイートしましたがまさかこんなになるとは思わなかったのです。
アイコンを見ると今までのアニメの絵や小説の登場人物のようなタイプのほかに日の丸や様々な保守派を表す絵柄が現れました。
とにかく追っつかない、疲れる、休みたい、でもたのしー、はたから見ると心配するほど彼の思考力は下がっていった。
少し休もう、フウイは布団に入り目を軽くマッサーしながら頭をやすめていました。
15分ぐらいでしょうか、頭がすっきりしたフウイは再びパソコンの前に行き文章を書き始めた。
「ネット軍師」揶揄をするこの言葉はたしかにある意味では適切な表現かもしれない。
でもフウイはなけなしの勇気を振り絞って行動しました。
そして今の時点でそれは遅いながらも確実に身を結びつつあると確信しようとしている。
また彼はここしばらくの間でコメントのレベルも上がりとっさの返しもうまくなっていました。
軍師というより外交官だなと思いつつ彼は喜びを表していました。
やっと彼の望んだ情報戦、そのスタートラインに立つことができた、その実感を多忙というスパイスにまぶして彼は将来のことを思い巡らすのでした。

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