ゼロからはじめる島津大河誘致

郭隗の馬の骨

第26話 庄内の祭り (2)

焼酎「霧島」で有名な霧島酒造は都城市の中心に近いところにあります。
その広い敷地を利用して春と夏に祭りが開かれます。
祭りには霧島酒造の店はもちろん南九州をはじめ全国からお店が所狭しと並んでいました。
定番の焼き鳥やからあげはもちろん、ラーメンやソバ、魚や豚汁、猪汁もあり米料理、中華など探せばいろいろと変わった食材が見つかります。
ステージも2つあり霧島に関わった芸能人や新進気鋭の芸人、地元の音楽や出し物など途切れることなく楽しむことが出来ます。
文字にするとどこにでもある料理が多いですが、実際に食べてみると都会とは違う味わいが多くとてもお得な感じです。
宮崎の食事は一見どこにでもありそうなものでも素材の味で勝負するものが多いのでそこに来て食べる、あるいは飲むととても良い気分になれます。
都城が不景気だった時もここは満員であり、霧島酒造の強さを垣間見ることが出来ました。
さて,祭りを別の視点で見てみましょう。
店の人たちもいつも忙しいわけではなく、時に時間が空くことがあります。
筆者はそんな時お客さんたちの流れを見ながらいろいろと話すことができました。
その中に台湾人の劉氏さんという方もいました。
聞くと、息子さんが大学に行くための資金を稼ぐため遠くから来ていると話してくれました。
店から豚肉と醤油の香ばしい香りが届いて食欲をそそります。
彼は台湾料理で餃子やおこわのようなおにぎり春雨といったものを提供し日本人好みの味を表現していました。
さらにいえば店主のまじめで優しい人柄が乗り移ったような穏やかにさせる味わいでした。
苦労話も聞かせてもらいました。
劉さんの住む地域から往復6時間、祭りのひとの量によってはトントンや赤字の時もあるそうです。
それでも来るのはなじみのお客さんのためと宮崎県第2位の人口を誇る都城のブランドによるものでした。
筆者かつて東京と横浜に住んでいたがこうした祭りにはほとんど経験したことがありません。
横浜も広く観光地であれば祭りもあるでしょうが行く機会はありませんでした。
この独特の人と人が触れ合う感覚は地方の、さらに言えば南九州の田舎の雰囲気だからこそ味わうことが出来るのかもしれません。
もし店の人がくつろいでいたら、あるいは話が出来たなら旅の土産にいろいろと聞くと楽しい思い出になるかも知れません。
もちろん、話術のプロではないので、会話は素朴かもしれませんが宮崎ならではのおっとりした雰囲気を味わうのにはちょうどいい機会だと思います。
2回にわたって庄内の祭りについて紹介しましたが、祭りの魅力といかに地域の人々の生活に祭りが直結しているのか知っていただければ幸いです。
次回は都城の観光について紹介したいと思います。

          

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