付き合って結婚した後

三日月の空

真奈とお茶会

今回は陽菜の話である。

「陽菜ちゃん!」
「あっ!真奈ちゃん!」

優人を林間学校へ見送った後、真奈とお茶会をする予定なのだ。

「元気だった〜?」
「うん、それと聞いて欲しいことがあるの。」
「なになに〜?」

お茶会の会場であるカフェへ向かいながら重大な事を打ち明けた。

「私、赤ちゃん出来ちゃった…」
「ほんと?!おめでと!」

まさか、真奈に子供が出来るなんて…

「ごめんね…陽菜ちゃんに子供の話して…」
「もう大丈夫よ〜!」

たぶん真奈はこの事を言うかかなり迷っていたのだろう。



2人はカフェに着いた。

「わぁ〜!オシャレ〜!」
「私にはオシャレ過ぎるわ…」

陽菜は甘いカフェオレ、真奈はブラックのコーヒーを頼んだ。

「それで、優人君とはどうなの?」
「今日から林間学校の引率だって〜」
「真奈ちゃんこそどうなの?」
「えへへ〜幸せよ〜」

それから、最近あったことをしばらく話して30分程経った。

「あとさ〜聞いてよ!ウチの優人ったら、全然魚食べてくれないの!」
「あはは…翔はなんでも食べてくれるよ…」

真奈は少し咳き込んだ。

「大丈夫?!」
「ごめんね…最近体調悪くて…」

そう言えば、妊娠していると体調悪くなりやすいんだっけ…
あと、酸っぱいもの食べたくなるとか…あれ…?

「真奈ちゃん、最近酸っぱいもの食べたくなるとかない?」
「あるかも!最近はずっと唐揚げについてるレモン食べてるかな…」
「そっか…」

陽菜もまた、柑橘系の果物を毎日食べていた。
全く気にしていなかったが、今思うと美容を気にして食べていた訳でもなかった。

「どうしたの?」
「い、いや?!今度の料理で酸味にこだわろうと思って!」

たぶん、真奈にもバレていただろう。

「あの、嫌だったらごめんね…陽菜ちゃんってさ、子供何人欲しい?」
「ふぇ?!なんで?!」

丁度子供について考えていたので驚いて変な声が出てしまった。

「その、最近一人っ子の家多いじゃない?それでさ…」
「あ、あー!私は優人に任せるかな…」
「そ、そっか…」

この後2人は買い物に行って各自別れた。

to be continued…

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