付き合って結婚した後

三日月の空

キャンプファイヤー開始前

あれから少し経ち、キャンプファイヤーが始まろうとしていた。

「莉緒〜!始まるよ!」
「あ、広夢くん!今行く!」

お互いに名前で呼べる事に幸せを感じながら広場へ向かった。

「ねぇ中野ちゃん!さっき小池君のこと名前で呼んでなかった?!」
「そ、そうだけど…」
「中野ちゃんが彼氏、そして名前呼びねぇ〜」

早速、名前呼びの効果が出てきた。

「優人先生!ありがと!」
「良かったな。これでキャンプファイヤー踊れるな。」
「えへへ〜!」

優人も高校生時代にキャンプファイヤーで踊ったのを思い出した。

「あれ、先生!電話鳴ってますよ?」
「おっと、本当だ!」

こんな早い時間に電話が来るのは、陽菜しかいない。

「優人先生!ちょっとこっち!」
「姫乃先生が倒れた!」
「何だって?!今行きます!」

陽菜の電話を忘れ、姫乃先生の元へ向かった。

「姫乃先生、どうしました?」
「優人先生?!大した事じゃないですよ…」
「いいから横になって!」

姫乃先生は横になり、優人が体温を測ると高熱だった。
たぶん、雨で濡れたからだろう。

「姫乃先生、大丈夫ですか?」
「えぇ、ありがとうございます。」
「先生のクラスは俺が見ておくんで。」

先生は優人が渡した水を少し飲むと、クラスに戻ると言い出した。

「先生、我慢しないでください。俺がいるんで。」
「でも…!」
「いいから!寝ててください!」

優人は面倒くさくなって大声を出してしまった。

「先生…私の事をそこまで…」
「当たり前じゃないですか!大事な仲間ですから!」
「優人先生!始まりますよ!」

他の先生にキャンプファイヤーが始まると言われ、途中な気もしたが広場へ向かった。

to be continued…

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