付き合って結婚した後

三日月の空

電話

生徒達がテントへ入り、優人達職員は集まっていた。

「優人先生、奥さんに電話しないんですかー?」
「しますけど…別に関係ないですよ?!」
「奥さんの声聞いてみたーい!」

あまり陽菜の事は学校で言わないつもりだったが、仕方なく電話をかけることになってしまった。

「もしもし、陽菜?」
「優人〜!遅かったわよ〜!」

陽菜の可愛いくて元気な声が聞こえた。

「あらぁ〜!可愛い奥さん!」
「えぇ?!優人?!他にも人いるの?!」
「す、すまん…」

これは…後で陽菜に怒られるやつだ…

「いつも優人がお世話になってます!」
「いえいえ、初の担任なのに頼りになって素晴らしい旦那さんですよ〜!」

しばらく話していると、間違えてテレビ電話にしてしまった。

「か、可愛い〜!」
「もしかして、すっぴん?!」
「は、恥づかしいです〜!」

有栖川先生と陽菜が電話越しに仲良くなり、電話が終わる頃にはお茶をする約束までしてしまった。



「ごめんな、先生達がうるさくて。」
「ううん!有栖川先生って綺麗だよね!だからって変な事しないでよ〜?」
「す、するわけねぇだろ?!」

陽菜は電話越しにでも元気なことが分かって安心した。

「明日はそっち寒いみたいだから気をつけてね!」
「お、おう。陽菜も元気にしてろよ。」
「うん!それと…」
「どうした?」
「やっぱなんでもない!」

陽菜は何かを言いかけたが、途中で辞めていた。しかし、ここで聞いておくべきだったのかもしれないと、後々後悔することはまだ知らない。

「じゃあおやすみ!」
「あぁ、おやすみ。」

to be continued…

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