林間学校に着いたら

「お前ら〜、集まったか〜？」
「まだです！佐久がまだです！」
「あいつ…さては寝てんな？」

優人は林間学校の引率としてバスに乗って人数を確認していた。

「先生ー！あっぶねー！セーフ！」
「アウトだ馬鹿野郎。」
「えぇ〜?!」

校長に全員揃ったことを伝えて、バスが出発した。

「先生〜！暇〜！」
「なんかゲーム〜！」
「よーし！クイズだー！」

生徒は生徒で盛り上がってくれるので、優人は少し眠った。

「第1もーん！優人先生が昔やっていたモデルの名前は?!」
「ユート！」
「せいかーい！」

待て、おかしいぞ？

「だいにもーん！優人先生のプロポーズの言葉はー？」
「俺も忘れたわ！」

キャンプ場へ着くと、テントへ向かった。

「優人先生！どうしょう…」
「え？どれどれ〜？」

中野がテントの入り口を上手く開けられずにいた。

「これな、チャックを上に倒さないとダメなんだ〜」
「ほ、ほんとだ！ありがとうございます！」

中野はにっこり笑ってお礼を言った。

「あれ〜？優人先生なんか仲良くないですか〜？」
「そうか？」
「生徒に手を出しちゃダメですよ〜！」
「出さねぇよ?!」

優人が強く反論すると、中野が暗い表情になってしまった。

「どうした?!」
「私…そんな魅力無いですか…？」

中野は、優人の言葉に傷ついてしまった。
確かに、手を出すとかではないが流石にキッパリ断り過ぎたのだろう。

「あるに決まってるだろ?!」
「でもさっき…」
「ほらぁ〜！中野ちゃん怒ったじゃない！」

真希が中野を連れて行ってしまった。

「優人先生！俺達も手伝って！」
「おう！」

中野が少し心配だったが、男子グループの手伝いに向かった。

「小池が怪我したんだってよ！」
「えへへ、転んじまった！」

小池の手当てをしていると、雨が降ってきた。

to be continued…

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