付き合って結婚した後

三日月の空

披露宴

「まずは優人からですね。」

今は翔が2人の馴れ初めを話す所である。

「彼は中学時代に生徒会長を務めていて、高校に入ってからはモデルをして…」
「あー!やめろー!黒歴史だぁー!」

しかし紹介は続ける。

「彼はモデル時代、数々の女性を虜にして1日になんと50人に告られました。」

翔が優人のモデル時代の写真をスクリーンに映す。
スクリーンには、カッコつけた優人がたくさん写っていた。

「黒歴史やめろぉ〜!」
「仕方ないないな〜」

翔は悪魔のような表情を見せ、優人と陽菜のキスを激写した写真を映した。

「たのむ、やめてくれ。」
「しかたないな〜!じゃあ陽菜ちゃんね!」

陽菜か、どんな酷い写真が出るのだろうかと心配だったが、スクリーンに映ったのは陽菜が小学生の時の写真だった。

「「可愛い〜!」」
「か、可愛い…ってかなんで普通なんだよ?!」
「優人が変なのやめろって…」

優人は少し期待していたのかもしれない。しかし、小さい頃の陽菜もめちゃくちゃ可愛い。

「可愛い…!」
「やだぁ〜!可愛いなんてやめてよ〜!」

陽菜の照れた顔は可愛い。今回はいつもは嫌がるメイクもしていて新鮮さが可愛い。

「さらにさらに、陽菜ちゃんは高校からモデルになり、現在の超人気モデル兼女優へと上り詰めました〜!」

意外とまともだ…まてよ?

「なんで俺の時だけあんなのだったんだ?!」
「だって〜可哀想じゃ〜ん!」

なんで俺は可哀想じゃないんだよ…

to be continued.

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