付き合って結婚した後

三日月の空

授かり

結婚式1ヶ月前まで時が経ったある日の朝、いつも通り朝ごはんを食べていた。

「どう?!美味しい?!」

陽菜は自信に満ちた顔で聞いたが、この卵焼きは砂糖と塩を間違えているのか、めちゃくちゃしょっぱかった。

「う…美味いと思うけど?」
「嘘だ!わざと間違えたのに!」

いつものように美味いと誤魔化すはずが、騙されてしまった。

「優人〜いつもこうやって誤魔化してるの?」
「なわけっ!あれ?!陽菜?!」

陽菜がその場で吐いてしまった。

「おえぇ…気持ち悪い…」
「陽菜!病院行くか?」
「ごめんね…」



「優人ぉ…行かないで…」

陽菜がここまで弱々しいのは久しぶりに見た。

「悪い、今日手続きがあるからさ、」
「そっか…検査終わったら会える?」
「当たり前だ、必ず戻る。」

優人は急いで学校へ向かった。



「陽菜!戻って来たぞ!」

病院へ急いで向かい、陽菜を見た。

「優人…私…私…」
「どうした?」

陽菜が泣きながら優人に打ち明けた。

「私…妊娠しちゃた…」
「マジで?」
「ごめんね…優人の避妊を断って…」

陽菜は悲しそうな顔で優人を見たかと思うと、真剣な顔で口を開いた。

「でもさ…私産みたい!ずっと優人との間に子供が欲しかったの!」
「陽菜…いいよ!なにも謝ることじゃない!俺も望んでた!」

陽菜はにっこり笑うと、優人の頬にキスをした。

to be continued…

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