付き合って結婚した後

三日月の空

ドレスの準備

「優人〜!お〜は〜よ〜!」

ドスン!と陽菜のダイブをくらい起きると、もう10時だった。

「もう10時?!」
「そ〜よ〜!早く行くわよ!」

朝ごはんも食べずに店へ向かった。
車に乗ると、陽菜が朝作ってきたお弁当を食べさせてくれた。

「美味しい?」
「待て!まだ噛み終わってない!」



「お客様、こちらはいかがでしょうか。」

お店で店員さんがドレスを勧めてくれた。

「わ〜!これは?!」
「お前…どピンクかよ…」
「や〜だ〜!ピンクがいい〜!」

陽菜はピンクのドレスがいいと聞かなかったので、薄いピンクを選んでみた。

「どうかしら?!」

陽菜は試着室のカーテンを勢いよく開けて一回転した。

「…」
「優人〜!何か言ってよ〜!」
「…いい…か…いい…可愛い!」

優人は陽菜の姿が可愛い過ぎて声が出なかった。

「これでいいよね?!」
「お、おう。」

これ以上陽菜を見るとどうにかなりそうで、上手く答えられなかった。

「こちらでよろしいですか?」
「「はい!」」



二人は、持ち帰る事が出来なかったので、写真で撮ったドレスを親に見せるため陽菜の家に行った。

「ただいま〜!」
「あら陽菜〜!」

陽菜とその母は何か楽しそうに話しながらいってしまった。

「なんで優人君がいるんだい?」
「おっ!お父さん!お邪魔してます!」

陽菜父と、テーブルを挟んで座り話した。

「それで、なんの用だ。」
「ど!ドレスを見せたいと陽菜が!」

そこに陽菜が走ってきた。流石にドレスではなかった。

「パパ〜!」
「おお陽菜〜!やっぱり可愛いな〜!」

やっぱり陽菜父は俺に対してキツいのに、陽菜に対してはめちゃくちゃ優しい。

「それで、孫はいつできるの〜?」
「ふぇ?!そ、それは…」
「あー!その話は辞めましょ!」

人前だと陽菜は少しでも恥ずかしくなると真っ赤になって沸騰してしまうのだ。

「おねーちゃんの結婚式ってどういうのだったっけ?」
「う〜ん…」

この後も話が続いて、帰るのは7時になってしまった。

to be continued…

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