人気配信者の昼

「どーもー「キボウの実」所属バーチャルライバー空閑シオンと申しますよろしくお願いします」

現在９時、時間道理に配信を始めることができました。
　「まぁゲリラと言ってもやる事変わりませんけどね」

ちなみに僕の配信内容は、大体格ゲーをやるかFPSをやるか雑談である。

今日は僕の1番得意な格ゲー「大乱」で配信をやるつもりだ。

「大乱」とは、各キャラの持つ技やアイテムを駆使して相手にダメージを与える――ところまでは通常の格闘ゲームと同じだが、大乱では、ダメージを、いくら与えても、それだけでは相手を倒すことができない。
その代わり、ダメージが蓄積されると攻撃で吹っ飛ばされる速度・距離が増加するので、相手を画面外（上下左右どこでも良い）までふっとばすことで"倒した"事になる。
相手を場外にさせたことを「撃墜」といい、これにより、ストックを削り合うのが「大乱」のルールである。

「ゲリラなのにたくさん見てる人がいますね〜ありがとうございます」

と言っていると『見てるよ〜』『おは〜』などとリスナーさんコメントしてくれています。

「はい、今日は大乱でなん連勝できるかやっていきたいと思いまーす。」

と進行していると、あるコメントが目に映りました。

「はい？『初見です。ここに相手の心読むバケモノ男の娘配信者がいると聞いてきて来ました』だと〜？何ですか？この人〜？」

『そうです』『よく来たな』『お茶ならあるぞ？』

「ちょ、君たち誰がバケモノ男の娘配信者ですか？こんなかっこいい高校２年生がバケモノなわけないじゃないですか。」

『いや、まだあんた大乱で、リスナーに負けたこと無いやん』『姿は、男の娘の天使なんだよな〜プレイングの思考回路がバケモノなんだよなー』『バケモノ男の娘配信者だぞ何言ってるんですか？』と言ってきます。

「ちょっと、僕が、頭がおかしいみたい言わないでください。あっ、そうそう僕知ってるんですよ？僕の十八番の癖読みを、君たちが『魔王の心読』とか厨ニチックに読んでること。」

と、最近気になっていたことをリスナーさんに聞くと『ギクッ』とか『ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ』『草』『www』なんて言っています。

「まぁ、いいですけどね。じゃ、大乱で部屋を立てるので適当にはいってきてください」

僕は部屋を立て、パスワードを配信をみてを見ている人に見えるようにする。
次の瞬間部屋が満員になりました。

「うぉ、一瞬で埋まりましたね〜。一試合3ストックです。では、一回私と戦ったら抜けてくださいね〜。」

ちゃんと注意喚起すると『はーい』や『お、魔王の快進撃が始まるぞ〜』と言っているので大丈夫みたいだ。

「では、なん連勝できるのか予想しながら見てください。さっそく行きましょう。対戦よろしくお願いします【マジ卍】さん」

僕が使うキャラは魔王のお兄さんで、破壊力は、全キャラの中でトップを争いますが、復帰力、素早さや、攻撃発生が全キャラの中でワーストを争うキャラです【マジ卍】さんが使うのは、青いネズミです。このキャラは魔王さんの逆でとても素早く攻撃発生が早く、攻撃力やふっとばしが弱いキャラです。

「あ〜初戦でこれですかきついですね〜。」

僕の魔王さんと青いネズミでは、キャラの相性が魔王さんが圧倒的に不利です。

僕は、必ず1ストック目は撃墜されてもいいので相手の観察に当てます。

【マジ卍】さんの青いネズミはキャラ特有の攻撃で丸くなって突っ込んで来ます。これに当たってしまうとコンボに繋がりかなりダメージを蓄積してしまうので、これを移動回避で避け、魔王をライダーキックの様な技で相手を場外に出します。【マジ卍】さんは壁に掴まり僕が崖際で威圧もかける展開になります。

ここです。この展開が相手の考えてる事がよく分かるポイントです。

崖ギリギリで威圧を掛けつつ相手の動きを見ます。すると【マジ卍】さんは、その場上がり攻撃を仕掛けて、僕を吹き飛ばしキャラの素早さを活かし追撃を仕掛けて来ます。
「あ～凄い凄い死んじゃう〜」
『極めてますねぇ〜』『相性不利はキッっっついなー』『やべーよ』
「そうですね。少し集中します。」
攻撃を少しズラしコンボから逃げます。しかし、【マジ卍】さんは逃がすまいとスマッシュ攻撃で僕をふっ飛ばします。
ステージから大きく飛ばされてしまったので、ステージへ、復帰しようとすると【マジ卍】さんは、崖ギリギリで待っていて復帰阻止しようという雰囲気が、ビシビシ伝わってきます。

ここもです。相手の癖がとても出やすい所です。

僕には、3つ復帰するルートがあります。
一つ目は、ステージの下から復帰するルート2つ目は、横から復帰3目つは、早めに復帰をするための技を出しステージの崖に掴まらず復帰するルート。
僕は一つ目の下から復帰を仕掛けました。
しかし、【マジ卍】さんはその行動を読んでいたのか、一直線に僕の魔王の上に位置取りメテオ（復帰阻止）を繰り出してきました。そのまま魔王は、画面下に行き撃墜されてしまいました。
1ストック落とされてしまいました。
その後、【マジ卍】さんは、ステージに戻り……………
「あ～やられましたね〜ここからっっっ？？」
『あっ』『あっやべーよ』『死んだなアイツ』

そのままステージの端に立ち立ったりしゃがんだりを繰り替えています。
これは、俗に言う　煽り　というもので相手を、馬鹿にしたり、余裕を見せたりするときに、する行動です。

「あ～なるほど？………本気で行きます！」
『やべーよ』『マジ卍が勝つ確率0』『初見よ見よこれがバケモノ男の娘配信者の全力だ！！！！！！！』『あ～あ魔王怒らせちゃったあ～あ』
「癖は見抜きました。"お前"僕に攻撃できると思うなよ？」

魔王がステージに戻ってきました。
そこから【マジ卍】さんが攻撃を仕掛けて来ます。それを避け【マジ卍】さんの攻撃の隙に魔王の横必殺技「炎獄握」で【マジ卍】さんのネズミを掴み握り締めます。

「まおージャンケン。ジャン、ケン、、、ポイ」

【マジ卍】さんは、やるれることが3つあります。ステージの端に逃げること、ステージ中央に逃げることそして、、、

【マジ卍】さんが今からやる　　　その場で攻撃する事！

それを小ジャンプで、躱しそのまま空中下攻撃
した後地面に叩きつけられ反動で空中上がってきたのを、踏みつけ、地面にダウンさせそのまま空中下攻撃から上スマッシュ！【マジ卍】さんは、上に吹き飛び体制を立て直そうとしています。

『一連の動作で70％貯まるってマジ？』『魔王だからできること』『凄すぎて草』『やべーよ』

そのまま【マジ卍】さんが着地した瞬間ライダーキックで場外に出します。
出された【マジ卍】さんは、崖に掴まりました。

「お前は崖に掴まることすら許しません！」

魔王を動かし【マジ卍】さんが掴まっている崖に自分から掴まりに行くことで崖を奪い、空中後ろ攻撃でより場外に飛ばします。【マジ卍】さんは戻って来ようとしていますが

「煽り行為は何があっても絶対にぶっ倒す」

タイミングを合わせて空中通常攻撃で押し込み撃墜。


僕は、満面の笑みで言いました。






「さぁ、かかってきなさい。お仕置きです。」