最強の転生者(仮題)

シオン

④-2

 やっと帰って来れた。
 なんか疲れた…だがまだだ。
 なんとしても今日中にベットを作りたい。
 それには色々道具が足りなから、まずは道具を作るか。
 解体に必要な道具…ナイフだな。
 《創造》で作っても良いが、それじゃおもしろくない。
 《魔眼》によると、どうやらこの洞窟がある岩山には金属は多く含まれてるらしい。
 それを土魔法で抽出して、その金属で作ろう。
 部屋の拡張ついでに岩のブロックを作っていく。そのブロックを金属とその他に分解。その金属の塊から鉄を抽出。
 簡単に方法を説明すると、鉄が溶ける温度が大体1500℃だからそれよりは温度を下げて鉄以外の金属を溶かす。
 純度が上がった鉄の塊を溶かして、冷やして、また1500℃未満の温度で熱する。
 これを繰り返す。
 最終的にかなり純度の高いの鉄ができた。
 その鉄を熱と圧力をかけながらナイフの形に整える。
 そしてカシの実を頬張る。うん、うまい。
 ナイフ完成!
 《鑑定》!

鉄製のナイフ
作者:ビャクヤ・クロノ
ランクC
切れ味がそこそこ良い普通のナイフ。

 実際の鍛治の工程を完璧にではないが模倣したみたから切れ味はそれなりにあるはず。
 試しに近くにある小さい枝を削ってみる。よし、特に問題無く削れる。驚くほどの切れ味というわけではないが、それでも解体はできるだろう。
 ついでに同じ要領で鎌を作る。
 なぜ鎌かというと《鎌術》がどういうものかを調べたいのと近接攻撃の手段が欲しかったからだ。
 しかし、どうしても死神から闇属性の印象が強くて作る工程で闇属性を付与してしまって、いかにも死神が持ってそうな真っ黒な大鎌ができてしまった。

闇鉄の大鎌
作者:ビャクヤ・クロノ
ランクA
闇属性が付与された大鎌。この大鎌を持ちながら対象の影を踏むと相手を動けなくさせる効果を持つ。鋼鉄をも斬ることができる。

 かなりやばい兵器ができてしまった…
 相手の動きを止めるって何?もう最強じゃん。
 その上、鋼鉄を斬るとか…
 ま、まぁ属性を付与することで作ったもののランクが上がると考えて良さそうだな。
 このランクってのは武器の性能のレベルみたいなもので、下から「F、E、D、C、B、A、S」があり、Sを超えると「希少級、伝説級、神話級」となりこれを超えると「神器」となる。
 そこまであるなら見てみたいね。
 まぁ今はベットだ。
 と言ってもそこまでしっかりしたものを作れるわけじゃないからな。まぁ皮をきれいに剥いで床に敷くだけでも違うだろう。
 さっき作ったナイフで皮を剥ぐ。
 《創造》が作用したのか、かなり綺麗に剥ぐことができた。
 皮の裏を水魔法で良く洗って、風魔法と火魔法を組み合わせてドライヤーのようにして乾かして、それを床に敷く。
 これ以上は知識がないからできないが、少しは快適になるだろう。
 残った肉は頭、内臓、肉ブロック、骨に分けて頭と内臓は外に埋める。
 骨は後で武器の素材として使うように取っておく。
 気づくと外はもう暗くなっていた。
 そろそろ飯にしよう。
 肉をある程度の大きさに切って、余った鉄を使って作った串に刺し、暖炉に火をつけて焼く。
 いい感じに焼けたらそのまま頬張る。
 うっっっま!!!
 中から出てくる肉汁だけでかなりうまい。調味料なんて全くないからそこまで期待はしてなかったんだが、良い意味で期待を裏切られたなぁ。
 久しぶりの塩味に舌が喜んでいるのを感じながら次々に肉を口へ運んでいく。

 ふぅ…美味しかった。もうお腹いっぱいだ。
 今日はぐっすり眠れそうだな。
 白夜は満足感を味わいながら、シャドウウルフの毛皮に横たわり、眠りについた。


名前:ビャクヤ・クロノ
種族:人間
年齢:5歳
レベル:3
生命力:11000/11000
魔力:1000/1000(+936382727/♾)
物攻:220
物耐:3000
魔攻:700
魔耐:6000
俊敏:310
知能:800
運:100
スキル
《回復力上昇》《魔力感知》《魔力操作》《鎌術》《気配遮断》《暗殺》《魔眼》《跳躍》《収穫》《創造》《全属性魔法》《合成》《忍び足》《無限収納》《魔力無限格納》《製錬》《鍛治》《付与》《解体》《料理》
加護 
《命神の寵愛》《魔神の加護》《死神の加護》《創造神の加護》
称号 
『転生者』『神の寵愛を受けし者』『全属性保持者』『超越者』

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