魔法が使えないけど古代魔術で這い上がる
67 ローゼの成長
勇者。それが示す相手は現状この国に1人だけ。
コウ・スメラギ。
「ってなんで勇者がここにいるのよ?!」
話を聞いていた他の者達も目を丸くする中、エミリーが声を大にして叫ぶ。
その顔には嫌そうな表情がありありと浮かんでいた。
「ロイドの友人だとシルビアが喜んで迎えていたが?」
「勇者は友人ではないです」
先の言葉を繰り返すロイドに、しかしルーガスは表情を変える事なくそうかとだけ頷く。
そのマイペースさに呆れつつ、詳しく聞こうとしたロイド。
「あらロイド、お茶くらい出してあげなさい?」
が、それよりも早くシルビアが帰ってきた。
後ろにはいつもの微笑みを忘れて真顔なフィンクも居る。
あの『神童』の笑顔を消すとはさすが、などと思うよりも早く、エミリーがシルビアに詰め寄った。
「ねぇお母さん!なんで勇者がいるの?!」
「あらエミリー、相変わらず元気そうで良かったわ」
「ありがとうお母さん!でも今はそうじゃないの!」
ごもっともなエミリーの言葉に、しかしシルビアは残念そうな表情を浮かべた。
「久しぶりに顔を見れた母が喜ぶより他にないじゃない」
「ありがとうお母さん!でもね、」
「ふふっ、理由はどうあれ会えて嬉しいわよエミリー。学園はどう?気に食わないからって誰が焼いたりしてないわよね?」
「私をなんだと思ってるのよお母さん?!」
美しく微笑むシルビアに振り回されるエミリー。
それを見兼ねてか、ロイドが口を開く。
「母さん……そろそろ聞いてあげてくんね?つか俺も気になるし」
「ふふっ、ロイドも元気そうで良かったわ。フィンクに引き分けたんですって?すごいじゃない」
「ありがとう母さん。まぁハンデありだけどさ。じゃなくて、」
「後でレオンさんにも伝えてあげないとね。最近はフェブル山脈の入り口あたりに居る事が多いから、後で行ってきなさい?」
「……分かったよ母さん」
ロイドの介入も虚しく、シルビアのマイペースに呑まれてしまった。
それを見ていたグランは慄いたように「あのロイドが……これがウィンディアか」と別の角度から戦慄していた。
「さてと、勇者くんの事よね?ふふ、ロイドのお友達――」
「ではないです」
結局自分から話し始めるシルビアに、しかしロイドが被せるように否定の言葉を挟む。
そんなロイドにシルビアはさらに楽しそうな表情を浮かべた。
「ロイドったら照れてるの?ふふっ、思春期なのね」
「違う」
心底嫌そうな表情を浮かべるロイドに、しかしシルビアは構わず微笑んだまま。
「まぁそうでしょうね。こう言ってはなんだけど、勇者くんはロイドと仲良くなるタイプには見えなかったわね」
「……分かってるならどうして……」
「面白そうだったからよ」
人妻にして四児の母でありながら、その微笑みはかのルーガスの妻であると知ってさえ男が黙っていない程に美しい。
そんな眩しい笑顔から吐き出された言葉は、しかしなかなかにお茶目だった。
「……あっそ」
「諦めないでよロイド!ねぇお母さん、面白くもなんともないわよ!」
もう何も言うまい、と力の抜けた表情で頷くロイドに、しかしエミリーは食い下がる。
だがシルビアはさらに眩しさを増したーー楽しそうな表情を浮かべた。
「あらエミリー。あなたの為になると思ってのことなのに」
「え?……どういうことなの?」
普通ならば「どこがなのよ?!」とでも返すであろう言葉に、しかしエミリーはシルビアが無意味にこんな事をするような人ではないと知っている為問いかける。
「ふふっ、こんな所で言っていいのかしら?」
「…………」
その笑顔に、エミリーは言葉を飲み込む。
なんだろう、心当たりは無いが嫌な予感がする。と口を閉じるエミリー。
はぁ、と仕方なさそうに小さく溜息をつくルーガスに、しかし何故か信憑性が増した気がしたエミリーは、ついに口を開く事はなかった。
「ふふっ。フィンク、お茶を出してあげなさい?」
「はいお母様」
なんか母上がお母様になってる、と内心呟きながらも触れる事はしないロイドとエミリー。
それから話が盛り上がり、そのまま夕食を食べる事となった。
グランがルーガスに色々仕事だったりの話を聞いてルーガスに尊敬の眼差しを向けたり、仕事の会話をするグランにロイドが尊敬の眼差しを向けたり、その眼差しの嘘臭さにグランが怒ったり。
ラピスがシルビアに懐いて話をしたり、負けじとシルビアに抱きつくエミリーにラピスとクレアが暖かい眼差しを向けたり。
フィンクとロイドが酒をこっそり酒を飲んで酔い、飲み比べを始めてルーガスが笑い、ルーガスとフィンクとロイドにシルビアが怒ったり。
そうして騒いでいる内に、ローゼが部屋から出てきた。
「あれ?お兄ちゃんだー」
「ん?おぉ、起きたかローゼ。おはよ」
「おはよ、お兄ちゃん。えへへ、久しぶりだぁー」
しばらく見ない内にまた大きくなったローゼは、とてとてと歩いてロイドに近寄り、そのまま抱き付く。
それを優しく迎えて抱き上げて膝の上に乗せるロイド。
「な…な……!」
「あ、ローゼちゃん、久しぶりですねー」
「か、かわいい……」
それを見て微笑みと言葉を失うフィンクと、笑顔で話しかけるクレア、見惚れるラピス。
そんな面々にローゼはにぱっと笑った。
「久しぶり、クレアちゃん。ラピスちゃんも久しぶりー」
「うふふ、久しぶりだねローゼちゃん!」
堪えきれないように笑いながら手を振るラピスに、ローゼも同じように手を振る。
「あら、よく寝たわねローゼ」
「久しぶりじゃない。元気にしてたの?」
シルビアとエミリーも微笑みかけると、ローゼも嬉しそうに笑っていた。
しかしいまだにスルーされるフィンクに、さすがに不憫に思ったロイドが小声でローゼに話しかける。
「……ローゼ、フィンク兄さんにおはようは?」
「ん?ええー……」
「………ッ!」
ロイドの渾身の一撃でもそこまで顔を歪める事はなかった程にダメージを負ったフィンクに、しかし一拍置いてローゼは笑う。
「なんちゃって。フィンクお兄ちゃん、おはよー」
「っ!あ、あぁ、おはようローゼ」
一転してすごい笑顔になるフィンク。
だが、それを見ていたロイドは顔を痙攣らせた。
「……ローゼ、相変わらず成長著しいな……」
「えへへ、ありがとお兄ちゃん!」
色んな意味を含めた言葉に、しかしローゼは嬉しそうに笑って体の向きを変えてロイドに抱き付く。
そしてロイドに顔を向けてにっこり。上目遣いになるような形になり、その可愛らしさに拍車がかかった。
ローゼ。
3歳と少しという幼さからは想像もつかない賢さを持つ彼女は、すでに高い魔力を持ち、さらには雷魔法という珍しく、そして強力な魔法の適正を持つ。
だが天才と評されても反論のない彼女はそれだけでは飽き足らず、ここ最近では魔性の一面を見せているようだ。
「……誰に似たんだか…」
「えへへ、はんめんきょーしだよ、お兄ちゃん!」
小声の呟きも、しかし超至近距離のローゼが聞こえないはずもなく。 だが、その言葉である反面教師という言葉に首を傾げるロイド。
先程天才と述べた彼女だが、ここはウィンディア家だ。
『恥さらし』の自分を除けば、全員が天才と言われる才能と、さらにそれを慢心せず努力して高めた実力がある。
そんな優秀な一家において、反面教師にするような人物がいるのだろうか。
「……俺に似ずに賢くなったな、偉いぞ」
であれば、どの部分かは分からないが自分くらいしかいないだろうと考えたロイドは、しかし可愛い妹に怒る事などあり得ない。
優しく頭を撫でて褒めてあげると、ローゼは目を丸くしてきょとんとし、その後に楽しそうに笑った。
「あははっ、お兄ちゃん、ちがうよぉ!まぁお兄ちゃんのドンカンさは確かにこまるけど」
「……?そっか」
よく分からないと首を傾げつつも、まぁいっかと笑うロイド。
そんなロイドに撫でられつつ、チラッとローゼが視線を向けたのはーーエミリーだ。
「……ふふっ、エミリー、あなたは良い反面教師みたいね」
「え、私っ?なんでなのよ……」
「素直さじゃないかしら?主に好意の」
「……!」
それを見てシルビアがエミリーに小声で話し、その内容にエミリーは言葉を失って頬を赤く染めた。
その一部始終を横目に見ていたローゼは、さらにその笑みにどこか勝ち誇るような色を混ぜる。
「えへへ、お兄ちゃん。今日は一緒に寝よー?」
「ん?おぉいいぞ。……寝返りで潰れたりしないよな?」
「大丈夫だよぉ。そんなやわじゃないもん」
ならいっか、と適当に頷くロイド。
それを見てわなわなと震えるフィンクや、なんとも言えない表情のエミリー。
妹達の戦いを楽しそうに笑うシルビアに、仲の良い子供達を見て微笑むルーガス。
そんな賢くも魔性の幼児をごく当たり前に受け入れている家族に、改めてグランが呟いた。
「いやぁ、濃い家族だな」
それが聞こえていたラピスは、ただ無言で頷いていた。
コウ・スメラギ。
「ってなんで勇者がここにいるのよ?!」
話を聞いていた他の者達も目を丸くする中、エミリーが声を大にして叫ぶ。
その顔には嫌そうな表情がありありと浮かんでいた。
「ロイドの友人だとシルビアが喜んで迎えていたが?」
「勇者は友人ではないです」
先の言葉を繰り返すロイドに、しかしルーガスは表情を変える事なくそうかとだけ頷く。
そのマイペースさに呆れつつ、詳しく聞こうとしたロイド。
「あらロイド、お茶くらい出してあげなさい?」
が、それよりも早くシルビアが帰ってきた。
後ろにはいつもの微笑みを忘れて真顔なフィンクも居る。
あの『神童』の笑顔を消すとはさすが、などと思うよりも早く、エミリーがシルビアに詰め寄った。
「ねぇお母さん!なんで勇者がいるの?!」
「あらエミリー、相変わらず元気そうで良かったわ」
「ありがとうお母さん!でも今はそうじゃないの!」
ごもっともなエミリーの言葉に、しかしシルビアは残念そうな表情を浮かべた。
「久しぶりに顔を見れた母が喜ぶより他にないじゃない」
「ありがとうお母さん!でもね、」
「ふふっ、理由はどうあれ会えて嬉しいわよエミリー。学園はどう?気に食わないからって誰が焼いたりしてないわよね?」
「私をなんだと思ってるのよお母さん?!」
美しく微笑むシルビアに振り回されるエミリー。
それを見兼ねてか、ロイドが口を開く。
「母さん……そろそろ聞いてあげてくんね?つか俺も気になるし」
「ふふっ、ロイドも元気そうで良かったわ。フィンクに引き分けたんですって?すごいじゃない」
「ありがとう母さん。まぁハンデありだけどさ。じゃなくて、」
「後でレオンさんにも伝えてあげないとね。最近はフェブル山脈の入り口あたりに居る事が多いから、後で行ってきなさい?」
「……分かったよ母さん」
ロイドの介入も虚しく、シルビアのマイペースに呑まれてしまった。
それを見ていたグランは慄いたように「あのロイドが……これがウィンディアか」と別の角度から戦慄していた。
「さてと、勇者くんの事よね?ふふ、ロイドのお友達――」
「ではないです」
結局自分から話し始めるシルビアに、しかしロイドが被せるように否定の言葉を挟む。
そんなロイドにシルビアはさらに楽しそうな表情を浮かべた。
「ロイドったら照れてるの?ふふっ、思春期なのね」
「違う」
心底嫌そうな表情を浮かべるロイドに、しかしシルビアは構わず微笑んだまま。
「まぁそうでしょうね。こう言ってはなんだけど、勇者くんはロイドと仲良くなるタイプには見えなかったわね」
「……分かってるならどうして……」
「面白そうだったからよ」
人妻にして四児の母でありながら、その微笑みはかのルーガスの妻であると知ってさえ男が黙っていない程に美しい。
そんな眩しい笑顔から吐き出された言葉は、しかしなかなかにお茶目だった。
「……あっそ」
「諦めないでよロイド!ねぇお母さん、面白くもなんともないわよ!」
もう何も言うまい、と力の抜けた表情で頷くロイドに、しかしエミリーは食い下がる。
だがシルビアはさらに眩しさを増したーー楽しそうな表情を浮かべた。
「あらエミリー。あなたの為になると思ってのことなのに」
「え?……どういうことなの?」
普通ならば「どこがなのよ?!」とでも返すであろう言葉に、しかしエミリーはシルビアが無意味にこんな事をするような人ではないと知っている為問いかける。
「ふふっ、こんな所で言っていいのかしら?」
「…………」
その笑顔に、エミリーは言葉を飲み込む。
なんだろう、心当たりは無いが嫌な予感がする。と口を閉じるエミリー。
はぁ、と仕方なさそうに小さく溜息をつくルーガスに、しかし何故か信憑性が増した気がしたエミリーは、ついに口を開く事はなかった。
「ふふっ。フィンク、お茶を出してあげなさい?」
「はいお母様」
なんか母上がお母様になってる、と内心呟きながらも触れる事はしないロイドとエミリー。
それから話が盛り上がり、そのまま夕食を食べる事となった。
グランがルーガスに色々仕事だったりの話を聞いてルーガスに尊敬の眼差しを向けたり、仕事の会話をするグランにロイドが尊敬の眼差しを向けたり、その眼差しの嘘臭さにグランが怒ったり。
ラピスがシルビアに懐いて話をしたり、負けじとシルビアに抱きつくエミリーにラピスとクレアが暖かい眼差しを向けたり。
フィンクとロイドが酒をこっそり酒を飲んで酔い、飲み比べを始めてルーガスが笑い、ルーガスとフィンクとロイドにシルビアが怒ったり。
そうして騒いでいる内に、ローゼが部屋から出てきた。
「あれ?お兄ちゃんだー」
「ん?おぉ、起きたかローゼ。おはよ」
「おはよ、お兄ちゃん。えへへ、久しぶりだぁー」
しばらく見ない内にまた大きくなったローゼは、とてとてと歩いてロイドに近寄り、そのまま抱き付く。
それを優しく迎えて抱き上げて膝の上に乗せるロイド。
「な…な……!」
「あ、ローゼちゃん、久しぶりですねー」
「か、かわいい……」
それを見て微笑みと言葉を失うフィンクと、笑顔で話しかけるクレア、見惚れるラピス。
そんな面々にローゼはにぱっと笑った。
「久しぶり、クレアちゃん。ラピスちゃんも久しぶりー」
「うふふ、久しぶりだねローゼちゃん!」
堪えきれないように笑いながら手を振るラピスに、ローゼも同じように手を振る。
「あら、よく寝たわねローゼ」
「久しぶりじゃない。元気にしてたの?」
シルビアとエミリーも微笑みかけると、ローゼも嬉しそうに笑っていた。
しかしいまだにスルーされるフィンクに、さすがに不憫に思ったロイドが小声でローゼに話しかける。
「……ローゼ、フィンク兄さんにおはようは?」
「ん?ええー……」
「………ッ!」
ロイドの渾身の一撃でもそこまで顔を歪める事はなかった程にダメージを負ったフィンクに、しかし一拍置いてローゼは笑う。
「なんちゃって。フィンクお兄ちゃん、おはよー」
「っ!あ、あぁ、おはようローゼ」
一転してすごい笑顔になるフィンク。
だが、それを見ていたロイドは顔を痙攣らせた。
「……ローゼ、相変わらず成長著しいな……」
「えへへ、ありがとお兄ちゃん!」
色んな意味を含めた言葉に、しかしローゼは嬉しそうに笑って体の向きを変えてロイドに抱き付く。
そしてロイドに顔を向けてにっこり。上目遣いになるような形になり、その可愛らしさに拍車がかかった。
ローゼ。
3歳と少しという幼さからは想像もつかない賢さを持つ彼女は、すでに高い魔力を持ち、さらには雷魔法という珍しく、そして強力な魔法の適正を持つ。
だが天才と評されても反論のない彼女はそれだけでは飽き足らず、ここ最近では魔性の一面を見せているようだ。
「……誰に似たんだか…」
「えへへ、はんめんきょーしだよ、お兄ちゃん!」
小声の呟きも、しかし超至近距離のローゼが聞こえないはずもなく。 だが、その言葉である反面教師という言葉に首を傾げるロイド。
先程天才と述べた彼女だが、ここはウィンディア家だ。
『恥さらし』の自分を除けば、全員が天才と言われる才能と、さらにそれを慢心せず努力して高めた実力がある。
そんな優秀な一家において、反面教師にするような人物がいるのだろうか。
「……俺に似ずに賢くなったな、偉いぞ」
であれば、どの部分かは分からないが自分くらいしかいないだろうと考えたロイドは、しかし可愛い妹に怒る事などあり得ない。
優しく頭を撫でて褒めてあげると、ローゼは目を丸くしてきょとんとし、その後に楽しそうに笑った。
「あははっ、お兄ちゃん、ちがうよぉ!まぁお兄ちゃんのドンカンさは確かにこまるけど」
「……?そっか」
よく分からないと首を傾げつつも、まぁいっかと笑うロイド。
そんなロイドに撫でられつつ、チラッとローゼが視線を向けたのはーーエミリーだ。
「……ふふっ、エミリー、あなたは良い反面教師みたいね」
「え、私っ?なんでなのよ……」
「素直さじゃないかしら?主に好意の」
「……!」
それを見てシルビアがエミリーに小声で話し、その内容にエミリーは言葉を失って頬を赤く染めた。
その一部始終を横目に見ていたローゼは、さらにその笑みにどこか勝ち誇るような色を混ぜる。
「えへへ、お兄ちゃん。今日は一緒に寝よー?」
「ん?おぉいいぞ。……寝返りで潰れたりしないよな?」
「大丈夫だよぉ。そんなやわじゃないもん」
ならいっか、と適当に頷くロイド。
それを見てわなわなと震えるフィンクや、なんとも言えない表情のエミリー。
妹達の戦いを楽しそうに笑うシルビアに、仲の良い子供達を見て微笑むルーガス。
そんな賢くも魔性の幼児をごく当たり前に受け入れている家族に、改めてグランが呟いた。
「いやぁ、濃い家族だな」
それが聞こえていたラピスは、ただ無言で頷いていた。
コメント
330284 ( ^∀^)
細かいですがー、聞こえないはすもない 聞こえない「はず」もない です