ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げをしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語。(タイトルに一部偽り有り)
第464話【交渉成立】
とりあえず半魚人たちと和解がすんだ。
っと、言うか~、乙姫と和解が出来たと言えば正しいだろう。
今現在俺は珊瑚の玉座に腰かける乙姫の前に立っている。
周りには複数の半魚人兵たちが立っているのだが、何故に和解したかも理解出来ていないようだ。
何せ俺と乙姫の会話は心を読んでの半端な会話だったからだ。
俺はほとんど声を発していないために、周りで状況を窺っている者たちには理解が出来ないでいた。
まあ、ほとんど俺と乙姫の個人的な問題だ。
元々が半魚人たちには、俺が男体盛りの器だろうと、俺に呪いが掛かっていようとも、乙姫が俺に好意を抱いたとかも関係無いのだ。
これはほぼほぼ俺と乙姫の問題だったからな。
ましてやこれから俺がクラーケンに挑もうとしているなんて、彼らには関係無いことだろうさ。
珊瑚の玉座に腰かけながら乙姫が長い足を組み換えると、ゆったりとした口調で言った。
「本当にお主、挑むのかえ?」
ああ、クラーケンをぶっ倒すぞ。
そんでもってクラーケンの体内から真珠を引きずり出して、俺は呪いを解くんだ。
「相当ながら、呪いには苦しめられているのだな……」
当然だ。
この呪いのせいで、女子のオッパイを触るどころかガン見すら出来ないんだからな……。
そりゃあ命懸けでも呪いが解けるならば解くだろう。
「それで、呪いが解けたらどうする。わらわと夫婦になるかえ?」
いや、それは……。
「連れない人間じゃの……」
すまん……。
だって俺は人間だ。
魚類の後尾って雌が岩場に卵を産卵したところに雄がピッピッって掛けるだけなんだろ……。
それはちょっと味気ないだろうさ。
「お主、半魚人族を舐めておるな……」
えっ、違うの?
「ちゃんと人間と同じで後ろからガンガン攻め立てるスタイルだわい!」
えっ、後ろ限定か!?
正常位とかしないの!?
「えっ、人間って前からもやるのかえ?」
当然だ。
動物じゃあないんだ。
種族繁栄だけでエロイことに励むんじゃあないからな。
前から見つめ合って愛を確かめるだろ。
「なんとふしだらな!!」
あー、こいつら半魚人は初なんだな……。
流石は半人前の種族だぜ。
「貴様、人魚をバカにしておるな!?」
バカにされたくなければ四十八手ぐらい習得してから怒れよな!
「シジュウハッテってなんじゃ!?」
知らねーのかよ!!
本当にバカだな!!
「じゃあ貴様は四十八手すべて言えるのかえ!?」
寄り添い、鶯の谷渡り、立ち花菱、花菱攻め、岩清水、鵯越えの逆落とし、 雁が首、千鳥の曲 むく鳥、二つ巴、さかさ椋鳥、しめ小股、しがらみ、こたつ隠れ、だるま返し、深山、網代本手、揚羽本手、筏本手、せきれい、本手、寿本手、洞入り本手、笠舟本手、入船本手、吊り橋 松葉崩し、テコがかり、千鳥、浜千鳥、 後櫓、鵯越え、盤攻め、将棋攻め、仏壇返し、燕返し、抱き上げ、押し車 、 立ち松葉、獅子舞、引き恋慕、 帆かけ茶臼、唐草居茶臼、忍び居茶臼、抱き地蔵、虹の架け橋 、本駒駆け、しぼり芙蓉、乱れ牡丹、 鳴門、こたつかがり、手がけ、浮橋、 百閉、 茶臼のばし、筏茶臼、本茶臼 、流鏑馬、時雨茶臼、時雨茶臼、機織茶臼、月見茶臼、宝船、 御所、 菊一文字 、 撞木ぞり、こぼれ松葉、横笛、 立ち鼎、櫓立ち、 理非知らず!!
「ご、ごめんなさい……」
許す!!
いいからクラーケンの居場所を教えやがれ。
俺はとっととタコ野郎を倒して呪いを解きたいんだよ。
解いて女の子の乳をったっただだだあああーーー、呪いがーーー!!!
「やはりこいつはバカだわい。バカな人間だわい。こんな奴の遺伝子が一瞬でも欲しいと思ったわらわがバカだったわい!!」
いいからクラーケンの居場所を教えやがれよ。
「クラーケンは海中だぞ。お前は水中で戦えるのか。呼吸が出来ないじゃろ?」
ほら、それはノーチラス号の魚雷で粉砕とかで良くね?
「普段のクラーケンは海底洞窟に潜んでおるのじゃあ。潜水艦では近付けないぞよ」
じゃあ洞窟から誘き出す作戦かな~。
「それよりもだ。我ら魚人族が持つマジックアイテムで、水中呼吸が出来るようになる腕輪があるのだが」
えっ、マジで?
「それをクレてやっていいぞよ。その腕輪があれば水中でも戦えるぞよ」
どうせ何か条件があるんだろ?
「クラーケンは人間を好んで補食するのじゃ」
人間限定か?
半魚人は襲わないの?
「襲うには襲うが人間の肉のほうが好みのようじゃの」
人肉のほうが旨いのかな?
「また、それで、奴は人を丸飲みする。そして巣の中で用をたす」
もしかして……。
「そうじゃわい。奴の巣は消化されなかった金品で溢れているのじゃよ」
俺がクラーケンを倒したら、それを分けろと?
「そうじゃわい。どうかのぉ~?」
んん~……。
ならば金品はすべてクレてやる。
ただしマジックアイテムはすべて俺の物だ。
どんなに高額なマジックアイテムだろうと、どんなに高品質なマジックアイテムだろうと、すべてのマジックアイテムは俺の物だからな。
「なるほどのぉ。金品は要らぬか。もうマジックアイテムのほうが優先なのじゃのう」
もしかして、神々のスコップを知ってるのか?
「わらわは記憶も読めるからの~。貴様が地上でどのような暮らしを営んでいるかも知っておるわい」
なるほどね。
それでもお前は金を選ぶか?
「わらわの世界は、この海だけだからの。海無しでは生きて行けぬ。お前の記憶では、地上に海は無いのだろ」
えっ、あっ、そう言えば、この世界に来てから海って見たことないな……。
「お主の記憶は不思議だわい。海を見たことがないのに海を知っておる」
なあ、乙姫──。
「なんじゃ?」
俺の古い記憶は読めてるのか?
「いや、お前が転生してくる前の記憶はわらわでも読めない」
転生して来たってのは読めているんだ。
「だが、多くがプロテクトされておる。ただならぬ力でな」
あー、たぶん神だな。
糞女神がプロテクトしてるんだろ。
いや、あの糞女神がそんな細かい仕事をするわけがない。
たぶん部下の下っ端神様にやらせてるんだろうさ。
「その辺なのじゃ。その辺の心も記憶も読めぬのじゃよ……」
まあ、それはいいや。
兎に角だ。
俺はクラーケンを倒しに行くから、その水中で呼吸が出来るようになるマジックアイテムをクレや。
クラーケンの金塊ならすべてやるからよ。
「交渉成立だな」
ああ、成立だ。
「だれか、水中呼吸の腕輪を持ってまいれ」
乙姫が命ずると、一人のマーメイドが銅の腕輪を一つ持って来る。
「これがその腕輪だ。これで人ですら水中で呼吸が出来るようになるぞよ」
へー、これが。
ちょっとアイテム鑑定してみるかな。
【水中呼吸の腕輪+1。水中で呼吸が出来るようになる】
なるほど、そのまんまだな。
「あと、これはサービスだわい。受けとれ」
俺が腕輪を眺めていると乙姫がトライデントを投げてきた。
おれはそれを片手で受けとる。
確か乙姫が俺と戦おうとしていたときに持っていた、ちょっと豪華なトライデントだな。
「それは高品質なマジックアイテムだ。それもクレてやるわい」
大盤振る舞いだな~。
どれどれ、アイテム鑑定して見るか──。
【トライデント+2。水中に居る際の運動神経が向上。泳ぐ速度が向上】
おお、これは心強いマジックアイテムだな。
まさに水中用のマジックアイテムだぜ。
もしかして、これって高価なんじゃないの?
「いや、我らがマーメイド隊の隊長クラスなら全員に支給されているマジックアイテムだ。まあ、マーメイド兵の嗜みかの~」
あっ、そうなの……。
まあ、兎に角だ。
これでクラーケンと戦う準備が出来たぞ。
「クラーケンが潜む海底洞窟前までは、ネモ船長にノーチラス号で案内してもらえば良いじゃろうて」
ああ、そうさせてもらうぜ。
「では、健闘を祈っておるぞ。死ぬなよ、アスラン……」
まあ、どうにかなるだろ。
【つづく】
っと、言うか~、乙姫と和解が出来たと言えば正しいだろう。
今現在俺は珊瑚の玉座に腰かける乙姫の前に立っている。
周りには複数の半魚人兵たちが立っているのだが、何故に和解したかも理解出来ていないようだ。
何せ俺と乙姫の会話は心を読んでの半端な会話だったからだ。
俺はほとんど声を発していないために、周りで状況を窺っている者たちには理解が出来ないでいた。
まあ、ほとんど俺と乙姫の個人的な問題だ。
元々が半魚人たちには、俺が男体盛りの器だろうと、俺に呪いが掛かっていようとも、乙姫が俺に好意を抱いたとかも関係無いのだ。
これはほぼほぼ俺と乙姫の問題だったからな。
ましてやこれから俺がクラーケンに挑もうとしているなんて、彼らには関係無いことだろうさ。
珊瑚の玉座に腰かけながら乙姫が長い足を組み換えると、ゆったりとした口調で言った。
「本当にお主、挑むのかえ?」
ああ、クラーケンをぶっ倒すぞ。
そんでもってクラーケンの体内から真珠を引きずり出して、俺は呪いを解くんだ。
「相当ながら、呪いには苦しめられているのだな……」
当然だ。
この呪いのせいで、女子のオッパイを触るどころかガン見すら出来ないんだからな……。
そりゃあ命懸けでも呪いが解けるならば解くだろう。
「それで、呪いが解けたらどうする。わらわと夫婦になるかえ?」
いや、それは……。
「連れない人間じゃの……」
すまん……。
だって俺は人間だ。
魚類の後尾って雌が岩場に卵を産卵したところに雄がピッピッって掛けるだけなんだろ……。
それはちょっと味気ないだろうさ。
「お主、半魚人族を舐めておるな……」
えっ、違うの?
「ちゃんと人間と同じで後ろからガンガン攻め立てるスタイルだわい!」
えっ、後ろ限定か!?
正常位とかしないの!?
「えっ、人間って前からもやるのかえ?」
当然だ。
動物じゃあないんだ。
種族繁栄だけでエロイことに励むんじゃあないからな。
前から見つめ合って愛を確かめるだろ。
「なんとふしだらな!!」
あー、こいつら半魚人は初なんだな……。
流石は半人前の種族だぜ。
「貴様、人魚をバカにしておるな!?」
バカにされたくなければ四十八手ぐらい習得してから怒れよな!
「シジュウハッテってなんじゃ!?」
知らねーのかよ!!
本当にバカだな!!
「じゃあ貴様は四十八手すべて言えるのかえ!?」
寄り添い、鶯の谷渡り、立ち花菱、花菱攻め、岩清水、鵯越えの逆落とし、 雁が首、千鳥の曲 むく鳥、二つ巴、さかさ椋鳥、しめ小股、しがらみ、こたつ隠れ、だるま返し、深山、網代本手、揚羽本手、筏本手、せきれい、本手、寿本手、洞入り本手、笠舟本手、入船本手、吊り橋 松葉崩し、テコがかり、千鳥、浜千鳥、 後櫓、鵯越え、盤攻め、将棋攻め、仏壇返し、燕返し、抱き上げ、押し車 、 立ち松葉、獅子舞、引き恋慕、 帆かけ茶臼、唐草居茶臼、忍び居茶臼、抱き地蔵、虹の架け橋 、本駒駆け、しぼり芙蓉、乱れ牡丹、 鳴門、こたつかがり、手がけ、浮橋、 百閉、 茶臼のばし、筏茶臼、本茶臼 、流鏑馬、時雨茶臼、時雨茶臼、機織茶臼、月見茶臼、宝船、 御所、 菊一文字 、 撞木ぞり、こぼれ松葉、横笛、 立ち鼎、櫓立ち、 理非知らず!!
「ご、ごめんなさい……」
許す!!
いいからクラーケンの居場所を教えやがれ。
俺はとっととタコ野郎を倒して呪いを解きたいんだよ。
解いて女の子の乳をったっただだだあああーーー、呪いがーーー!!!
「やはりこいつはバカだわい。バカな人間だわい。こんな奴の遺伝子が一瞬でも欲しいと思ったわらわがバカだったわい!!」
いいからクラーケンの居場所を教えやがれよ。
「クラーケンは海中だぞ。お前は水中で戦えるのか。呼吸が出来ないじゃろ?」
ほら、それはノーチラス号の魚雷で粉砕とかで良くね?
「普段のクラーケンは海底洞窟に潜んでおるのじゃあ。潜水艦では近付けないぞよ」
じゃあ洞窟から誘き出す作戦かな~。
「それよりもだ。我ら魚人族が持つマジックアイテムで、水中呼吸が出来るようになる腕輪があるのだが」
えっ、マジで?
「それをクレてやっていいぞよ。その腕輪があれば水中でも戦えるぞよ」
どうせ何か条件があるんだろ?
「クラーケンは人間を好んで補食するのじゃ」
人間限定か?
半魚人は襲わないの?
「襲うには襲うが人間の肉のほうが好みのようじゃの」
人肉のほうが旨いのかな?
「また、それで、奴は人を丸飲みする。そして巣の中で用をたす」
もしかして……。
「そうじゃわい。奴の巣は消化されなかった金品で溢れているのじゃよ」
俺がクラーケンを倒したら、それを分けろと?
「そうじゃわい。どうかのぉ~?」
んん~……。
ならば金品はすべてクレてやる。
ただしマジックアイテムはすべて俺の物だ。
どんなに高額なマジックアイテムだろうと、どんなに高品質なマジックアイテムだろうと、すべてのマジックアイテムは俺の物だからな。
「なるほどのぉ。金品は要らぬか。もうマジックアイテムのほうが優先なのじゃのう」
もしかして、神々のスコップを知ってるのか?
「わらわは記憶も読めるからの~。貴様が地上でどのような暮らしを営んでいるかも知っておるわい」
なるほどね。
それでもお前は金を選ぶか?
「わらわの世界は、この海だけだからの。海無しでは生きて行けぬ。お前の記憶では、地上に海は無いのだろ」
えっ、あっ、そう言えば、この世界に来てから海って見たことないな……。
「お主の記憶は不思議だわい。海を見たことがないのに海を知っておる」
なあ、乙姫──。
「なんじゃ?」
俺の古い記憶は読めてるのか?
「いや、お前が転生してくる前の記憶はわらわでも読めない」
転生して来たってのは読めているんだ。
「だが、多くがプロテクトされておる。ただならぬ力でな」
あー、たぶん神だな。
糞女神がプロテクトしてるんだろ。
いや、あの糞女神がそんな細かい仕事をするわけがない。
たぶん部下の下っ端神様にやらせてるんだろうさ。
「その辺なのじゃ。その辺の心も記憶も読めぬのじゃよ……」
まあ、それはいいや。
兎に角だ。
俺はクラーケンを倒しに行くから、その水中で呼吸が出来るようになるマジックアイテムをクレや。
クラーケンの金塊ならすべてやるからよ。
「交渉成立だな」
ああ、成立だ。
「だれか、水中呼吸の腕輪を持ってまいれ」
乙姫が命ずると、一人のマーメイドが銅の腕輪を一つ持って来る。
「これがその腕輪だ。これで人ですら水中で呼吸が出来るようになるぞよ」
へー、これが。
ちょっとアイテム鑑定してみるかな。
【水中呼吸の腕輪+1。水中で呼吸が出来るようになる】
なるほど、そのまんまだな。
「あと、これはサービスだわい。受けとれ」
俺が腕輪を眺めていると乙姫がトライデントを投げてきた。
おれはそれを片手で受けとる。
確か乙姫が俺と戦おうとしていたときに持っていた、ちょっと豪華なトライデントだな。
「それは高品質なマジックアイテムだ。それもクレてやるわい」
大盤振る舞いだな~。
どれどれ、アイテム鑑定して見るか──。
【トライデント+2。水中に居る際の運動神経が向上。泳ぐ速度が向上】
おお、これは心強いマジックアイテムだな。
まさに水中用のマジックアイテムだぜ。
もしかして、これって高価なんじゃないの?
「いや、我らがマーメイド隊の隊長クラスなら全員に支給されているマジックアイテムだ。まあ、マーメイド兵の嗜みかの~」
あっ、そうなの……。
まあ、兎に角だ。
これでクラーケンと戦う準備が出来たぞ。
「クラーケンが潜む海底洞窟前までは、ネモ船長にノーチラス号で案内してもらえば良いじゃろうて」
ああ、そうさせてもらうぜ。
「では、健闘を祈っておるぞ。死ぬなよ、アスラン……」
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