ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げをしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語。(タイトルに一部偽り有り)
第83話【破壊神の降臨】
俺がソドムタウンに帰って来たのは、出発から二十日が過ぎたころだった。
懐かしのソドムタウンである。
流石に久々に帰って来たって感じであった。
俺はローブに付いたフードを深く被ってから門を潜る。
すると久々に聞く女性たちのセクシー&ビューティーなボイスが俺を出迎えてくれた。
それにしても糞女神の呪いがなければ、この町に帰って来たら、そうそうに金の力でチヤホヤして貰うのにな!
なんでこの町に居るのに、それが出来ないのかな!?
すげー、納得いかねえわ!!
不満だわ!
まあ、いいや。
悔やんでも恨んでも妬んでも仕方ない。
兎に角レベル100を目指すのみだ。
目標は高く大きく果てしなくだ!
まあ、それは置いといて──。
ソドムタウンに到着した時間は、まだ昼前だったので、まずは任務の成功を冒険者ギルドに報告しに行こうかな。
俺は冒険者ギルドの二階で受付嬢に仕事完了の報告をすると依頼料を貰う。
ギルガメッシュさんに会っていこうと思ったが、ギルマスは仕事で忙しいと受付嬢さんに言われたので、また後日にしようと思う。
それから俺は一階の酒場でハンスさんに食事を頼んで昼食を取る。
食事を済ました俺は、スカル姉さんの診療所に帰ることにした。
診療所の下宿化改装は終わっているだろうか?
若干楽しみである。
俺がスキップしながら診療所に帰ると、ガラリと外装を変えた診療所の建物があった。
かなり綺麗になっているぞ。
驚きである。
一階の診療所の外壁もリホーム去れていたし、看板も新しい。
ウキウキしながら俺は、診療所に顔を出す。
「ただいまあ~」
「おお、帰ったかアスラン」
診療所の机で暇を持てあましていたスカル姉さんが、明るい態度で俺を出迎えてくれた。
「スカル姉さん、改装は終わったのか?」
「ああ、終わったぞ。今度から二階には外の階段を使って上がれるぞ」
「マジで」
俺はスカル姉さんと一度外に出てから、裏手に在る階段に向かった。
「二階には、この階段で上がれるぞ。三階に上がるのは、今まで通り中の階段だ」
「とれどれ~」
俺は階段を登り二階に入る。
中の間取りは、別段変わっていない。
ただ、今まで一階に繋がっていた階段のスペースが物置になっていた。
三階に上がる階段は、スカル姉さんが言ってた通り、そのままだ。
「あんま変わってないな」
「当たり前だ。病室が、ただの下宿に変わっただけだからな。高級ホテルにでも改装されたと思ったか」
そりゃあそうか。
過度な期待を持ちすぎたぜ。
「俺の部屋は前の病室でいいのかな?」
「ああ、家賃は一ヶ月200Gだ。お手頃だろ」
「やっぱ金を取るのね」
「当たり前だろ。そのための改装だったのだからな」
「まあ、悪くないね」
俺は早速部屋に入った。
しかし何も変わっていない。
「じゃあ、夕食は一緒に食べるか?」
「うん、頂く」
「今度から食事代を貰うぞ」
「マジで~?」
「当たり前だ、下宿なんだからな」
「まあ、そのぐらい当然か」
「じゃあ、またあとでな」
「はぁ~い」
スカル姉さんが出て行くと俺は背負っていたバトルアックスを下ろして壁に寄り掛けた。
「ふぅ~……。それにしてもドキドキしたぜ。いつバレるかが、気が気じゃあなかったもんな」
俺は独り言を呟きながら羽織っていたローブを脱いだ。
俺は自分の全身を見回す。
本当に良かったぜ。
俺はソドムタウンに入る前からローブの下は、ビキニアーマー一丁だったのだ。
冒険者ギルドで受付嬢のお姉さんと話している間も、ハンスさんに食事を頼んで食べている間も、スカル姉さんに改装された下宿を案内して貰っている間も、ずっとずっとローブの下はビキニアーマー一丁だったのだ。
これでドキドキしないほうが可笑しいだろう。
心臓がバクバクするほどスリル満点だったぜ!
このビキニアーマーは性能が抜群だ。
装備さえ出来れば、かなり役に立つ。
しかし、人に装備しているのをバレないようにしなくてはならない。
それを実戦で試してみたのだ。
本当にドキドキしたぜ!
おかげで、冷静な判断が出来ないぐらいにだ。
俺が完全に安堵して、隙だらけの時だった。
「あ、そうだアスラン。夕食のメニューなんだ……が……」
あー、スカル姉さんが何故か戻って来ましたよ。
モロに見られましたわ。
俺のビキニアーマー姿を……。
スカル姉さんは凍り付いているぞ。
そりゃあそうですよね。
俺がスカル姉さんの立場だったら、間違いなく凍り付いてますとも。
何とかスカル姉さんが声を絞り出す。
「す、すまん。取り組み中だったな……」
「や、やあ、いいんだよ、スカル姉さん」
俺とスカル姉さんは何気無い会話のふりをしてその場を流す。
スカル姉さんは呆然としながら立ち去って行った。
精神的ダメージが強すぎたかな?
俺のビキニアーマースタイルの破壊力は確かのようだ。
これを反省にして、もう着るのは止めよう。
間違いなくヤバイぞ。
このビキニアーマーは……。
「わっひゃひゃひゃひゃーー!!!」
外からスカル姉さんの笑い声が聞こえて来た。
壁を激しく叩きながら発狂したかのように笑い続けている。
「わっひゃひゃひゃーー、腹痛てえー、腹筋が!!!」
うん、やっぱりビキニアーマーは、腹筋の破壊力抜群だわ。
まさに破壊神降臨だな。
【つづく】
懐かしのソドムタウンである。
流石に久々に帰って来たって感じであった。
俺はローブに付いたフードを深く被ってから門を潜る。
すると久々に聞く女性たちのセクシー&ビューティーなボイスが俺を出迎えてくれた。
それにしても糞女神の呪いがなければ、この町に帰って来たら、そうそうに金の力でチヤホヤして貰うのにな!
なんでこの町に居るのに、それが出来ないのかな!?
すげー、納得いかねえわ!!
不満だわ!
まあ、いいや。
悔やんでも恨んでも妬んでも仕方ない。
兎に角レベル100を目指すのみだ。
目標は高く大きく果てしなくだ!
まあ、それは置いといて──。
ソドムタウンに到着した時間は、まだ昼前だったので、まずは任務の成功を冒険者ギルドに報告しに行こうかな。
俺は冒険者ギルドの二階で受付嬢に仕事完了の報告をすると依頼料を貰う。
ギルガメッシュさんに会っていこうと思ったが、ギルマスは仕事で忙しいと受付嬢さんに言われたので、また後日にしようと思う。
それから俺は一階の酒場でハンスさんに食事を頼んで昼食を取る。
食事を済ました俺は、スカル姉さんの診療所に帰ることにした。
診療所の下宿化改装は終わっているだろうか?
若干楽しみである。
俺がスキップしながら診療所に帰ると、ガラリと外装を変えた診療所の建物があった。
かなり綺麗になっているぞ。
驚きである。
一階の診療所の外壁もリホーム去れていたし、看板も新しい。
ウキウキしながら俺は、診療所に顔を出す。
「ただいまあ~」
「おお、帰ったかアスラン」
診療所の机で暇を持てあましていたスカル姉さんが、明るい態度で俺を出迎えてくれた。
「スカル姉さん、改装は終わったのか?」
「ああ、終わったぞ。今度から二階には外の階段を使って上がれるぞ」
「マジで」
俺はスカル姉さんと一度外に出てから、裏手に在る階段に向かった。
「二階には、この階段で上がれるぞ。三階に上がるのは、今まで通り中の階段だ」
「とれどれ~」
俺は階段を登り二階に入る。
中の間取りは、別段変わっていない。
ただ、今まで一階に繋がっていた階段のスペースが物置になっていた。
三階に上がる階段は、スカル姉さんが言ってた通り、そのままだ。
「あんま変わってないな」
「当たり前だ。病室が、ただの下宿に変わっただけだからな。高級ホテルにでも改装されたと思ったか」
そりゃあそうか。
過度な期待を持ちすぎたぜ。
「俺の部屋は前の病室でいいのかな?」
「ああ、家賃は一ヶ月200Gだ。お手頃だろ」
「やっぱ金を取るのね」
「当たり前だろ。そのための改装だったのだからな」
「まあ、悪くないね」
俺は早速部屋に入った。
しかし何も変わっていない。
「じゃあ、夕食は一緒に食べるか?」
「うん、頂く」
「今度から食事代を貰うぞ」
「マジで~?」
「当たり前だ、下宿なんだからな」
「まあ、そのぐらい当然か」
「じゃあ、またあとでな」
「はぁ~い」
スカル姉さんが出て行くと俺は背負っていたバトルアックスを下ろして壁に寄り掛けた。
「ふぅ~……。それにしてもドキドキしたぜ。いつバレるかが、気が気じゃあなかったもんな」
俺は独り言を呟きながら羽織っていたローブを脱いだ。
俺は自分の全身を見回す。
本当に良かったぜ。
俺はソドムタウンに入る前からローブの下は、ビキニアーマー一丁だったのだ。
冒険者ギルドで受付嬢のお姉さんと話している間も、ハンスさんに食事を頼んで食べている間も、スカル姉さんに改装された下宿を案内して貰っている間も、ずっとずっとローブの下はビキニアーマー一丁だったのだ。
これでドキドキしないほうが可笑しいだろう。
心臓がバクバクするほどスリル満点だったぜ!
このビキニアーマーは性能が抜群だ。
装備さえ出来れば、かなり役に立つ。
しかし、人に装備しているのをバレないようにしなくてはならない。
それを実戦で試してみたのだ。
本当にドキドキしたぜ!
おかげで、冷静な判断が出来ないぐらいにだ。
俺が完全に安堵して、隙だらけの時だった。
「あ、そうだアスラン。夕食のメニューなんだ……が……」
あー、スカル姉さんが何故か戻って来ましたよ。
モロに見られましたわ。
俺のビキニアーマー姿を……。
スカル姉さんは凍り付いているぞ。
そりゃあそうですよね。
俺がスカル姉さんの立場だったら、間違いなく凍り付いてますとも。
何とかスカル姉さんが声を絞り出す。
「す、すまん。取り組み中だったな……」
「や、やあ、いいんだよ、スカル姉さん」
俺とスカル姉さんは何気無い会話のふりをしてその場を流す。
スカル姉さんは呆然としながら立ち去って行った。
精神的ダメージが強すぎたかな?
俺のビキニアーマースタイルの破壊力は確かのようだ。
これを反省にして、もう着るのは止めよう。
間違いなくヤバイぞ。
このビキニアーマーは……。
「わっひゃひゃひゃひゃーー!!!」
外からスカル姉さんの笑い声が聞こえて来た。
壁を激しく叩きながら発狂したかのように笑い続けている。
「わっひゃひゃひゃーー、腹痛てえー、腹筋が!!!」
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