ミラージュファイト・リングリング
学園

連載中:1話

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ミラージュファイト・リングリング

  • あらすじ

      梅雨、私立桜桃学園高等部。1-Cの速河久作{はやかわ・きゅうさく}は広報部の奈々岡鈴{ななおか・すず}の取材を受けていた。久作の友達、バスケ部の方城{ほうじょう}と頭脳派の須賀{すが}、そして、リカ、アヤ、レイコの「リカちゃん軍団」も同じく。だが奈々岡の目的は取材ではなく、過去にあった事件の取材協力であった。
      Tという同級生であった人物の、自殺。
      これを奈々岡は他殺だとして取材しており、学園でもずば抜けて優秀だと噂のグループであるリカちゃん軍団、三人と親しい久作らに奈々岡は協力を求めるが、久作、そしてアヤは危険だと忠告した。仮に奈々岡の仮説が正しいのなら自殺であるそれは他殺であり、一年以上も検挙されていない。それほどの相手を追うのは危険であると。
      だが奈々岡は取材を止めない。Tというのがかつての恋人だからだが、リカちゃん軍団のケータイに不可解なメールがほぼ同時に着信した。取材を止めろという内容のそれをパソコンに精通したアヤはブラックメールと呼び、事態の危険性を説明し、早々に手を引くようにとも付け加える。だが須賀と久作は、その警告に挑むと宣言した。
      その直後、奈々岡を剣道部らしき三人が襲うが、これを久作が撃退した。久作はアヤをリーダーに置いた、スクールカウンセラー露草の助力を得た、ケータイや無線機を駆使した電子戦を繰り広げる。そして当時、T氏がピアニスト志望ながらボクシング部に短期間在籍していたこと、元ヘビー級プロボクサーの伊達という教師が顧問であること、伊達の先輩にあたる相沢が剣道部顧問であることを突き止める。
      だが伊達教師は、奈々岡を襲撃したことには謝罪するものの、T、時野雄一は素質に恵まれた人材であり自殺の原因は解らない、そう久作らに説明した。事件は報道されたものと同じ決着をするかに見えたが、皆を引き連れてボクシング部を訪れた久作は、伊達が殺害した、そう告げた。
      奈々岡への襲撃、ブラックメール、遺書らしき文面、相沢教師の動き、伊達の証言をプロファイリングした久作に対して、伊達と相沢が裏の顔を見せる。全員を口封じすると言う相沢に、電子戦中ずっと姿を隠していたアヤと須賀が模造刀を握って登場し、須賀が相沢を撃退する。
      一方、伊達の強烈なパンチにバスケ部の方城が撃墜され、久作が爆発した。久作は奈々岡の恋人を殺害した伊達の拳を破壊し、八極拳を顔面に叩き込んだ。そこに露草が手配した警察が駆け付けて、事件は決着する。

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