ノベルバユーザー3700

短編詩

※随時更新




ガラス越しの囁きは あなたに届かない
(私はあなたを思っても あなたは私を見ていない)




コイを抱いて、恋の悩みをどうぞ
そのコイは美しい柄の錦




わたしは知らないんだ
この鍵はどこの鍵なのか、何の鍵なのか
この鍵に入る鍵穴があるのかどうか、さえも




親が子に捧げる愛も
子が親に答える愛も
それが偽りだったと理解した時には
それまであった愛は簡単に切れてしまう細くて脆い糸なんだ




わたしの色に染める
わたしは貴方を破壊する

ねぇ、黒に染まらない?




東に絶望、西に希望
南に終焉、北に起源

西のはじまり




瞬く灯火、花弁散らし、彷徨う亡霊




毒は3年間かければ治るもの
それ以上は病となってあなたを蝕むの




ティーポット、カップはほしぞらをあつめて注ぐもの
マドラーにねがいを込めてかき混ぜて
ティースプーンですくいあげる




「触らないで」と放たれた言葉に僕は、どうしようもない哀しみと少しの憎悪が込み上げる。どうして僕はこれほどにも恋焦がれ、求めてしまうのだろうか。届かない、まだ、届かない。





深淵へ誘う金色の瞳、斯くて世の末   悠久の地、彷徨わん
死してなお追い求めるか





あなたは僕の高嶺の花でいてほしかった。
賞賛され咲き誇る、あなただけの花





会えないのなら、会わなくていい
わたしはあなたの中で
ずっと理想のまま





からっぽの君を満たしてあげなくちゃ
埋めてあげなくちゃ





あなたにはわかって
まわりにも伝わって
わたしには伝わらなくて
あなたの熱が





あなたのすべてをわたしの毒で満たし
わたしの中で永遠に生きて





あなたがくれたこの微熱が
私を蝕んで
暖かくて
手放すことができないの





コメント

  • ハギノ

    素敵な詩たちを楽しませてもらいました。
    「短編詩」のティーポットの作品がすごく好きです!

    1
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