ロリコン村の転生英雄~少女化した魔物達の最強ハーレムで世界救済~
プロローグ ロリコン村の転生者 001 目覚めの日
いわゆるオタク以外に「お前はロリコンなのか」と問われれば、俺は渋々ながら頷かざるを得ないだろう。
しかし、オタク、特に真性のロリコンに問われれば、違うと言わなければならない。
何故なら、明確に分類するなら俺は人外ロリを愛する者だからだ。
ただ、まあ、他意なく子供は好きだ。
大学卒業を記念とした海外旅行先で銀行強盗に遭遇し、そこで共に人質にされた少女を庇って死んでしまうぐらいには。
先達たる者、後進を守り、導くべし。
そう両親から常に言われ続け、俺もまたそう思っているから。
そんな俺にとって、これはご褒美なのか罰なのか。
俺は今、赤ん坊の小さな体で、見た目十代前半ぐらいの美少女から授乳されていた。
よく分からないが、どうやら記憶を保ったまま転生してしまったらしい。
あ。乳を飲んでるのは自発的な行動じゃないよ?
気づいたらこの状態だっただけだよ?
いや、マジで。
「おお、おお。いい飲みっぷりじゃなあ。さすがは妾達の息子じゃ!」
俺の内心の動揺を余所に、飛び切りいい笑顔で言う美少女。
燃えるように赤い髪に、同じく炎のように赤い瞳。
ツーサイドアップに勝気な目と、どこかのアニメのヒロインみたいだ。
しかも、のじゃロリ。
そんな彼女の満面の笑みを見ていると、何故か無意識に喜びと安堵が込み上げてくる。
彼女の言葉通り、今世の母親だからだろう。
全く興奮しないのも、それが理由に違いない。
前世の倫理観から来る背徳感はヤバいが。
それはそれとして…………。
これが夢じゃなく本当に転生したのなら、俺は間違いなく死んだんだよな。
教え通り、ちゃんと後進を守ったんだから、両親は褒めてくれただろうか。
……いや、自分の命を守れなかったんだから怒られるか。
親より先に死ぬなんて、本当に申し訳ないことになってしまった。
孝行のしたい時分に親はなし、と言うけど、まさか俺自身が死んでできなくなるとは思わなかった。
親孝行どころか、最大の親不孝だ。
賽の河原に送られて責め苦を受けても不思議じゃない。
なのに何故、転生などしてしまったのだろう。
あるいは、償えない罪悪感を抱き続けることこそが俺への罰なのか。
そんな感じにしんみりとした気持ちになっていた俺だったが――。
「夜のお主にそっくりじゃ。のう、主よ」
「ああ。立派なロリコンになりそうだな」
聞こえてきた会話の余りに酷い内容に耳を疑った。
母親の言葉にも小一時間問い詰めたい部分があったけど、問題はもう一人(黒髪の男)の発言だ。
何故このタイミングでそんな単語が出てくる。
俺は確かに広義ではロリコンかもしれないが、狭義ではロリコンじゃない。
言うなれば人外ロリコンだ。
そこはいいとしても、生まれてすぐロリコン認定はいくら何でも酷くないか?
困惑の余り、切なさが木っ端微塵に吹っ飛んでしまったじゃないか。
とか思ってたら、ロリコン発言をした男が頭を撫でてくる。
「イサク。ママのおっぱいをたくさん飲んで大きくなるんだぞ」
愛情を示すように耳元に近づいてくる顔。
視界の中、見る者を魅了するような金色の瞳が目を引く。
ってか、よく見たら何だこの超イケメン。
どうも俺の父親っぽいが……って、つまり、この十代前半にしか見えない母親の夫?
それこそ、とんだロリコンじゃねえか!
これが元の世界なら「おまわりさんこの人です!」となりそうだ。
いや、もしかしたらイケメン無罪かもしれないけど。
あー、もう。訳が分からん。
そう内心で頭を抱えていると、体が満足したのか自然と母親の胸から顔が離れる。
可愛らしいちっぱいが見えた。
子供を生んでこれでは普段は断崖絶壁だろう。
俺は人外ロリならどちらでも行ける口だけど、やはり興奮はない。
……と言うか、何だか眠くなってきた。
「おお、待て待て。眠る前にゲップじゃ」
軽く揺すられて睡眠を妨害されながら、優しく背中を指先でトントンされた。
たまに掌で背骨に沿って下から上にさすられる。
しばらくすると、何かが喉を上っていくのを感じ――。
「げぷ」
勝手に空気の塊が口から出ていった。
何か物凄くスッキリした。眠気も強くなった。
「よしよし。いい子じゃな」
母親はこちらを覗き込んで満足そうに優しい笑顔を見せる。
それから彼女は抱き方を変え、寝易い体勢を作ってくれた。
緩やかに意識が眠りへと落ちていく。
「本当にお主によく似ておる」
頭に二人分の手の温もりを感じる。
謎の発言はともかくとして、今生の両親からの深い愛情を確かに実感する。
だからこそ、尚のこと前世で先立ってしまった不孝が悔やまれて――。
「お休み、イサク」
「いい夢を見るのじゃぞ。妾の愛しい息子よ」
俺は今世こそ孝行息子になれるよう願いながら、夢の世界へと旅立ったのだった。
しかし、オタク、特に真性のロリコンに問われれば、違うと言わなければならない。
何故なら、明確に分類するなら俺は人外ロリを愛する者だからだ。
ただ、まあ、他意なく子供は好きだ。
大学卒業を記念とした海外旅行先で銀行強盗に遭遇し、そこで共に人質にされた少女を庇って死んでしまうぐらいには。
先達たる者、後進を守り、導くべし。
そう両親から常に言われ続け、俺もまたそう思っているから。
そんな俺にとって、これはご褒美なのか罰なのか。
俺は今、赤ん坊の小さな体で、見た目十代前半ぐらいの美少女から授乳されていた。
よく分からないが、どうやら記憶を保ったまま転生してしまったらしい。
あ。乳を飲んでるのは自発的な行動じゃないよ?
気づいたらこの状態だっただけだよ?
いや、マジで。
「おお、おお。いい飲みっぷりじゃなあ。さすがは妾達の息子じゃ!」
俺の内心の動揺を余所に、飛び切りいい笑顔で言う美少女。
燃えるように赤い髪に、同じく炎のように赤い瞳。
ツーサイドアップに勝気な目と、どこかのアニメのヒロインみたいだ。
しかも、のじゃロリ。
そんな彼女の満面の笑みを見ていると、何故か無意識に喜びと安堵が込み上げてくる。
彼女の言葉通り、今世の母親だからだろう。
全く興奮しないのも、それが理由に違いない。
前世の倫理観から来る背徳感はヤバいが。
それはそれとして…………。
これが夢じゃなく本当に転生したのなら、俺は間違いなく死んだんだよな。
教え通り、ちゃんと後進を守ったんだから、両親は褒めてくれただろうか。
……いや、自分の命を守れなかったんだから怒られるか。
親より先に死ぬなんて、本当に申し訳ないことになってしまった。
孝行のしたい時分に親はなし、と言うけど、まさか俺自身が死んでできなくなるとは思わなかった。
親孝行どころか、最大の親不孝だ。
賽の河原に送られて責め苦を受けても不思議じゃない。
なのに何故、転生などしてしまったのだろう。
あるいは、償えない罪悪感を抱き続けることこそが俺への罰なのか。
そんな感じにしんみりとした気持ちになっていた俺だったが――。
「夜のお主にそっくりじゃ。のう、主よ」
「ああ。立派なロリコンになりそうだな」
聞こえてきた会話の余りに酷い内容に耳を疑った。
母親の言葉にも小一時間問い詰めたい部分があったけど、問題はもう一人(黒髪の男)の発言だ。
何故このタイミングでそんな単語が出てくる。
俺は確かに広義ではロリコンかもしれないが、狭義ではロリコンじゃない。
言うなれば人外ロリコンだ。
そこはいいとしても、生まれてすぐロリコン認定はいくら何でも酷くないか?
困惑の余り、切なさが木っ端微塵に吹っ飛んでしまったじゃないか。
とか思ってたら、ロリコン発言をした男が頭を撫でてくる。
「イサク。ママのおっぱいをたくさん飲んで大きくなるんだぞ」
愛情を示すように耳元に近づいてくる顔。
視界の中、見る者を魅了するような金色の瞳が目を引く。
ってか、よく見たら何だこの超イケメン。
どうも俺の父親っぽいが……って、つまり、この十代前半にしか見えない母親の夫?
それこそ、とんだロリコンじゃねえか!
これが元の世界なら「おまわりさんこの人です!」となりそうだ。
いや、もしかしたらイケメン無罪かもしれないけど。
あー、もう。訳が分からん。
そう内心で頭を抱えていると、体が満足したのか自然と母親の胸から顔が離れる。
可愛らしいちっぱいが見えた。
子供を生んでこれでは普段は断崖絶壁だろう。
俺は人外ロリならどちらでも行ける口だけど、やはり興奮はない。
……と言うか、何だか眠くなってきた。
「おお、待て待て。眠る前にゲップじゃ」
軽く揺すられて睡眠を妨害されながら、優しく背中を指先でトントンされた。
たまに掌で背骨に沿って下から上にさすられる。
しばらくすると、何かが喉を上っていくのを感じ――。
「げぷ」
勝手に空気の塊が口から出ていった。
何か物凄くスッキリした。眠気も強くなった。
「よしよし。いい子じゃな」
母親はこちらを覗き込んで満足そうに優しい笑顔を見せる。
それから彼女は抱き方を変え、寝易い体勢を作ってくれた。
緩やかに意識が眠りへと落ちていく。
「本当にお主によく似ておる」
頭に二人分の手の温もりを感じる。
謎の発言はともかくとして、今生の両親からの深い愛情を確かに実感する。
だからこそ、尚のこと前世で先立ってしまった不孝が悔やまれて――。
「お休み、イサク」
「いい夢を見るのじゃぞ。妾の愛しい息子よ」
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コメント
ノベルバユーザー602526
主人公がどうなるか楽しみです。あと表紙が可愛い!