妖精の魔法で俺にモテ期到来!?

I.G

マドンナの秘密 11

開いた口が塞がらないでいる駿に、
姫路は


「どうしたの?」


と尋ねてくる。


「い、いや! 何でもない!」


駿は姫路に不審に思われないように
必死に誤魔化す。
しかし次の瞬間、姫路がとんでも
ない質問をしてくる。


「ね、駿君。もしかして見えてる?」


「え......?」


姫路のその質問に駿は固まる。



ど、どういうことだ? 
見えてるってこの生物の
ことか?
てことは、姫路さんとこの生物が──


そう悟った次の瞬間



「ぐっ!!」


いきなり、姫路が駿を
押し倒して上に股がってくる。


「ひ、姫路さん!?」


「ターニャ! やっぱりこいつだわ!」


姫路は駿の声に耳を貸さず、その
浮いている生物に話しかける。


「ほ、本当にやるんですか......?」


青髪の見た目は女の子のようで、ほぼ
ファリーと同じ大きさの気弱そうな
生物が駿の元に近づいてくる。


「そうよ! 早くこいつに取り付いている
妖精を呼び出して!」


いつもの清楚な彼女はどこへやら。
今自分に股がっているのは
まるでヤンキー女だった。



「わ、わかりました。」



そう言って申し訳なさそうに
その生物は駿の額に座り


「失礼します。」


と、何やら虹色の煙のような
物を駿から取り出していく。


「ついでに記憶も消しておいてよ。」


「了解ですぅ。」


何がなんだかわからない駿は
必死に姫路を退けようとする。


「ちょっと! 大人しくしなさいよ!」


「や、止めろ!」


ファリー! 助けてくれ!


そう心の中で駿は叫んだ。


「待ちなさい! 君は何処の子だね!
勝手に学校に入ってきては駄目だよ!」


そのとき、階段から先生の声と


「離してなのだ! 僕には行かなきゃ
いけない場所があるのだ!」


ファリーの声がする。


「この声......」


駿はターニャと呼ばれたこの
生物が一瞬何か言ったような気がしたが、


「ファリー! ここだ! 助けてくれ!」


と大声で叫んだ!



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