妖精の魔法で俺にモテ期到来!?

I.G

妖精の魔法 7

そんな中、昨日ファリーが自分に
言ったことを駿は思い出す。


自分の好きな子が魔法で俺に惚れる。

そんな夢みたいなことを。


好きな人か......


駿はこれまで当然の如く
恋愛経験がなかった。
告白は愚か、人を好きになる
ことすら全くなかった。
だから、駿は自分に好きな
人などいないから大丈夫だと
自分に言い聞かせる。


しかし、実はいたのだ。
その好きな人とは、今まさに
クラスの中心で話している
姫路奈子だった。
では、駿がいつどのようなことで
奈子に恋をしたのかというと
それは駿には全く分からなかった。
気づいた時にはもうすでに彼女のことを
目で追ってしまう、そんな風に
なってしまっていた。
それも当然と言えば当然。
なぜなら、駿は今16才。
えげつないほど異性に興味が
ある、そんな時期だったから、
さほど異性と関わりのない駿にも
好きな人は自然と無自覚に出来て
しまった。
その対象となったのがクラス、いや
学校で一番美人な奈子だった。
それだけのことである。


「ファリー......変なことだけは
するなよ。」


駿はそう必死に呟きながら
心の不安を消していた。













二時間目  休み


二時間目の体育が終わり、クラスの
皆は教室に戻って制服に着替えている
頃、駿はと言うとちょうどさっきの
体育で使った道具を一人で
倉庫に閉まっている最中だった。


何故駿が一人でやっているのかと
言うと、ぼけぇとしてて
学校で一番めんどくさい体育教官の
先生の呼び止めに気づかず、無視を
してしまったため、その罰と
して今こうしている。


「ちっ、あんの糞やろう。
ふざけやがって。ただ返事しな
かっただけで──。まじ──。」


あまりにも汚い言葉を吐きつつ、
まあまあ真面目な駿は淡々と
道具を倉庫に閉まっていく。


「あれ? 駿君。」


すると、ドアの方から声がした。
駿は咄嗟に振り返ると、そこに
立っていたのは


「姫路さん!?」


駿が心を寄せているマドンナだった。

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