妖精の魔法で俺にモテ期到来!?

I.G

妖精の魔法 6

「そ、そんなのどうやって......」


「だから、今日使って見せた
魔法でなのだ。そうすれば、
たかしは僕が妖精だと
いうことを信じざるおえない。」


「い、いや。まてまて!
もうはっきり言うが妖精とか
そんなものこの世にはいないんだよ!
だから、お前がどんだけ魔法とやら
を使おうと俺のお前に対する、
謎の生命体という概念は変わんねぇし、
そもそも第一俺、お前の名前すら──」


「あ! そうだったのだ! 言う
の忘れてた! 僕の名前はファリー
なのだ!」


「......ファリー。」


「そうなのだ。これから
たかしを幸福に導く妖精の名を
よく覚えておくのだ。」


自信満々に言うファリーの
様子をただただ訝しげに
見るしか駿には出来なかった。











次の日


駿が眠りこけている朝の教室は
いつものように、様々な話題が
多方面から飛び交っていた。


「あ、おはよー。奈子ちゃん。」


「おはよ!」


「おはよー。」


だが、必ずある人の登場で
クラスの注目は一点に集まる。


「おはよう、皆。」


そう言って笑顔でクラスの
和に速攻で溶け込む者がいた。


名を姫路奈子(ひめじ なこ)
綺麗な黒髪のロングヘアーに
整った顔。
まるで天使のような甘い声に
身長もモデルのようにすらっと
している。
それに加えて成績優秀スポーツ万能。
さらには音楽的な才能も兼ね
備えており、どれをとっても
他者と引けをとらない。
正に完璧な学校のマドンナだった。


「奈子さんおはよう!」


だから、当然の如く彼女のまわりには
ハエのように男子がたかっていた。


「ちょっと男子うざいんだけどー!」


しかし、彼女は誰にでも優しく、
頼りになる存在であったため、
女子達にも絶大な人気があった。


「ねえねえ聞いたよ! 昨日また
アイドル事務所にスカウトされた
んでしょ!」


「うん。」


「え! マジで!? スゴッ!」


「で、どうだったの!」


「断ったよ。習い事とかあるし、
それに私なんかにアイドルなんて
勤まらないよ。」


「えーー、そんなことないよ!」


「そうそう! ぜってぇ俺、奈子ちゃんが
アイドルになったら俺が最初の
ファンになるわ!」


「ちょっと男子、勝手に会話に
入ってこないでよ!」


「は!? 別にいいだろ! 俺は
奈子ちゃんと話がしてぇんだよ!」


いつものように、クラスの
話題は彼女のことで持ちきりで、
クラスメイト全員が奈子一人を
囲って盛り上がっていた。


ただ、一人を除いては......



ちっ、うるせえな......昨日も全く
同じ話してたじゃねぇかよ。
もっと別の話しとけよ。
てか、寝させろ。



そう心の中でクラスの和に全く
溶け込めない駿という男が一人、
騒がしい教室で机に伏せていた。

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