真っ黒マントのうさぎさん
第5話
みゆきの反応に私は一瞬戸惑った。
「今なんて……?」
「だから、もうあんな気味の悪い男の事はやめなよって言ってんの。」
そして聞き直して余計に混乱した。
「なんで?あれだけからかったりして楽しそうに応援してくれてたじゃない。」
「いや、別に応援してたわけじゃ、っていうかいつまでも引きずるとか、ないわ!」
「はぁ?!何でそんなこと言われなきゃいけないわけ?!」
私たちがつい声を荒げると、店員のわざとらしい咳払いが耳に入ってきた。
それは、みゆきも同じなのかふぅっと息を吐いた。
「とにかく、もうあんな男やめて他探しなよ。」
「みゆき……。」
「もっといい奴いるかもしれないじゃん。そのチャンスが逃げてるかもしれないんだよ?」
「」
私が言葉を詰まらせるとみゆきは自分のグラスを見て顔をしかめた。
「サトに持ってきてもらうとろくなことにならないから私自分で取ってこよっかな。」
「……そうだね。」
私がうなずいたその時だった。
サトがズズズッと吸い切りの音を立てた。
「サト、きたな!らしくもない。」
みゆきが顔をほころばせると、サトはグラスから視線を外すとバーッとした目をして口を開いた。
「みゆ、何か知ってるんじゃないの?」
「はぁ?何を?」
「さやが知りたがってること。」
サトの一言にみゆきは頬を落として、目を細めた。
「何言ってんの?」
「さやもみゆきもうちの言ったこと聞いたからバチったんじゃん?なのにここで話し終わらすとかみゆきらしくもないな~って。」
「サト。」
そうだ!!サトはこういう時に仲介に立ってくれるめっちゃママ感ある子だった。
私が感動して名前を呼ぶと、サトはにこにこっとした。
でもその言葉で、火がついちゃったのかみゆきはサトを睨みつけた。
「みゆき?」
「あんたに何が分かんの?」
「」
サトはみゆきの顔を何も言わないままじっと見た。
その時、サトの顔がみゆきの平手でパシンッと払われた。
「みゆき何してんの!」
「何も知らないくせに適当なこと言わないでよ!!」
「みゆき「さや、大丈夫。」……サト。」
サトは顔を戻してからまたじっと見つめた。
「知らないよ~。でも~みゆきって、そんな適当なこと言う子じゃない。」
「私だってたまには適当なこと言うよ。」
「ううん、みゆきはこういう大事な時にはそーゆーことしないもん。うち知ってるもん。」
サトはそう言ってこそっとみゆきに何かを耳打ちした。
するとみゆきは真っ青な顔をして自分のミルクセーキを飲み干した。
「今なんて……?」
「だから、もうあんな気味の悪い男の事はやめなよって言ってんの。」
そして聞き直して余計に混乱した。
「なんで?あれだけからかったりして楽しそうに応援してくれてたじゃない。」
「いや、別に応援してたわけじゃ、っていうかいつまでも引きずるとか、ないわ!」
「はぁ?!何でそんなこと言われなきゃいけないわけ?!」
私たちがつい声を荒げると、店員のわざとらしい咳払いが耳に入ってきた。
それは、みゆきも同じなのかふぅっと息を吐いた。
「とにかく、もうあんな男やめて他探しなよ。」
「みゆき……。」
「もっといい奴いるかもしれないじゃん。そのチャンスが逃げてるかもしれないんだよ?」
「」
私が言葉を詰まらせるとみゆきは自分のグラスを見て顔をしかめた。
「サトに持ってきてもらうとろくなことにならないから私自分で取ってこよっかな。」
「……そうだね。」
私がうなずいたその時だった。
サトがズズズッと吸い切りの音を立てた。
「サト、きたな!らしくもない。」
みゆきが顔をほころばせると、サトはグラスから視線を外すとバーッとした目をして口を開いた。
「みゆ、何か知ってるんじゃないの?」
「はぁ?何を?」
「さやが知りたがってること。」
サトの一言にみゆきは頬を落として、目を細めた。
「何言ってんの?」
「さやもみゆきもうちの言ったこと聞いたからバチったんじゃん?なのにここで話し終わらすとかみゆきらしくもないな~って。」
「サト。」
そうだ!!サトはこういう時に仲介に立ってくれるめっちゃママ感ある子だった。
私が感動して名前を呼ぶと、サトはにこにこっとした。
でもその言葉で、火がついちゃったのかみゆきはサトを睨みつけた。
「みゆき?」
「あんたに何が分かんの?」
「」
サトはみゆきの顔を何も言わないままじっと見た。
その時、サトの顔がみゆきの平手でパシンッと払われた。
「みゆき何してんの!」
「何も知らないくせに適当なこと言わないでよ!!」
「みゆき「さや、大丈夫。」……サト。」
サトは顔を戻してからまたじっと見つめた。
「知らないよ~。でも~みゆきって、そんな適当なこと言う子じゃない。」
「私だってたまには適当なこと言うよ。」
「ううん、みゆきはこういう大事な時にはそーゆーことしないもん。うち知ってるもん。」
サトはそう言ってこそっとみゆきに何かを耳打ちした。
するとみゆきは真っ青な顔をして自分のミルクセーキを飲み干した。
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