真っ黒マントのうさぎさん
第1話
私はいろんな意味で高鳴る胸を抑えて、教室に入った。
そう、今日私は燈湖龍央に告白をする。
「おはよ!」
「おはようございます。昨日は楽しかったですね。」
あれ?昨日までタメ口だったのに、なんで今日は敬語になってんだろ…。
「もしかして…柄にもなく緊張してる?」
「フフ…そうかもしれませんね…。情けないものです。」
龍央も昨日楽しかったってことは…放課後の告白も…うまくいくよね!!
だいぶ強引だけど、思い切って声かけないと、普通に帰って終わりとかになりそうだし。
私は急かす心にそう言い訳をして、龍央に詰め寄った。
「ちょっと話したいことがあるんだ…放課後、あの空き教室に行かない?」
「…いいですよ。」
私はこの龍央が作った一瞬の間が意味することが分からないまま龍央と空き教室に向かった。
教室につくと、龍央は先に入ってすぐ近くの椅子に腰を下ろした。
「それで…話って何ですか?」
「あぁ…えっとね…。」
急かすってことは、龍央も何言われるかなんとなく分かっちゃってんのかも…。
遅い反応はダメだよね。
「私ね…龍央のこと好き。今更って思うかもだけど…。毎日一緒に帰ったり、勉強教えてもらったり…昨日は一緒に出掛けたのも楽しかった。すごく幸せだなって思った。」
私の言葉に、龍央は少し目を見開いたものの、すぐにやさしい微笑みに戻った。
「だから、これからもよろしく。「するわけないでしょ。」…え?」
でも帰ってきた言葉はあまりにも残酷で、向けられている微笑みはあまりに冷たいものを意味していた。
唖然とする私を尻目に、龍央は面倒くさそうに立ち上がった。
「何だ…あなたは簡単に絆されないと思ったから告白したのに、残念です。」
「・・・何言ってるの?」
「ちょっとしたお遊びですよ。あなたが僕に惚れたらゲームオーバー…てね。」
は!?
「だって龍央が告白してきてくれて…それで「まさかあなたに本気で告白したと思ってるんですか?」…え?」
「あなたのようなチャラチャラした女、僕が好きになるわけないでしょ。」
「」
どうしよう…声が出ない。
「こんなに簡単に終わるんだったらもっとゆっくりアプローチすればよかった。つまらないですね。」
なのに、龍央は、まだ淡々とした口調で言葉を続けている。
「挙句だんまりですか…。はぁ…。もっと僕を楽しませてくださいよ。」
そう言い捨てると、龍央は呆れたのか両手を降参の仕草をとって教室を出て行ってしまった。
私はしばらくその場から動く気になれないまま、辛うじて机に突っ伏した。
何それ…分かんないよ…。
そう、今日私は燈湖龍央に告白をする。
「おはよ!」
「おはようございます。昨日は楽しかったですね。」
あれ?昨日までタメ口だったのに、なんで今日は敬語になってんだろ…。
「もしかして…柄にもなく緊張してる?」
「フフ…そうかもしれませんね…。情けないものです。」
龍央も昨日楽しかったってことは…放課後の告白も…うまくいくよね!!
だいぶ強引だけど、思い切って声かけないと、普通に帰って終わりとかになりそうだし。
私は急かす心にそう言い訳をして、龍央に詰め寄った。
「ちょっと話したいことがあるんだ…放課後、あの空き教室に行かない?」
「…いいですよ。」
私はこの龍央が作った一瞬の間が意味することが分からないまま龍央と空き教室に向かった。
教室につくと、龍央は先に入ってすぐ近くの椅子に腰を下ろした。
「それで…話って何ですか?」
「あぁ…えっとね…。」
急かすってことは、龍央も何言われるかなんとなく分かっちゃってんのかも…。
遅い反応はダメだよね。
「私ね…龍央のこと好き。今更って思うかもだけど…。毎日一緒に帰ったり、勉強教えてもらったり…昨日は一緒に出掛けたのも楽しかった。すごく幸せだなって思った。」
私の言葉に、龍央は少し目を見開いたものの、すぐにやさしい微笑みに戻った。
「だから、これからもよろしく。「するわけないでしょ。」…え?」
でも帰ってきた言葉はあまりにも残酷で、向けられている微笑みはあまりに冷たいものを意味していた。
唖然とする私を尻目に、龍央は面倒くさそうに立ち上がった。
「何だ…あなたは簡単に絆されないと思ったから告白したのに、残念です。」
「・・・何言ってるの?」
「ちょっとしたお遊びですよ。あなたが僕に惚れたらゲームオーバー…てね。」
は!?
「だって龍央が告白してきてくれて…それで「まさかあなたに本気で告白したと思ってるんですか?」…え?」
「あなたのようなチャラチャラした女、僕が好きになるわけないでしょ。」
「」
どうしよう…声が出ない。
「こんなに簡単に終わるんだったらもっとゆっくりアプローチすればよかった。つまらないですね。」
なのに、龍央は、まだ淡々とした口調で言葉を続けている。
「挙句だんまりですか…。はぁ…。もっと僕を楽しませてくださいよ。」
そう言い捨てると、龍央は呆れたのか両手を降参の仕草をとって教室を出て行ってしまった。
私はしばらくその場から動く気になれないまま、辛うじて机に突っ伏した。
何それ…分かんないよ…。
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