真っ黒マントのうさぎさん
第2話
しばらく歩くと…いつも通る大橋(ってあいつが言ってた。)が見えてくる。
……あいつが言ってたこと……聞いておいたほうがいいかな……。
"大橋は通らない方がいいですよ。"
普段は気にも留めないあいつの小さな声が頭に響く……。
……って何で私が聞かなきゃいけないのさ。
わざわざ別な所通ったりしたら遠回りだしっ!!
私は普段の道を選んだ。
ちょうど橋の真下くらいまで来た…んだけど…。私は異変に気がつき始めていた。
……いつもたむろしているはずの不良の塊がいない……。
……偶然だよね……?
……そうだよ、今日はいないってだけ……多分……。いや、ぜったいっ!!
私は不安を押し殺して早歩きでその場を立ち去ろうとした……その時ッ!!
「ングッ!!」
「ククッ、大人しくしようねぇ。」
「ッ!!!??」
これって……死亡フラグ……ッ⁉
私は必死に逃げようと体を動かした。
…でもこんな大柄の男たち……適うわけない……ッどころか、体に力が入ってないみたい……まったくびくともしてくれないッ!!
「イヤッ!! やめてッ!!」
「ハッ、そんな声で言われてもやめるわけねぇだろーがッ!」
無情な声とともに左のほっぺに激痛が走った。
そして力なく私の体は地面に叩きつけられてしまった。
あわてて体を起こそうとしても、一人の男が私の体を跨いで動きを止めてしまった。
「お願ッ、離してっ!!」
「もう黙れよ。」
「ッ――!?」
私を跨いでいた男は私のくびに手をかけた。
そして容赦なく私の首を絞め始めた。
「死なれても困るけど…、動けなくなったのを構うってのもありかもなぁ…。」
「ッ!?」
そういうと男は手を少し緩めた。
私はいまだと思って体を動か……っせない……?
体全体がしびれて、うまく動かせない……。
それに頭がボーっとして……どうすればいいかも……分かんなくなってきた……。
「ククッ、このくらい弱めればやれるんじゃね?」
男たちの笑い声が頭にがんがんと響く。
……私……こんな形で奪われるのか……。
私は力なく目を閉じた。
「お~い!! そこの女!!」
橋の上かな……男子の声が聞こえる……。
「そこのケバい女!! お前のことだよ!!」
ケバい……?
確かに化粧してるけど……
私は恐る恐る目を開けた。
すると橋の上……私の真上の所に黒いフードの……多分男の子が見下ろしていた。
……見えてる目が金色に光って見えて、私は見入ってしまった。
「んあ? 何だお前。」
「お前らに聞いてないんだよ、おっさん。」
「……んだと?」
男たちが切れ始めてやっと、今のこの声は私たちに向けられている声だと分かった。
「あんたさぁ、今の状況、助けてほしい?」
「……?」
その男の子は私の目をちょっと小馬鹿にした顔で見下ろしてグイッと口角を上げた。
「何だよ、俺らすごく楽しんでるぜ?」
「……俺は女にきいてんの。話しかけんなよ駄犬ども。」
「おい、てめぇ……高い所にいるからって調子こいてんじ「ねぇ、助けてほしい?」ッ人の話遮ってんじゃねぇぞこら!!」
私はその言葉にとっさにうまく出てこない声を必死に荒げた。
「た、助けてッ……お願い……です。」
「ッてめぇ、まだ生きてやがったのかッ!!」
「ッ!?」
やばい……本当に今度こそやられちゃう……ッ。
「ちょっと待ってな~。」
男の怒号の中に、やわらかい口調が聞こえて、私は少しだけ安心していた。
すると、その男の子は橋の手すりに上ると……ッ
ピョ~ンと聞こえてくるようなくらいに軽く飛び降りた。
……え?あそこからここって……何mだったっけ。
「はい、助けに来たよ。」
そういうとその男の子は、私の寝かせられているところにカツカツと近づいてきた。
「てめぇ、邪魔してんじゃねぇっ!!!」
その時、背後から雄たけびを上げながら、仲間の一人が飛びかかってきた。
「危なッ……」
私は思わず目を閉じた。
「「うるさいな。」ぐはぁあッ!!」
その男の拳はひらりと交わされて、フードの男の子の振り向きざまの蹴りに倒れこんだ。
「てんめぇ……よくもやってくれたなッ!!」
倒れた男のおかげで、私の上にまたがっていた男はあっという間にフードの男の子に殴り掛かっていった。
よく見ると、男の背後にはぞろぞろと男たちが動いていた。
私、…こんなにいる中でいろいろやられそうだったってこと……だよね……。
……意識が戻ってきたら……震えが止まらなくなってきた……。
そして私は、現状をただ見渡すしかできなかった。
……あいつが言ってたこと……聞いておいたほうがいいかな……。
"大橋は通らない方がいいですよ。"
普段は気にも留めないあいつの小さな声が頭に響く……。
……って何で私が聞かなきゃいけないのさ。
わざわざ別な所通ったりしたら遠回りだしっ!!
私は普段の道を選んだ。
ちょうど橋の真下くらいまで来た…んだけど…。私は異変に気がつき始めていた。
……いつもたむろしているはずの不良の塊がいない……。
……偶然だよね……?
……そうだよ、今日はいないってだけ……多分……。いや、ぜったいっ!!
私は不安を押し殺して早歩きでその場を立ち去ろうとした……その時ッ!!
「ングッ!!」
「ククッ、大人しくしようねぇ。」
「ッ!!!??」
これって……死亡フラグ……ッ⁉
私は必死に逃げようと体を動かした。
…でもこんな大柄の男たち……適うわけない……ッどころか、体に力が入ってないみたい……まったくびくともしてくれないッ!!
「イヤッ!! やめてッ!!」
「ハッ、そんな声で言われてもやめるわけねぇだろーがッ!」
無情な声とともに左のほっぺに激痛が走った。
そして力なく私の体は地面に叩きつけられてしまった。
あわてて体を起こそうとしても、一人の男が私の体を跨いで動きを止めてしまった。
「お願ッ、離してっ!!」
「もう黙れよ。」
「ッ――!?」
私を跨いでいた男は私のくびに手をかけた。
そして容赦なく私の首を絞め始めた。
「死なれても困るけど…、動けなくなったのを構うってのもありかもなぁ…。」
「ッ!?」
そういうと男は手を少し緩めた。
私はいまだと思って体を動か……っせない……?
体全体がしびれて、うまく動かせない……。
それに頭がボーっとして……どうすればいいかも……分かんなくなってきた……。
「ククッ、このくらい弱めればやれるんじゃね?」
男たちの笑い声が頭にがんがんと響く。
……私……こんな形で奪われるのか……。
私は力なく目を閉じた。
「お~い!! そこの女!!」
橋の上かな……男子の声が聞こえる……。
「そこのケバい女!! お前のことだよ!!」
ケバい……?
確かに化粧してるけど……
私は恐る恐る目を開けた。
すると橋の上……私の真上の所に黒いフードの……多分男の子が見下ろしていた。
……見えてる目が金色に光って見えて、私は見入ってしまった。
「んあ? 何だお前。」
「お前らに聞いてないんだよ、おっさん。」
「……んだと?」
男たちが切れ始めてやっと、今のこの声は私たちに向けられている声だと分かった。
「あんたさぁ、今の状況、助けてほしい?」
「……?」
その男の子は私の目をちょっと小馬鹿にした顔で見下ろしてグイッと口角を上げた。
「何だよ、俺らすごく楽しんでるぜ?」
「……俺は女にきいてんの。話しかけんなよ駄犬ども。」
「おい、てめぇ……高い所にいるからって調子こいてんじ「ねぇ、助けてほしい?」ッ人の話遮ってんじゃねぇぞこら!!」
私はその言葉にとっさにうまく出てこない声を必死に荒げた。
「た、助けてッ……お願い……です。」
「ッてめぇ、まだ生きてやがったのかッ!!」
「ッ!?」
やばい……本当に今度こそやられちゃう……ッ。
「ちょっと待ってな~。」
男の怒号の中に、やわらかい口調が聞こえて、私は少しだけ安心していた。
すると、その男の子は橋の手すりに上ると……ッ
ピョ~ンと聞こえてくるようなくらいに軽く飛び降りた。
……え?あそこからここって……何mだったっけ。
「はい、助けに来たよ。」
そういうとその男の子は、私の寝かせられているところにカツカツと近づいてきた。
「てめぇ、邪魔してんじゃねぇっ!!!」
その時、背後から雄たけびを上げながら、仲間の一人が飛びかかってきた。
「危なッ……」
私は思わず目を閉じた。
「「うるさいな。」ぐはぁあッ!!」
その男の拳はひらりと交わされて、フードの男の子の振り向きざまの蹴りに倒れこんだ。
「てんめぇ……よくもやってくれたなッ!!」
倒れた男のおかげで、私の上にまたがっていた男はあっという間にフードの男の子に殴り掛かっていった。
よく見ると、男の背後にはぞろぞろと男たちが動いていた。
私、…こんなにいる中でいろいろやられそうだったってこと……だよね……。
……意識が戻ってきたら……震えが止まらなくなってきた……。
そして私は、現状をただ見渡すしかできなかった。
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