投票時間

いよいよ投票の時間なんだが、どう動くべきかわからないままでいた。

「わたしから行くわ。わたしの役者は【呪殺者】よ。私を通報すれば【役者】全員を道連れにすることができるわ」

呪殺者（じゅさつしゃ）か凄くいい役者ではあるが自分自信が通報されてしまうのに。
自己犠牲を払ってでも褒美が欲しかったんであろうか。

結果は西蓮寺に通報の票が集まった。

「よかった、これで私の勝ちね。」

「俺達、通報できたんだな！【内通者】を」

グループは凄く喜んでいた。
俺含め、なんならクラス全員が喜んでいた。
きっと【内通者】を見つけ出したか
あるいは西蓮寺みたいなやり方をしたのであろう。

「では結果を発表する。」

こんなゲームなんの意味があったのか
よくわからないがこれからの高校生活に
何か意味があったのだろうか、この時にはまだわかってもいなかった。