異世界バトスポッ!

司時 緋水銀

にじゅったま!



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それから私達は王様達との食事会をした。
凄い長いテーブルに見た事もない豪勢な食事が所狭しと並んでた!
それに凄く美味しかった!
何か一品一品説明を受けたけどよくわからなかったよ!でも美味しかった!


食事の場は和気あいあいといった感じで王様達は威厳とかを一切感じさせないでフランクに接してくれたよ!
王子様は凄い落ち込んでて…気まずかったけど…
でも王様と女王様とは仲良くなれたよ!
王様はリーフさん、女王様はメイレーさんって言うんだって!
王室には女の子が産まれなかったとか言ってて…リーフさんとメイレーさんは私の事を娘のようとか言ってパパとママって呼んでって言ってたけど遠慮したよ!
…まさか二人共…王子様と結婚させるのを諦めてないわけじゃないよね……?
でもメイレーさんとは今度城下にお忍びで一緒にお買い物に行く事になったよ!
お母さんともよく言ったけどほとんどが私のワガママでスポーツショップになっちゃってたからなぁ…帰ったら服とか一緒に見に行こう!


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<客室>


「どう?いい人達でしょ?この国の王族は…」
「うん、もっと緊張するかと思ってたよ」


私達はまた凄く綺麗なお部屋…まるでVIPルームみたいなお部屋に案内されたよ!
今日は難しい話は抜きにしてここでゆっくり休んでって!
試合が終わったばかりだし積もるこれからの話は後日改めてって王族の人達も気を使ってくれたんだと思う。


「でも……本当に王族の人達にご相談しなくて宜しいのですか?おたまさんの事…」


そう、王様達には地球の事は打ち明けていない。
出身とか聞かれたけど…それはミュリお姉さんとフウちゃんが上手く誤魔化してくれた。


「今はまだやめておいた方が良いわ、あの人達を信用してないわけじゃないけど……人の口に魔法はたてられないってね。兵士達に聞き耳を立てられる可能性もゼロじゃない…もしこの話が広まったら…おたまが好奇の目に晒されたり……もっと悪ければ何かに利用される可能性もある。わたくし達4人で何とかしましょう」


うーん、宇宙人が地球で見つかったら解剖されちゃうかもしれないみたいな話かな…?
確かに、そんな事になったらちょっと嫌だなぁ…。


「だけどそれじゃあ人に聞く時はどうすればいいにゃ?」
「おたまの話だと悟られないようにすれば平気よ、決しておたまの名前は出さないようにしてね。おたまは何か聞かれたら適当に誤魔化すのよ?」


難しいなぁ…でもみんながこうして協力してくれるんだからやるしかないよ!


「アイスクラッシュヘヴンの本シーズンまではまだ時間がある、練習は少し休みにして早速明日からチキュウの事を調べてみましょう」


本シーズン?
そういえば実況の天使さんがさっきの試合は前哨戦って言ってたけど………大きな大会でもあるのかな?


「そういえばおたまはまだこの世界のスポーツについて何も知らなかったわね、とりあえず今日はもう休んで…明日にでも城下を案内しながら説明するわ」
「うん、お願いするよ」
「ごめんなさい…わたしは教会でのお仕事がありますので…終わったら顔を出します」


ミーちゃんが申し訳なさそうに言った。
え?スポーツ選手もやってて他にお仕事もしてるの?


「はい、元々は神官ですので…ミュリフォーリアさんに誘われてからスポーツをするようになったんですよ」
「私もそうだ、スポーツ選手でも他に職を持っているやつがほとんどだぞ。支援金が多い国では選手一本でやっていけるやつもいるだろうが……我が国ではそうもいくまい」


そうかぁ……皆色々事情があるんだよね。
それにこの国は弱者国とか言われてたし……もしかしたらお給料が少ないのかな?


「そういう事だにゃ、『スポーツ世界連盟』って組織があってスポーツに関して国への支援金はそこから払われるにゃ。観客の動員数や興行収入、それから貴族の出資や賭け事を大々的に行う事で賄ってるんにゃけど…当然強豪国の試合には人が沢山動くからその国には莫大なお金が支払われるにゃ」
「公式試合で勝つ事でもそれらは支払われます、ですから弱い国はいつまでも設備や道具が整わず…選手も集まらないなんていう負の連鎖も起こっていたりするんです…」
「ウチもそうなるところだったけどにゃ、おたまのおかげで何とか首の皮一枚繋がったって感じだにゃ」


「ミーちゃんが言ってた国を救ってくれたっていうのは…?」
「今、世界は【スポーツ時代】と言っても過言ではないくらい…球技人口は増え続けているんです。世相の中心といってもいいかも知れません、それほどまでに皆球技に傾倒しています。最早…国の財源の半分近くを占めるくらいに…」
「???むずかしいよー…」
「つまりだにゃ、スポーツが強い国は勝ってどんどんお金持ちになってそうじゃない国は負けて貧乏って事だにゃ。そうするとどうなるかわかるかにゃ?国が貧乏になり、商品や課税や輸出入のレートが上がり、その国に更に貧困が広がるという連鎖が起こってしまうにゃ。今、この国には住む場所すらにゃい人が増え続けているにゃよ」


そんな大問題なの!?
スポーツが世界の中心…楽しそうなのに裏ではそんな事が起こってしまうんだ…。


「今、世界には62の国がありますが…全てのスポーツを合わせたわたし達の国の配当総合ランキングは55位です。スポーツ以外での面で国の皆様が頑張ってくださっていますが…やはり試合での配当金があるとないとでは大違いなんです……それなのに…わたし達は全然勝てませんでした……これ以上負ければ最早…国として財政破綻するほどに…ですから試合で勝利できて良かった…あなたのおかげなんです」


そんなに大変な事情があったんだ……。
良かったぁ、試合前にそれを聞かないで……そうしたらプレッシャーの嵐だったよ!


「今やスポーツを中心に世界は回っている、嘆かわしい事だがな。戦争をして一番強い国が覇を握る…それでいいものを」


危険思想だよ!?
本当にフウちゃんは戦いしか興味がないんだなぁ。


「こら、話は今度にしてもう寝なさい。灯り消すわよ?おたまとニャンコは遅くまで寝てちゃダメよ?お買い物もしなきゃいけないんだからね」
「「はーい(にゃ)」」


そして私は異世界での一日目を終えた。
色々不安もあるけど……みんながいてくれるからもう大丈夫!
明日はショッピングを楽しもう!
あ、地球への帰り方もちゃんと調べるよ!
楽しみだなぁ、異世界の街ってどんなんだろう?
スポーツショップはあるかな?
おやすみなさい。











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