異世界バトスポッ!

司時 緋水銀

さんたまっ!

チーム『アースリンドウ連邦国』スターティングメンバー
☆キャプテン『絶氷の魔女』【アイスマリア】(属性 氷)
・【カタリール】(属性 重力) 
・【アルム・ド・ロンド】(属性 空間)
・【シルファニア】(属性 風)
・【アイギール】(属性 防御)


チーム『ボールアイ王国』スターティングメンバー
☆キャプテン『氷の魔術師』【ミュリフォーリア】(属性 氷)
・【フウジン】(属性 風)
・【ミィシャン】(属性 回復)
・【ニャンコ】(属性 防御)
・【愛野たま】(属性 ???)


「さぁー!スターティングメンバーの発表だけどっ……おや?聞いた事のない選手がいるよっ?エンジェリア、この名前の子知ってる?」
「アイノタマ……ううん、聞いた事ない。別種目でも。…助っ人?」
「基本その国に属する登録者しか出場はできないけど一枠は【自由枠】で使えるからねっ!何処かから引っ張ってきたのかなっ!?これは楽しみになってきたねっ!」
「うん、『アースリンドウ』はいつものフルメンバーだから『ボールアイ』がこの差を埋めるためにはこの未知の選手にかかってるかも」
「オッズはいつも通り!9:1でアースリンドウ優勢!果たして助っ人参入でこの差を縮められるかぁーっ!?ではではっ!メンバー入場だあっーー!!まずはアースリンドウ連邦国からっ!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………


ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!


「ふふふっ、ご覧なさいな。我等の優美な美技を見にまたもやこれだけの人が集まっているわぁっ!皆様っ!今日も我等の舞に酔いしれてくださいませぇっ!」


キャーッ!アイスマリアさまぁぁぁぁっ!!!


「マリア、ちょっとはしゃぎすぎですよ」
「良いではないか、相手方ホームでの戦い。観客を惹き入れるのは戦略として正しい」
「だよねっ!まぁでもそんな事しなくてもこんな弱小チームに負けるわけないけどねっ!みゃはははっ!」
「おいっシルフィーの悪い癖が出たよ、どんな相手でも気ぃ抜くんじゃねぇ」




「いやぁメンバー全員が魔女に接点のある、まさに『氷上の魔女達』の呼び名に相応しい異能チーム!あ、といっても良い魔女なのでご安心を。今シーズンこそ『アイスクラッシュヘブン』ナンバーワンの座に輝けるのか!?ではではっ!続きましてボールアイ王国入場ですっ!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!!


ワァァァァァァァッ…!


「会場の皆様、お集まり頂きありがとう。全力でプレーするから今日は楽しんでいってくださ
「わわわぁぁっ!?滑るっ!?」


ドスゥゥゥンッ!


ざわざわ…


「お、おたまさんっ!大丈夫ですかっ!?」


入場したとたんに氷で滑って盛大に尻もちをつく私。
ミィシャンちゃん、愛称ミーちゃん(私命名)が私に駆け寄って起こしあげてくれる。


「う、うん…ありがとう…」


助け起こしてもらってようやくヨロヨロと私は立ち上がる。
サッカーの試合やっててよかった…スパイクはいたままだったから辛うじて立てたよ…
運動靴だったら絶対無理だったよ!
そもそも氷上でスケート靴以外で試合するなんて無茶だったよ!
でもみんなはスケート靴じゃなさそうだし…


「みんなはどうしてそんな平気なの…?」
「皆この球技をやるためにサブ属性に氷を選択してるんです、それで氷の加護の力で立てているんですよ」


意味がわからないよ?
サブさんの力で立っている……?サブさんって誰なの!?


「すっかり失念してたわ…ごめんなさい。おたまは氷の加護を受けていなかったのね…【絶対零度の精霊王…魔狼フェンリル。一時だけこの者に精霊の加護をお与え下さい…】」


パァァァァァァッ…
ミュリお姉さんが呪文みたいのを唱えると…わ、なんか水色の光に包まれたよ!私!綺麗!


「これで試合中は大丈夫よ、いくらか氷に耐性もついたわ」


くすくすくす……


そんな事をしているとどこからか笑い声が聞こえる。
ふと上を見上げると相手チームのキャプテンらしき人が私達の真上に浮いていた、すごい!宙に浮いてる!
そのまま私達の目の前にスーッと降りてきた。


「あらあら~ミュリフォーリア。氷の加護も持たない者をチームに入れるなんてどういうつもりかしら?これで貴女はその子の加護を維持し続けなければいけない、我等相手に嘗めたまねをしてくれるわね?」
「…そんなつもりはないわよ、ただ貴女達に勝つ奇跡を起こすためには未知数に賭けるくらいの事をしないといけないからね」
「…それがその子だとでも言いたいの?安心しなさい、そんな事は絶対に起こらないから。貴女達は我等の単なる踏み台…勝とうとする事自体が烏滸がましいわ」
「……勝負に絶対はないわよ、あたし達も何もしてなかったわけじゃない。あまり油断しない事ね」


ミュリお姉さんが少し険しい顔つきをする。
フウちゃん(フウジン)なんか今にも剣で斬りかかりそうだよ!


でも魔法ってすごい!
光に包まれた途端、氷に楽に立てるようになったよ!
スパイクでも滑れるかな?
少し動いてみよう!


ギュンッ!!!
「うわぁっ!?」


前に滑ろうとしたら凄い勢いで滑っちゃった!
氷の加護ってやつの力!?
やばいよ!相手チームのキャプテンさんにぶつかっ……!!
「なっ!?」


どーーんっ!!!


「「「おたまっ(さんっ)!!?」」」
「「「マリアッ(さんっ)!!?」」」




「い……いたた……」


やってしまった……相手キャプテンさんに思いきりぶつかっちゃったよ……謝らないと…。
どうやら私は相手キャプテンさんに覆い被さって二人共倒れているらしい。
早く起き上がらないと…


「んん……っ」
「ご、ごめんなさい…す、すぐどきますからっ!」バッ!
「な…なめた真似してくれるじゃない……宣戦布告のつもりかしら………っ!?」
「い、いやそんなつもりじゃ…………………あっ!?」
「?」


ざわざわ……ざわざわ……どよどよ…


会場が一斉にざわめきつく。
それは私が滑って相手キャプテンにぶつかっちゃった事が原因ではなかった、いや、厳密に言えばそれが原因なんだけど……


ぶつかった衝撃で倒れこんだ相手キャプテンさんの…着ているローブみたいな服が思いきりめくれて……


下着が露出してしまった。
かわいい何かの生き物がプリントしてある水色の…パンツが…。


「いっ……!?いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!??」


「おーっと!?華麗で優雅なイメージのあった『絶氷の魔女』の下着はどうやら魔物のスライムだぁーーっ!スライムおパンツだー!」
「これは意外、プレーでは完璧さを誇り恐怖さえ与える絶氷がかわいいもの好きだったとは。でもギャップがあってこれはこれでいいかも」


実況と解説の二人がおパンツの説明をする。
あわわわわわ……どうしよう!


ざわざわ…ざわざわ…
ア、アイスマリア様のイメージが…… …えー、いがーい………
ちょっとげんめつー………… ぼ、ぼくはファンになったブヒィ!!




「………………」プルプルプルプル…


まずいよ!
相手キャプテンさんすごいこっち睨んでるよっ!!
あ…謝らなきゃ……


ガシッ


「よくやった、おたま。さぁ整列しに行くぞ」
「え!?フウちゃん!?ちょっと待っ…!引っ張らないで!」


試合前整列のフィールド中央にフウちゃんに無理矢理引っ張られていくよ!
まだ謝ってないのに!
めちゃめちゃ睨まれてるよ!…それはそうだよね…どうしよう…




「……ぜ、絶対に許さないわ…あの女っ…!!殺してやるっ…!」




両チーム整列!!互いに礼!!


いよいよ始まるよ……私にとって初めての…球との触れ合いが!!













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