転生したら天使に職業を選べと言われたので全部選んだら大変なことになりました
第一章 三十二話 魔人が街に襲撃して来ました。(2)
シェスタがここまでありえないと言うのだから俺の魔力はかなり多いみたいだ。
最初はまあまあ多い程度なのかと思っていたが、これは職業が多いことによるイレギュラーの内の一つと考えるのが自然だな。
さて。
あの魔物達全てに80万以上の魔力の攻撃を叩き込めばいいわけなのだが、恐らく遠くの草原が魔物の海になるだろう。
俺が撃たなきゃいけないのは、そんな量の魔物達全てに当たる魔法であり、その消費MPが80万を超えている魔法ということだ。
計算上あの天滅でも攻撃が通らない魔物達があの数いるという事になる。
天滅の威力は他の魔法と比べものにならないくらい強いようだからもしかすると天滅ならば攻撃が入るのかもしれないが、問題は範囲の広さだ。
先程魔物達を見た時の目分量としては半径数百メートル以上の攻撃範囲が必要になるだろう。
天滅や火炎弾などの今までしてきた攻撃とは比べものにならない範囲だな。
「見て!!霧が治まったよ!!」
エッシェルが言う。
「本当か」
エッシェルが指差す方向を見る。
そこには、俺が予想した通りの魔物の海が広がっていた。
「もしかしたらあれ5000体以上いるんじゃないのか?」
正直あそこまで大量なものを数えたことがないから分からないが、それくらいいてもおかしくない量だ。
「本当ね……世界の終わりだわ……」
シェスタが魔物の群れを他人事のような目で見ている。
諦めるのはまだ早いぞ。
「わー、すごい数だー」
シエラが焦点が合ってないような目で魔物の群れを眺めている。
お前も諦めるなよ。勇者だろ。
「あんな数の魔物見たの久しぶりだよー!!」
エッシェルは何やら楽しそうな声で言っている。
どうした。あれは全部敵だぞ。
三人の状態から察するに、恐らくこの魔物達は全ての職業を持っている俺くらいにしか止められないだろう。
あの魔物を倒すには圧倒的な魔力をぶつけて霧ごと消しとばすしかないようだからな。
まったくあの天使、滅ぶ寸前の世界に送るなよ。
とりあえず、まずは条件を満たす魔法を探さなくてはな。
魔法やスキルが頭の中に浮かばせるには、どうも具体的なイメージをある程度持たなければならないらしい。
あの量の魔物を吹き飛ばせる超広範囲魔法……
意識を頭の中に集中させる。
ー ー
……ダメか。
正直そんな魔法想像もつかなかったから当然か。
魔法の効果をイメージ出来ない場合はどのように考えればいいのだろう。
魔法の属性などの特徴や魔法名などを考えるのか?
魔法名は無理だから属性を加味して考えるか。
確かエッシェルが火属性が攻撃特化と言っていた気がするから、
あの量の魔物を吹き飛ばせる、火属性の超広範囲魔法……
再び集中する。
ー ー
またダメか。
属性だけでは大した具体性を生まないのか?
それとも火属性にそんな魔法はないのか?
いや、天滅が頭の中に浮かんだときは、範囲指定と威力指定だけだったな。
だとすると火属性にそのような魔法がないのか?
火属性が一番強い魔法らしいし、火属性にその威力の魔法がなかったら詰むんだが。
仕方ない、もう少し別の方向から考えてみるか。
まず魔法の強さについてだ。
前シェスタが言っていたことによると、魔術階位に比例して魔法の威力が上がるらしい。
そして、その魔術階位は呪文の長さによって決まるという。
つまり強い魔法を撃つには長い呪文が必要となる。
ということは指定条件に長い呪文を加味すればいいのか?
……いや、それでは根本的な問題が解決しない。
ここで一番の問題となるのが、"火属性に条件を満たす魔法がない"ということだ。
……ん?待てよ。
もしかすると火属性がもっとも強いというのは六属性での間のみ・・・・・・・・なんじゃないのか?
この世界では一般的に属性といえば、火・水・風・土・光・闇の六種類ということになっている。
ならば空間属性や時間属性などの特殊な属性は火属性以上の火力を持っていてもおかしくないのではないか?
伝説の魔法と呼ばれるくらいなのだから、それなりの強さがあってもいいはずだ。
だが空間属性と時間属性に関しては攻撃魔法のイメージが難しすぎる。
空間属性の攻撃としては空間を歪ませるとか斬るとかのイメージがあるが、広範囲ではないだろう。
時間属性に関しては攻撃魔法として直接使うには無理がある気がする。
それでは空間属性と時間属性を使うのは難しいし、リスクが大きすぎる。
ならば空間属性と時間属性以外で何かないか……?
…………!!!!
あった。
属性が六属性と異なる、高威力の魔法。
"古代魔法"。
確か古代魔法は呪文が長く、かなりの威力が出るらしい。
そして俺が持つ属性の中には、6つの古代魔法という文字がついた属性がある。
……ということは。
"火属性"と一番近そうな"古代熱属性"を使えばいいのではないか?
あの魔物達を吹き飛ばせる古代熱属性の超広範囲、高威力の古代魔法……
俺は再び意識を集中する。
ー始原の魔術師・古代ノ瞋恚しんい MP消費:1200000ー
ーーあった!!!
皆さんこんにちは(こんばんは)、神王です誤字脱字がありましたら、いってください。あと、お気に入りとハートをよろしくお願いします。これからも転生したら天使に職業を選べと言われたので全部選んだら大変なことになりましたをよろしくお願いします
最初はまあまあ多い程度なのかと思っていたが、これは職業が多いことによるイレギュラーの内の一つと考えるのが自然だな。
さて。
あの魔物達全てに80万以上の魔力の攻撃を叩き込めばいいわけなのだが、恐らく遠くの草原が魔物の海になるだろう。
俺が撃たなきゃいけないのは、そんな量の魔物達全てに当たる魔法であり、その消費MPが80万を超えている魔法ということだ。
計算上あの天滅でも攻撃が通らない魔物達があの数いるという事になる。
天滅の威力は他の魔法と比べものにならないくらい強いようだからもしかすると天滅ならば攻撃が入るのかもしれないが、問題は範囲の広さだ。
先程魔物達を見た時の目分量としては半径数百メートル以上の攻撃範囲が必要になるだろう。
天滅や火炎弾などの今までしてきた攻撃とは比べものにならない範囲だな。
「見て!!霧が治まったよ!!」
エッシェルが言う。
「本当か」
エッシェルが指差す方向を見る。
そこには、俺が予想した通りの魔物の海が広がっていた。
「もしかしたらあれ5000体以上いるんじゃないのか?」
正直あそこまで大量なものを数えたことがないから分からないが、それくらいいてもおかしくない量だ。
「本当ね……世界の終わりだわ……」
シェスタが魔物の群れを他人事のような目で見ている。
諦めるのはまだ早いぞ。
「わー、すごい数だー」
シエラが焦点が合ってないような目で魔物の群れを眺めている。
お前も諦めるなよ。勇者だろ。
「あんな数の魔物見たの久しぶりだよー!!」
エッシェルは何やら楽しそうな声で言っている。
どうした。あれは全部敵だぞ。
三人の状態から察するに、恐らくこの魔物達は全ての職業を持っている俺くらいにしか止められないだろう。
あの魔物を倒すには圧倒的な魔力をぶつけて霧ごと消しとばすしかないようだからな。
まったくあの天使、滅ぶ寸前の世界に送るなよ。
とりあえず、まずは条件を満たす魔法を探さなくてはな。
魔法やスキルが頭の中に浮かばせるには、どうも具体的なイメージをある程度持たなければならないらしい。
あの量の魔物を吹き飛ばせる超広範囲魔法……
意識を頭の中に集中させる。
ー ー
……ダメか。
正直そんな魔法想像もつかなかったから当然か。
魔法の効果をイメージ出来ない場合はどのように考えればいいのだろう。
魔法の属性などの特徴や魔法名などを考えるのか?
魔法名は無理だから属性を加味して考えるか。
確かエッシェルが火属性が攻撃特化と言っていた気がするから、
あの量の魔物を吹き飛ばせる、火属性の超広範囲魔法……
再び集中する。
ー ー
またダメか。
属性だけでは大した具体性を生まないのか?
それとも火属性にそんな魔法はないのか?
いや、天滅が頭の中に浮かんだときは、範囲指定と威力指定だけだったな。
だとすると火属性にそのような魔法がないのか?
火属性が一番強い魔法らしいし、火属性にその威力の魔法がなかったら詰むんだが。
仕方ない、もう少し別の方向から考えてみるか。
まず魔法の強さについてだ。
前シェスタが言っていたことによると、魔術階位に比例して魔法の威力が上がるらしい。
そして、その魔術階位は呪文の長さによって決まるという。
つまり強い魔法を撃つには長い呪文が必要となる。
ということは指定条件に長い呪文を加味すればいいのか?
……いや、それでは根本的な問題が解決しない。
ここで一番の問題となるのが、"火属性に条件を満たす魔法がない"ということだ。
……ん?待てよ。
もしかすると火属性がもっとも強いというのは六属性での間のみ・・・・・・・・なんじゃないのか?
この世界では一般的に属性といえば、火・水・風・土・光・闇の六種類ということになっている。
ならば空間属性や時間属性などの特殊な属性は火属性以上の火力を持っていてもおかしくないのではないか?
伝説の魔法と呼ばれるくらいなのだから、それなりの強さがあってもいいはずだ。
だが空間属性と時間属性に関しては攻撃魔法のイメージが難しすぎる。
空間属性の攻撃としては空間を歪ませるとか斬るとかのイメージがあるが、広範囲ではないだろう。
時間属性に関しては攻撃魔法として直接使うには無理がある気がする。
それでは空間属性と時間属性を使うのは難しいし、リスクが大きすぎる。
ならば空間属性と時間属性以外で何かないか……?
…………!!!!
あった。
属性が六属性と異なる、高威力の魔法。
"古代魔法"。
確か古代魔法は呪文が長く、かなりの威力が出るらしい。
そして俺が持つ属性の中には、6つの古代魔法という文字がついた属性がある。
……ということは。
"火属性"と一番近そうな"古代熱属性"を使えばいいのではないか?
あの魔物達を吹き飛ばせる古代熱属性の超広範囲、高威力の古代魔法……
俺は再び意識を集中する。
ー始原の魔術師・古代ノ瞋恚しんい MP消費:1200000ー
ーーあった!!!
皆さんこんにちは(こんばんは)、神王です誤字脱字がありましたら、いってください。あと、お気に入りとハートをよろしくお願いします。これからも転生したら天使に職業を選べと言われたので全部選んだら大変なことになりましたをよろしくお願いします
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